えんがわ【縁側】の語源・由来

縁側(えんがわ)という言葉は、日本の家屋における特定の場所を指す用語であり、その由来は歴史的にも変遷を遂げています。

平安時代においては、この細長い板敷きの通路は単に「縁」と呼ばれていました。

この「縁」という名称は、家の「へり」または「ふち」といった意味から名付けられたもので、建物の外周に設けられていたのが特徴です。

時代が進み、室町時代になると、物事の「ふち」や「側面」を意味する言葉として「側」が使われるようになりました。

この用語の変遷がさらに進むと、江戸時代に至って「縁側」という名前が定着したのです。

つまり、縁側という言葉は、古くからの日本家屋の一部を指しており、時間とともにその呼び名も変わっていったわけです。

現在では、特に日本家屋でよく見られる座敷の外側に沿った細長い板敷きの空間を指す一般的な名称として「縁側」が広く用いられています。

えんがわ【縁側】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「縁側」という用語がどのように歴史的に変遷してきたか、そして現在どのような意味で使われているかをカンタンにまとめます。
項目 説明
用語 縁側(えんがわ)
初期の名称と時代 平安時代に「縁」と呼ばれていた
最初の用途 家の「へり」または「ふち」に沿った細長い板敷きの通路
言葉の変遷 室町時代で「側」が使われ、江戸時代に「縁側」が定着
現在の一般的な用途 日本家屋の座敷の外側に沿った細長い板敷きの空間として

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