たいこうぼう【太公望】の語源・由来

「太公望」という言葉の背後には、古代中国の歴史と故事が隠されています。

この言葉は、中国の周代の賢臣である呂尚を指しています。

伝承によれば、周の文王は、彼の祖父である古公亶父から、周の地に聖人が現れ、その聖人の支援によって周はさらに繁栄するという予言を受け取っていました。

ある日、文王が釣りをしていた際に、渭水のほとりで静かに釣りを楽しむ男、呂尚に出会いました。

文王は直感的に、この男が祖父が言っていた「待ち望む人材」であると確信しました。

そこで、呂尚を「太公望」、つまり「祖父が望んでいた者」として敬意を持って呼ぶようになったのです。

後に、呂尚は軍の筆頭として周の武王のもとで活躍し、殷王朝を打倒する大きな役割を果たしました。

この故事から、「太公望」は釣りを愛する人々にとっての称号として用いられるようになりました。

【太公望】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「太公望」という言葉の起源や背後にある故事をカンタンにまとめます。
項目 説明
起源 古代中国の周代
本来の指す人物 呂尚(周代の賢臣)
伝承・予言 周の文王の祖父・古公亶父の予言:周の地に聖人が現れ、その支援で周は繁栄する
文王との出会い 文王が釣りをしていた際、渭水のほとりで呂尚に出会い、彼が「待ち望む人材」であると確信
「太公望」の名前の由来 文王が呂尚を「祖父が望んでいた者」として呼んだことから
呂尚の功績 周の武王の下で軍の筆頭として活躍し、殷王朝を打倒した
現代の用途 釣りを愛する人々の称号として使用されるようになった

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