せんてん【先天】の語源・由来

「先天」という言葉は、生まれながらに備わっている状態や特性を示す言葉として用いられます。

この言葉の背景には、中国の古典「易経」からの影響があります。

具体的には、「先天」とは「天に先立つ」という意味を持ち、これは生まれる前、すなわち生まれつきの状態や特質を指すものです。

これに対する言葉として「後天」があり、これは後天的に獲得される特性や習慣を指します。

日本においては、西洋の哲学や思考の影響を受けていた明治時代初期に、西周がラテン語の「a priori」を「先天」として訳し、その後この言葉が広まりました。

特に「先天的」という形容詞の形で、生まれつきの特性や資質を示す言葉としてよく用いられるようになりました。

せんてん【先天】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「先天」という言葉の定義、背景、日本での普及などの重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明
定義 生まれながらに備わっている状態や特性を示す
背景 中国の古典「易経」からの影響
具体的な意味 生まれる前、すなわち生まれつきの状態や特質
対照的な言葉 後天(後天的に獲得される特性や習慣)
日本での普及 明治時代初期に西周がラテン語の「a priori」を「先天」として訳し、広まった
使用形態 特に「先天的」という形容詞の形で、生まれつきの特性や資質を示す言葉として用いられる

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