げいじゅつ【芸術】の語源・由来

「芸術」という言葉は、私たちが思い描く絵画、音楽、文学、演劇など、美しさを想像する活動全般を指します。

この言葉の起源は英語の「art」という語にあります。

もともと「art」という語は、人が創造するものや人工物を意味しており、技術的な要素を指すことも多かったのです。

そのため、古い時代では「技術」という意味に近い使われ方をしていた可能性が考えられます。

しかし、日本において「芸術」という言葉として確立された背景には、明治時代の学者・西周の影響があります。

彼は西洋文化や哲学の概念を日本に導入する中で、リベラル・アーツという教養学の一部として「art」を「芸術」と訳し、その使われ方を広めたのです。

これにより、「芸術」という言葉は日本の文化や学術の中でしっかりと根付き、現在に至るまでの美を追求する活動全般を指す言葉として広く受け入れられるようになりました。

【芸術】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「芸術」に関する重要なポイントをカンタンにまとめます。

項目	詳細
現代の意味	絵画、音楽、文学、演劇など、美しさを想像する活動全般を指す。
言葉の起源	英語の「art」。
「art」の原義	人が創造するものや人工物を意味し、技術的な要素を指すこともあった。
日本での「芸術」の確立背景	明治時代の学者・西周が「art」を「芸術」として日本に紹介し、その使われ方を広めた。
西周の役割	リベラル・アーツの一部として「art」を「芸術」と訳し、日本の文化や学術の中でこの用語を普及させた。
現代の使用	美を追求する活動全般を指す言葉として広く受け入れられている。