イチイ【一位・櫟】の語源・由来

【意味】
イチイ科の常緑高木。沖縄を除く全国の深山に自生。幹は直立して、約15mに達する。樹皮は赤褐色。雌雄異株。3~4月頃葉腋に開花。実は9月頃熟し、橙赤色で甘く食べられる。暗紅色の材は緻密で、器具・装飾品・鉛筆に使用。古来、飛騨国位山(くらいやま)産のものは笏の材料として有名。庭樹・生け垣などにも利用。スダオノキ。アララギ。オンコ。紫松。

【語源・由来】
笏の材料にしたことから、一位の位に因み「一位」とあてた。「イチイ」の材は、他の木材と比較して紅色であることから、「イチ」は程度が甚だしいことを意味する「甚(いち)」、「ひ(緋)」は暗紅色を表すため、「いちひ」から「イチイ」になったともいわれる。

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