ナマコ【海鼠】の語源・由来

「ナマコ」という言葉の起源は、古くは単に「コ」として呼ばれていました。

時間が経つにつれて、「ナマ」という接頭辞が付けられました。

この「ナマ」には複数の説があります。

一つ目の説は、「ナマ」が「生」を意味し、ナマコが生食されることからこの名がついたというものです。

二つ目の説は、「ナマ」が「滑らか」を意味する言葉が変化したものであるとされる説です。

さらに三つ目の説として、ナマコが強い生命力を持っており、それを「生き返る」という意味の「生擬」と結びつけ、その名がついたとも考えられています。

また、ナマコの漢字表記である「海鼠」には、その生態や外見から名づけられた背景があります。

ナマコは海の底を這いまわる様子が、鼠のように見えることから、海に住む「鼠」として「海鼠」と名付けられました。

また、ナマコの形状が鼠の後ろ姿に似ているとも言われています。

ナマコ【海鼠】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「ナマコ」の語源や関連する情報をカンタンにまとめます。

項目	説明
「ナマコ」の初期名	古くは「コ」として呼ばれていた。
「ナマ」の接頭辞	時間が経過して「ナマ」という接頭辞が付加された。
「ナマ」の説（1つ目）	「ナマ」は「生」を意味し、ナマコが生食されることから名付けられた。
「ナマ」の説（2つ目）	「ナマ」は「滑らか」を意味する言葉が変化したもの。
「ナマ」の説（3つ目）	ナマコが強い生命力を持ち、それを「生き返る」意味の「生擬」と結びつけて名付けられた。
「海鼠」の由来	ナマコの動きが海の底を這う鼠のように見えたため、「海に住む鼠」として名付けられた。また、形状が鼠の後ろ姿に似ているから。