てをこまぬく【手を拱く】の語源・由来
「手を拱く」という表現は、何もしないで傍観することや、何もできずにいる状態を指します。 この言葉の中の「拱く」とは、両手の指を胸の前で組み、敬礼するという動作を意味しています。 この敬礼の方法は、もともと中国でのあいさつ...
「手を拱く」という表現は、何もしないで傍観することや、何もできずにいる状態を指します。 この言葉の中の「拱く」とは、両手の指を胸の前で組み、敬礼するという動作を意味しています。 この敬礼の方法は、もともと中国でのあいさつ...
「頂門の一針」という言葉は、急所や要点を突いた適切な戒めや批評を意味します。 文字通りに解釈すると、「頭上(頂門)に一本の針を刺す」という意味となります。 これは、的確に要点をついた鋭い指摘や戒めを象徴しています。 この...
「致仕」は、官職を引退することや、七十歳のことを指す言葉として使われます。 この言葉の由来は、古代中国の慣習に基づいています。 中国の官吏は、七十歳になったら官職を退いたのです。 これは『礼記』という古典に「大夫は七十に...
「知己」という言葉は、自分を深く理解してくれる人を指す言葉として使われます。 この言葉の語源や由来は、春秋時代の晋の歴史に関わるエピソードから来ています。 具体的には、晋の豫譲という人物は、智伯の助けによって社会的に立ち...
「知音」という言葉は、心が深く通じ合う友人や親友を指す言葉として使われます。 その起源は、中国春秋時代の有名な故事、すなわち伯牙(はくが)と鐘子期(しょうしき)の話に由来しています。 この物語において、伯牙は琴の名手とし...
「断腸」という言葉は、あまりの悲しみやつらさを表す言葉として使われます。 この言葉の背景には、中国の古い時代の悲しい伝説があります。 この伝説は、東晋の武将である桓温が中心となります。 彼はある時、船で三峡という難所を越...
「玉に瑕」という言葉は、非常に価値のあるものや素晴らしいものに、ちょっとした欠点や瑕疵があるさまを指します。 この言葉の語源を探ると、「玉」とは宝石を指し、「瑕」とはその玉の表面に生じた小さな傷や欠点を意味します。 美し...
「多多益弁ず」という言葉は、「多ければ多いほど、上手に処理をする」という意味を持つ言葉です。 この言葉の背景には、古代中国の歴史的なエピソードが関連しています。 言葉の起源は、前漢の時代、高祖劉邦が統治していた頃にさかの...
「蛇足」という言葉は、現代では「余計なもの」や「不要なもの」という意味で使われますが、この言葉の背景には古い中国の故事が隠されています。 この故事は、中国の楚の国に由来しています。 あるとき、楚の国で祭りの際、主人から使...
「他山の石」という言葉は、自分自身の成長や磨きに役立つ他人の言動を指す言葉として使われますが、この表現の背後には古くからの故事や意味があります。 由来は、古代の中国の古典「詩経-小雅・鶴鳴」に見られる言葉「他山の石、以て...
「太公望」という言葉の背後には、古代中国の歴史と故事が隠されています。 この言葉は、中国の周代の賢臣である呂尚を指しています。 伝承によれば、周の文王は、彼の祖父である古公亶父から、周の地に聖人が現れ、その聖人の支援によ...
大器晩成は、特に優れた人物や才能が持つ者は、一般的な人々よりも時間をかけてその真価を発揮するという考えを示す言葉です。 「大器」とは、非凡な才能や偉大な人物を指し、この言葉は大きな容器が簡単に造られるわけではないという事...
「双璧」という言葉は、二つのものが優劣なく優れていることを指します。 この言葉の語源を探ると、まず「璧」は宝玉を意味しています。 この言葉の由来は、中国の史書『北史』に関連しています。 その中には、洛陽の長官であった賈禎...
「先鞭」という言葉は、人よりも先にある事柄に取り組むことを指します。 この言葉の由来は、東晋の時代の劉琨という人物が親友に宛てた手紙の中の一節、『晋書(劉琨伝)』に記された故事から来ています。 その手紙の中で劉琨は、友人...
