キンモクセイ【金木犀】の語源・由来
【意味】 キンモクセイ科の常緑小高木。中国原産の観賞用植物で、古くから庭木とされる。高さ約3m。葉は狭い長楕円形、革質で堅い。日本のものはすべて雄株で結実しない。秋、橙黄色で芳香の強い小花を多数開く。漢名丹佳。 【語源・…
【意味】 キンモクセイ科の常緑小高木。中国原産の観賞用植物で、古くから庭木とされる。高さ約3m。葉は狭い長楕円形、革質で堅い。日本のものはすべて雄株で結実しない。秋、橙黄色で芳香の強い小花を多数開く。漢名丹佳。 【語源・…
【意味】 映写幕。スクリーン。転じて、映画または映画界。 【語源・由来】 「銀幕」は、英語「silver screen」を訳した語。昔の映写幕は、アルミなどの銀皮膜を表面に塗っていたことから「silver screen」…
【意味】 球技の一つ。1チーム4人の3チームで直径1.2m、重量1kgのボールをヒットし、レシーブを繰り返す。ほぼ正方形のコートの中で行われ、色についての掛け声を出す。ほかに下向きにはじいてはいけない、相手の体に触れるな…
【意味】 キンポウゲ科の多年草。山野・田のあぜなどに普通。高さ約50cm。茎は中空、葉とともに毛が多い。根生薬は長柄をもち、3深裂、茎葉は無柄で線形。晩春から初夏、数花をつける。花は黄色。痩花は多数集まって球状。有毒。ウ…
【意味】 ①ア.金平浄瑠璃の主人公の名。坂田金時の子で、子四天王の一人。剛勇無双で、その名を冠して、強いもの、丈夫なもの、立派なものの意を表す。 イ.金毘羅浄瑠璃の略。 ②男のように意地強くたけだけしい女。黄表紙。 ③き…
【意味】 ①布・皮などでつくり、口をひもでくくり、中に金銭などを入れて携帯する袋。横襞(よこひだ)。狂言。 ②江戸時代の私娼の一つ。 ③江戸時代、遊里などで客を指す隠語。略して「きんちゃ(金茶)」とも。 【語源・由来】 …
【意味】 キク科の鑑賞用一年草。高さ約30cm。葉はへら状、無柄。花は頭花で、帯赤黄色。地中海沿岸の原産。房総半島・淡路島などで切花用に大規模に栽培。春から数か月にわたって咲く。恥知らず。長春花。カレンジュラ。 【語源・…
【意味】 「しゃり」は俗に白米の飯。1940年代、日本の食糧不足の時代の語。 【語源・由来】 「舎利」は仏陀または聖者の遺骨を意味する語。サンスクリット語「sarira」の音写。塔におさめて供養し、広く信仰の対象とされた…
【意味】 毛髪がなく、金柑(きんかん)のように赤く光った頭。はげあたま。きんかんあたま。 【語源・由来】 「金柑頭」は、頭髪の薄い状態が、丸くて黄色くつやのある柑橘類の「金柑」ににていることから。また、安土桃山時代に書か…
【意味】 ①(「雄」を「麒」、雌を「麟」という)中国で聖人のでる前にあらわれるという想像上の動物。形は鹿に似て大きく、尾は牛に、蹄は馬に似、背毛は五色で毛は黄色。頭上に肉に包まれた角がある。生草を踏まず生物を食わないとい…
【意味】 ①切妻屋根の端の部分。 ②切妻造の略。 【語源・由来】 「切妻」の「妻」は、「つま(端)」に由来する語で、端を意味する。「切妻」は、端部を切り落としたような屋根を指し、この屋根を持つ建築様式は「切妻造」と呼ばれ…
【意味】 ①1549年(天文18)イエズス会士ザビエルらが日本に伝えたカトリック教。また、その信徒。南蛮宗。 ②キリシタンが布教の方便として用いた理化学応用の技術。魔術と見なされたので、転じて魔術の称。 【語源・由来】 …
【意味】 ①物事の正しい筋道。道理。 ②わけ。意味。 ③儒教で、人のふみ行うべき正しい道。 ④特に江戸時代以降、人が他に対し、交際上のいろいろな関係から、いやでも務めなければならない行為をやものごと。体面。面目。情誼。 …
