けつぜい【血税】の語源・由来

「けつぜい」または「血税」という言葉は、明治時代の1872年に公布された太政官告諭の中で使われたもので、もともとは身体を用いての奉仕、つまり兵役や徴兵を意味していました。

この「血」は、戦役で流される血を指しており、その重要性や命がけの奉仕を意味していたのです。

しかし、この言葉は一部の人々によって誤解されました。

彼らは「血税」を、国や政府が民から過酷に税金を徴収し、まるでその生き血を奪っているかのように感じるものととらえました。

この誤解は、人々の不満や反発を引き起こし、「血税一揆」という反乱につながりました。

時代が経過し、現代においては、兵役や徴兵の意味は薄れ、「血税」という言葉は、厳しい税金を指す言葉として使われることが一般的となりました。

多くの人々が、税金を納めることを「血の出るような思い」と感じるため、この表現が定着しているのです。

けつぜい【血税】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「血税」という言葉の由来や意味の変遷をカンタンにまとめます。
項目 詳細
言葉 けつぜい / 血税
初出 1872年、太政官告諭
元の意味 身体を用いての奉仕、つまり兵役や徴兵。戦役で流される「血」を指す。
誤解と結果 一部の人々が税金の過酷な徴収を指すと誤解。この誤解から「血税一揆」という反乱が起こった。
現代での一般的な意味 厳しい税金を指す言葉。税金を納めることを「血の出るような思い」と感じるために使われる。

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