こじ【居士】の語源・由来

「居士」という言葉は、在家のままで出家しないで仏教の教えに帰依する男性を指しています。

もともとは、「優婆塞」の敬称として用いられました。

優婆塞は、出家しない在家の信者を指す仏教用語で、居士はそのような人物に対する敬意を示す称号として使われていました。

時が経つにつれて、「居士」はより広い意味を持つようになりました。

特に、死亡した人に対して贈る戒名の末尾に「居士」という称号をつけることが一般的となりました。

この戒名の中の「居士」は、敬意や尊敬を示す言葉として機能しています。

さらに、江戸時代以降になると、「居士」は禅の修行をする在家の人々を指す言葉としても使われるようになりました。

このような用法は、座禅を重んじる禅宗の影響が大きいと考えられます。

総じて、「居士」という言葉は、仏教の教えに帰依する在家の男性を指すものから、時間と共に意味が拡張され、敬称や禅の修行者を指す言葉としても使われるようになったのです。

こじ【居士】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「居士」の意味や歴史的背景に関する重要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 内容
基本定義 仏教の教えに帰依する在家(出家しない)の男性。
語源・由来 「優婆塞」の敬称として使用。優婆塞は、出家しない在家の信者を指す仏教用語。
時代の変遷
  1. 死亡した人の戒名の末尾に「居士」を付ける用法が一般化。
  2. 江戸時代以降、禅の修行をする在家の人々を指す言葉として使用。
意味の拡張 元々は仏教の在家の信者を指す言葉だったが、時間とともに敬称や禅の修行者を指す言葉としての意味が拡張された。

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