ことば【言葉】の語源・由来

【意味】
①ある意味を表すために、口で言ったり字に書いたりするもの。語。言語。
②物の言いかた。口ぶり。語気。
③言語による表現。
④言葉のあや。事実以上に誇張した表現。
⑤文芸表現としての言語。詩歌、特に和歌など。
⑥「詞」謡い物・語り物で、ふしのつかない部分。また、歌集などで、歌以外の散文の部分。
⑦物語などで、他の文に対して会話の部分。

【語源・由来】
「言葉」は、「言(こと)」+「端(は)」の複合語。元々は、言葉を表す語は「言(こと)」が一般的で「ことば」という語は少なかった。上代には、「事」と「言」、「事柄」と「言葉」には、はっきりとした区別がなく、事実にもなりうる重い意味を表した。その後、「言(こと)」に事実を伴わない口先だけの軽い意味を持たせようとし「端(は)」を加えて「ことば」になった。「ことば」という語がうまれてからは、「ことば」が言語を表す語になった。
奈良時代には、「言葉」「言羽」「辞」の三種が見られ、「言羽」は、比較的軽い物言いを表していた。
平安時代には、「ことば」「詞」「言葉」が見られる。現在にまで「言葉」という表記が残ったのは、「和歌」は、人の心を種として成長する言霊の木の「言の葉」がたくさん繁ったものという考えから、「葉」がたくさんの意味で豊かなものととらえられたからだと考えられる。

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