ちき【知己】の語源・由来

「知己」という言葉は、自分を深く理解してくれる人を指す言葉として使われます。

この言葉の語源や由来は、春秋時代の晋の歴史に関わるエピソードから来ています。

具体的には、晋の豫譲という人物は、智伯の助けによって社会的に立ち上がることができました。

しかし、彼が恩義を感じていた智伯が敵によって討たれる事件が起こります。

そのときの豫譲の反応は非常に感慨深いものでした。

彼は、「士は己を知る者の為に死し、女は己を悦ぶ者のために容づくる」と語りました。

この言葉は、男性は自分を理解してくれる者のために命を捧げるべきであり、女性は自分を喜ばせてくれる者のために最善を尽くすべきだという思いを表しています。

このエピソードが、古代の文献「史記」に記されています。

そしてこのエピソードから、「知己」という言葉は、自分を理解し、深い信頼関係の中で絆を築くことができる人を指すようになりました。

ちき【知己】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
言葉 知己
現代の意味 自分を深く理解してくれる人
語源・由来の時代 春秋時代
関連するエピソード 豫譲が、恩義を感じていた智伯が敵に討たれる事件に際しての感慨深い言葉
豫譲の言葉 「士は己を知る者の為に死し、女は己を悦ぶ者のために容づくる」
その意味 男性は自分を理解してくれる者のために命を捧げ、女性は自分を喜ばせてくれる者のために最善を尽くすという意味
文献の記録 古代の文献「史記」に該当のエピソードが記されている
「知己」の意味の変遷 上記のエピソードから、自分を理解し、深い信頼関係の中で絆を築くことができる人を指すようになった

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