いとめをつけない【糸目をつけない】の語源・由来

「糸目をつけない」という表現は、元々は凧を揚げる際に使われた言葉から派生しています。

凧を上げるときには、そのバランスを取るために糸目と呼ばれる数本の糸が表面に付けられます。

この糸目があることで、凧の上がり具合や方向を調節できるわけです。

一方で、糸目をつけていない凧はその制御が難しく、どこまでも自由に飛んでしまう可能性があります。

この特性から、「糸目をつけない」という表現は、「制限をしない」「制御を加えない」といった意味で使われるようになりました。

初めは「糸目をつける」の形で使われていたようですが、現代では主に否定形で用いられます。

たとえば、「金に糸目をつけない」は、お金に対して何の制限もかけずに使うという意味でよく用いられます。

糸目をつけないという表現は、その原点である凧の糸目から、一般的な「制限や制御をしない」という広い意味に派生しているわけです。

このように言葉が日常生活の具体的な構造や動作から抽象的な概念へと拡張される例と言えるでしょう。

【糸目をつけない】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「糸目をつけない」の基本的な意味、元々の文脈、派生的な用法、文脈の変化、および一般的な認知についてカンタンにまとめます。
項目 詳細
基本的な意味
  • 「制限をしない」
  • 「制御を加えない」
元々の文脈 凧を揚げる際に用いられた。糸目と呼ばれる数本の糸が凧に付けられ、凧の上がり具合や方向を調節するため。
派生的な用法 お金、時間、ルールなどに対して制限をかけず、自由に使うというような広い文脈で用いられる。
文脈の変化 最初は「糸目をつける」の形で使われていたが、現代では主に否定形で用いられる。
一般的な認知 言葉が日常生活の具体的な構造(凧の糸目)から抽象的な概念(制限や制御をしない)へと拡張されている。

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