にっちもさっちも【二進も三進も】の語源・由来

「二進も三進も」という言葉は、物事が行き詰まり、動きが取れない状態を指す言い回しです。

この言葉の背景には、そろばんという計算道具と、それを使用した割り算の概念が関わっています。

具体的には、この言葉はそろばんの割り算に由来しています。

「にっち」とは「二進」という計算で、2を2で割ることを意味します。

一方、「さっち」は「三進」として知られ、3を3で割ることを示しています。

どちらの計算も、割り切れることから「計算のやりくりがつく」という意味合いを持ちます。

しかし、「二進も三進も行かない」という言い回しの形になると、この言葉は否定的なニュアンスを持ちます。

直訳すると「2での割り算も3での割り算もうまく行かない」という意味となり、それが転じて「どんな方法を試してもうまくいかない」という意味を持つようになりました。

従って、この表現は「どうにもこうにもうまく行かない」という状況を伝える際に用いられるのです。

【二進も三進も】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「二進も三進も」という言葉の意味や背景をカンタンにまとめます。
項目 詳細・説明
意味 物事が行き詰まり、動きが取れない状態
背景・由来 そろばんの割り算
「にっち」の意味 「二進」として、2を2で割ること。計算のやりくりがつく。
「さっち」の意味 「三進」として、3を3で割ること。計算のやりくりがつく。
否定的ニュアンスの由来 「二進も三進も行かない」の形になると、2での割り算も3での割り算もうまく行かないことを意味し、「どんな方法を試してもうまくいかない」状況を示す。

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