トリ【取り】の語源・由来

【意味】
①寄席で、最後に出演する者。真打(しんうち)。
②最後に上映または演ずる呼び物の映画や番組。また、演ずる人。

【語源・由来】
「トリ」は、元々、「取り」と書き、動詞「取る」の連用形の名詞用法。寄席の用語。「トリ」は、寄席で最後に出演する真打は、興行の収入を全部取り、出演した芸人たちに分けていたため、その「取る」ということからという説がある。「トリ」は主役であるため、普通は自分の取り分を多くし、残りを他の芸人に分けるが、入りの少ないときは身銭を切って配る真打もいたという。現在ではギャラの受け取りに関係なく、最後に出演する人を「トリ」と呼ぶ。

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