「席巻」という言葉は、片端から領土を攻め取ることや、激しい勢いで勢力を拡大することを意味します。 この言葉の背後には、むしろを巻き取る様子が比喩として使われています。 語源として、「席」はむしろを意味します。 このむしろ...
「折檻」という言葉は、激しく叱責することや体罰を与えて訓戒することを意味します。 この言葉の背後には、中国の歴史的な故事が関わっています。 「檻」という言葉は、本来、欄干や手すりのようなものを指します。 そして「折檻」の...
「折角」という言葉は、現代日本語で「わざわざ」という意味でよく用いられますが、その起源は古代中国のエピソードに端を発します。 元々「折角」の意味は「高慢な人を打ち負かすこと」でした。 この意味の背景には、前漢の時代の人物...
「青天の霹靂」という言葉は、突然の予期しない出来事や驚きを表す表現です。 ここでの「青天」は、雲一つない晴れた青空を意味し、一方「霹靂」は突然雷が鳴ることを指します。 この組み合わせは、明るく晴れた日に突如雷が鳴ることの...
「成蹊」という言葉は、立派な人物の元に、その徳を尊敬して自然に人々が集まる様子を示す表現です。 この言葉の起源は、古代中国の歴史家・司馬遷が、前漢の将軍である李広の高徳を讃える際に使った表現に由来します。 彼は「桃李もの...
「青眼」という言葉は、親しい人や好感の持てる人が訪れたときの、喜んで迎える目つきを意味します。 この表現の由来は、中国史に登場する竹林の七賢の一人、阮籍(げんせき)に関連しています。 阮籍は、好感を持つ人には「青眼」で迎...
「寸鉄人を刺す」という言葉は、短くて適切な言葉で相手の心の急所を突くことを意味します。 この言葉の由来は、小さな刃物で人を殺すことを想起させるものです。 具体的には、孔子の弟子である曽氏が要領よく短く適切な言葉を使ってい...
「杜撰」という言葉の由来は、中国宋時代の詩人、杜黙(ともく)に関連しています。 「杜撰」の「杜」はこの杜黙を指し、「撰」は詩文を作るという意味を持っています。 杜黙は、彼が作成した詩の中に律(詩の様式)に合わないものが多...
「しらなみ」や「白浪」は、盗賊の別称として使われる言葉です。 この言葉の起源は、古代中国の文献「後漢書」の霊帝紀に由来します。 語源としては、もともとは「白波」、つまり「はくは」と呼ばれていました。 後漢の末期、中国西河...
「助長」という言葉は、もともと不必要な手助けをしてしまい、その結果として逆に害を与えるという意味で使われていました。 この言葉の起源は、宋の時代にある人が苗木の成長を助けたいと考え、苗木を無理に引き伸ばしたというエピソー...
「食指が動く」という表現は、直訳すると「人差し指が動く」という意味になりますが、これは食欲がわく、もしくは、何かに対しての興味や関心が湧くという意味合いで使われます。 この言葉の背景には、春秋時代の話が関わっています。 ...
食言という言葉は、文字通り「一度口から出した言葉を再び口に入れる」という意味からきています。 これは、言ったことや約束を反故にする、すなわち「前に言ったことと違うことを言う」という行為にたとえられています。 この表現は、...
「出藍」という言葉の意味は、弟子がその師匠よりも高い才能や実力を示すことを指します。 この言葉の語源や由来は古典文学にまで遡ります。 「荀子」という古代中国の文献の中の「勧学」という章に「青はこれを藍より取りて藍より青し...
「秀才」という言葉は、元々中国の唐代に行われていた科挙という官吏登用試験の一部としての名称でした。 科挙は、様々な科目に分かれており、その中でも「秀才」は一つのカテゴリーとして存在していました。 この他にも、明経や進士な...
「弱冠」は男子の20歳を意味する言葉として知られています。 語源を探ると、この言葉は古代中国の文化に由来しています。 古代中国の周代には、男子が20歳に達すると元服の儀式を経て冠をかぶるのが一般的でした。 このときの冠を...
私淑とは、直接の指導や教えを受けていない人物に対して、深い尊敬や敬意を抱くことを意味します。 この言葉の語源を探ると、「私」という言葉は「ひそかに」という意味を持ち、一方で「淑」は「よいものに親しむ」という意味を持ってい...