「助長」という言葉は、もともと不必要な手助けをしてしまい、その結果として逆に害を与えるという意味で使われていました。
この言葉の起源は、宋の時代にある人が苗木の成長を助けたいと考え、苗木を無理に引き伸ばしたというエピソードに関連しています。
この行為が結果として苗木に害を及ぼしたため、家の中の人々はその人を指して「予苗を助けて長ぜしむ」と言いました。
このエピソードは、孟子によって取り上げられました。
孟子はこれを例に出し、物事の効果を早く得たいという焦りから、無理をしてしまう行為の危険性を戒める教訓として語ったのです。
このエピソードが「孟子公孫丑上」という部分に記されています。
従って、「助長」の言葉は、この教訓から来ており、現在の意味、すなわち「成長や発展を助ける」という意味に変わってきたのです。
じょちょう【助長】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
ポイント | 説明 |
---|---|
「助長」の初期の意味 | 不必要な手助けをして逆に害を与えること。 |
起源のエピソード | 宋の時代のエピソードで、苗木を無理に引き伸ばし、それが逆に害となった。 |
孟子の関連 | 孟子がこのエピソードを取り上げ、「物事の効果を早く得たいという焦りからの無理」の危険性を戒める教訓として語った。 |
記述の位置 | 「孟子公孫丑上」という部分にエピソードが記されている。 |
現在の意味 | 「成長や発展を助ける」という意味に変わった。 |