【意味】
①魚介や獣などの生肉を細かく切ったもの。筏膾など。
②薄く細く切った魚肉を酢に浸した食品。
③大根・人参などを細かく刻み、三杯酢・胡麻酢・味噌酢などであえた料理。
【語源・由来】
「なます」は、平安時代の和名抄に「奈万須(なます)」「細肉完(肉)也(なり)」とみられる。生の肉を細かく切ったものをいうことから、「生」+「肉(しし)」」から成る「生肉」が転じて「なます」になったとされる。後に魚を用いるようになり魚偏の「鱠」が使われるようになり、野菜や果物だけで作ったものは、「月」肉月の「膾」で、精進膾という。