【意味】 双方が争っているすきにつけこんで第三者が利権を横取りすること。 【語源・由来】 「戦国策」から。シギとハマグリが争っているところに通りかかった漁師が、簡単に両方とも捕らえたという中国の故事。「漁父の利」ともいう…
【意味】 キョウチクトウ科の常緑大低木。インド原産。高さ約3m。葉は細く革質、3葉ずつ輪生。乳液を含み有毒。夏、桃色の花を開く。白花・八重咲などの園芸品種もある。庭木とし、葉は強心・利尿に有効という。 【語源・由来】 「…
【意味】 ①潔斎のため清水で体を洗い清めること。 ②暑中などに、湯や水を入れたたらいに入って、体の汗を流し去ること。 【語源・由来】 「行水」は仏教用語で、「鉢から手を離して」の意のパーリ語を訳す際に、「食訖りて行水す(…
【意味】 ①道理にかなわない言葉。 ②戯れにいう言葉。ざれごと。 ③科白を主体とする劇。歌舞中心の能・踊などに対する。例外に壬生(みぶ)狂言のような無言劇もある。 ア.能狂言。猿楽の笑いの要素を洗練した科白劇。「おかし」…
【意味】 ①修行・実践に関する規則。また、仏教の儀式。 ②立ち居振る舞いの作法。 ③行為。行状。 【語源・由来】 元々は仏教語で、修行・実践に関する規則、または、仏教の儀式を意味した。「行」は仏教語の「行住坐臥」の「行」…
【意味】 (現在の)この日。本日。こんにち。 【語源・由来】 「今日」は、旧かなづかいで「けふ」と書き、「けふ」が変化して「きょう」になった。「けふ」の「け」は「今朝(けさ)」と同様、「こ(此)」の意。「ふ」は、「ひ(日…
【意味】 首領となって、組織を意のままに操縦する。牛耳を執る。 【語源・由来】 「牛耳る」は、「牛耳」を動詞化した語。「牛耳」は、牛の耳のことで、古代中国春秋戦国時代に諸侯が同盟を結ぶとき、盟主となるものが牛の耳を裂き、…
【意味】 撚糸(よりいと)・紙縒(こより)を芯としてそのまわりに蝋またはパラフィンを円柱状につけ固め、灯火用とするもの。らっそく。 【語源・由来】 「キャンドル」は英語「candle」から。「candle」は、光り輝くと…
【意味】 水飴(みずあめ)・砂糖などを煮詰めてつくった洋風の飴菓子。キャンディー。 【語源・由来】 「キャンディー」は英語「candy」から。「candy」は砂糖を意味するアラビア語の「qand」からという説、ラテン語の…
【意味】 ①主としてアメリカの組織的な強盗団・暴力団。 ②転じて、日本では単独の強盗をもいう。ギャングスター。 【語源・由来】 「ギャング」は英語「gang」から。一味・組の意で、犯罪組織の意味はなかった。アメリカで禁酒…
【意味】 ①ニンジン。 ②赤毛の人。 【語源・由来】 「キャロット」は、英語「carrot」から。 フランス語では「calotte」、ドイツ語では「Karotte」、イタリア語では「carota」。全て「carrot(キ…
【意味】 ①性格。人格。個性。キャラ。 ②小説・映画・演劇・漫画などの登場人物。その役柄。 ③文字。記号。 【語源・由来】 「キャラクター」は、英語「character」から。「character」は、「刻み込まれたもの…
【意味】 和名ヒメウイキョウ。セリ科の二年草で、ヨーロッパ東部から西アジアにかけて自生する。葉は羽状複葉で、裂片は糸状になり、互生する。白花がセリ科特有の繊細な複散形花序を形成する。果実は長球形で、それが乾燥して分離した…
【意味】 アブラナ科の一年生または二年生葉菜。ヨーロッパ原産。古来、世界で広く栽培。日本での栽培は明治初年以降。品種が多い。中央の葉は密に重なって結球し、生食・煮食または漬物用。甘藍(かんらん)。タマナ。 【語源・由来】…
【意味】 負かされて抗弁のできないさま。 【語源・由来】 「ぎゃふん」は、二つの感動詞「ぎゃ」と「ふん」からなる。現代の言葉で表すと、「ぎゃあ」と驚き、「ふーん」と承諾する意。明治時代以降に見られる語。江戸時代には「ぎょ…
