なえる【萎える】の語源・由来

「萎える」という言葉は、物事が力を失い、元の活力や張りをなくしてしまう状態を示す動詞として使われます。

この言葉の起源や背景には複数の説が存在しています。

まず、植物や菜の葉が柔らかくなる様子を指す「菜」のように柔らかくなる、という意味が元になっていると考えられます。

植物が日光不足や水不足でしおれる姿や、収穫後の野菜がしなびる様子は、人々の日常生活でよく目にするものでした。

そこから、物事が力を失って衰えるさまを表す言葉として「萎える」が使われるようになったとされます。

また、古くは「萎ゆ」という形で使われていたとも言われています。

この「萎ゆ」は、「なゆる(直放)」、すなわち「放っておく」「ほおっておく」という意味に関連するとの説もあります。

放置された状態で衰える様子を示すことから、この「萎ゆ」が現代の「萎える」の原型であるとも言えます。

総じて、「萎える」という言葉は、何らかの原因で物事が元の力や活力を失い、衰える様子を示すものとして、歴史的背景を持ちつつも現代においても使われている表現です。

【萎える】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「萎える」という言葉の起源や背景、意味をカンタンにまとめます。
項目 説明
言葉 萎える
基本的な意味 物事が力を失い、元の活力や張りをなくしてしまう状態
語源の説 植物や菜の葉が柔らかくなる様子を指す「菜」のように柔らかくなる意味が元
関連の風景 植物が日光不足や水不足でしおれる姿、収穫後の野菜がしなびる様子
古い形 「萎ゆ」という形での使用
「萎ゆ」の説 「なゆる(直放)」、すなわち「放っておく」「ほおっておく」という意味に関連
現代の使用 何らかの原因で物事が元の力や活力を失い、衰える様子を示す言葉として、歴史的背景を持ちながらも現代において使われる

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