すさまじい【凄まじい】の語源・由来

「凄まじい」の語源は、動詞「すさむ」から派生した形容詞形として生まれました。

鎌倉や室町時代には「スサマシ」や「スサマジ」として、清音と濁音の両方で発音されていました。

その後、特定の比較の文脈で使われる「じ」という接尾辞の影響を受けて、濁音の「すさまじい」の形に定着したと考えられます。

この言葉の初期の意味は、期待や熱意が次第に失われていく、あるいは気乗りしないというものでした。

その後、その冷めた、冷静なニュアンスから、「寒々しい」や「冷たい」といった温度に関連した意味合いも持つようになりました。

そして、中世を過ぎるころから、この言葉は「恐ろしい」や「驚異的な」、さらには「あきれるほどの」といった強い感情や評価を伴う意味合いを帯びるようになりました。

【凄まじい】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「凄まじい」という言葉の起源、発音の変遷、初期の意味からの意味の変化などの情報をカンタンにまとめます。
主要ポイント 詳細・例
「凄まじい」の語源 動詞「すさむ」から派生した形容詞形。
鎌倉・室町時代の発音 「スサマシ」や「スサマジ」として、清音と濁音の両方での発音があった。
発音の変遷 「じ」の接尾辞の影響で「すさまじい」の形に定着。
初期の意味 期待や熱意が次第に失われる、または気乗りしない。
温度に関連した意味合い 初期の冷静なニュアンスから「寒々しい」や「冷たい」の意味も持つように。
中世以降の意味の変遷 「恐ろしい」、「驚異的な」、「あきれるほどの」といった強い感情や評価を伴う意味合いを持つように。

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