【意味】
ナス科の一年生果菜。原産地は南アメリカのアンデス高地。18世紀頃に渡来。栽培は明治初期の導入から広がる。世界各地に栽培され、ファースト-トマト・チェリー-トマトなど品種が多い。果実は扁球形、赤または黄色に熟し、栄養に富み、生食、またジュース・ソース・ケチャップなどに製する。蕃茄(ばんか)。古名、あかなす・さんごじゅなす。
【語源・由来】
トマトは、英語「tomato」から。「tomato」は膨らんだ果実の意のメキシコの先住民のナワトル語「tomatl(ホオズキの果実)」に由来。メキシコで「トマト」は「xitimate」、「xitomatl」といい、「xi」は皮がむけた、丸いの意。スペイン人のエルナン・コルテスがヨーロッパに種を持ち帰った際に、スペイン語で「tomatl」から「tomate」と呼んだ。スペイン語の語尾に「-o」が多いことや、ジャガイモの意の「potate」にひかれたこともあり、「tomato」になった。
日本には江戸時代の寛文年間、1670年頃に長崎に伝来した。1709年の「大和本草」にも見られる。当時は観賞用だった。