とり・とりどし【酉・酉年】の語源・由来

「酉」は十二支の中で第10番目に位置し、通常、動物としては鶏を示すものとして理解されています。

また、この言葉は西の方角を指すこともあり、さらには古い時刻の名前としても使われ、現代の午後6時頃、およびその前後2時間を指します。

この「酉」の語源を考えると、元々は「ゆう」と読まれ、酒の壺を表す形を持つ字として描かれていました。

この意味は、収穫した穀物から作られる酒を造ること、そしてその穀物が収穫できる熟れた状態を示しています。

つまり、「酉」は果実や穀物が熟して実る状態を表現する言葉として使われていたのです。

では、なぜ「酉」が「にわとり」と関連付けられたのでしょうか。

その背景には、十二支を一般の庶民、特に学問を持たない人々にも理解しやすくするための取り組みがあったと考えられます。

しかし、十二支の中で「にわとり」が「酉」に選ばれた具体的な理由や順番については、詳細ははっきりとは分かっていません。

【酉・酉年】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。

項目	内容
名称	酉
位置	十二支の中で第10番目
動物	鶏
他の意味	西の方角午後6時頃（およびその前後2時間）
語源	元々は「ゆう」と読まれ、酒の壺を表す形の字
「酉」が示す意味	穀物や果実が熟して実る状態
なぜ「酉」と「にわとり」	十二支を庶民にも理解しやすくするため。具体的な理由や順番については、詳細ははっきりとは分かっていない。