【意味】 チョウザメの卵の塩漬け。珍味で高価な食材として有名。 【語源・由来】 キャビアは、魚卵(筋子や腹子)を意味するトルコ語「khaviar」がイタリア語に入って「caviaro」「caviale」となり、スペイン語…
【意味】 複数の車輪にベルトを掛け、回転させて走行する装置。または、そのベルト。元来、商標名。無限軌道。カタピラー。クローラー。 【語源・由来】 「キャタピラー」は、アメリカ最大の土木機器メーカー「キャタピラー」社の社名…
【意味】 短いはしごのようなものを両方から合わせ、上に板につけた高い踏み台。足継台。 【語源・由来】 「きゃ」も「たつ」も「脚榻」の唐音。「榻」は腰掛けの意。
【意味】 演劇・映画・放送などの仕組・舞台装置および俳優の動作・せりふなどを記載した上演のもとになる本。台本。シナリオ。 【語源・由来】 近世から明治前期にかけては、「脚色」が脚本の意味を兼ね、明治後期に「脚色」が演劇の…
【意味】 ①演劇・映画などで本筋の間に挟んで客を笑わせる場当たりの文句やしぐさ。いれぜりふ。 ②広く、受けことば・冗談。 【語源・由来】 「ギャグ」は「さるぐつわ」「悪ふざけ」「言論の自由を抑圧する」という意味の英語「g…
【意味】 ①物事の仕組み。また、仕組みの大きさ。 ②手本。規範。 ③根拠。よりどころ。 ④眼目。かなめ。きも。 ⑤ほまれ。面目。 ⑥ききめ。効果。甲斐。 ⑦報い。代償。 【語源・由来】 「規」は円を描くための道具、「模」…
【意味】 ①石膏。 ②ギプス包帯(ほうたい)の略。 【語源・由来】 「ギプス」は、石膏を意味するドイツ語「gips」から。日本では、単に「ギプス」で「ギプス包帯」を意味する。ギプスがなまって、「ギブス」とも呼ばれるが、ド…
【意味】 ①かかと。くびす。 ②履物のかかとにあたる部分。 【語源・由来】 「きびす」は、くるぶしから上を指す「くひびす」または「くびひす」が「くびす」「きひびす」に転じ、「きびす」になったとされる。「踵を返す」「踵を接…
【意味】 ①自分が難儀な目に会って心をいため、苦しむこと。困ること。きまりがわるいこと。当惑。 ②他人の苦痛・難儀についてともに心配すること。同情。 ③相手に迷惑をかけて、すまなく思うこと。感謝やお礼の意を表すのにも使う…
【意味】 ①今日より1日前の日。さくじつ。 ②(昨日のように思える)近い過去。 【語源・由来】 「昨日」は、古くは、「きのふ」といい、ある時点より近い過去という意味で用いられていた。正確な語源は未詳だが、「過日(すきのひ…
【意味】 ①紙・綿・布などのこげるにおいがする。こげくさい。 ②硝煙のにおいがする。戦いや物騒なことが始まりそうな気配である。 ③なんとなくあやしい。うさんくさい。 【語源・由来】 「きな臭い」は、予期せぬもの(紙や布)…
【意味】 節分の日に、その年の恵方を向いて食う巻きずし。恵方巻。 【語源・由来】 その年の吉をもたらす方向である恵方(陰陽道でその年の干支によって定められる方角)を向いて巻きずしを食べることから。 吉をもたらす方角に向か…
【意味】 ①狐火が多く連なって嫁入り行列の提灯のように見えるもの。 ②日が照っているのに雨の降る天気。 【語源・由来】 狐の嫁入りは、狐火が多く連なって嫁入り行列の提灯のように見えるものを指す。「狐火」とは狐の口から出さ…
【意味】 キンポウゲ科の越年草。道ばたや原野のやや湿った地によく見られ、有毒。長い柄のある根生薬と短柄の茎葉とがあり、いずれも3裂。花は春から秋まで順次咲き、黄緑色5弁、多数の雌しべ・雄しべがある。果実にかぎ型のとげがあ…
【意味】 ①関所の通過や乗船などの際の通行証。 ②金銭を受け取りまたは預かった証拠の券。手形。切符。商品切手。 ③郵便切手の略。 【語源・由来】 「切手」は、切符の「切」と手形の「手」をとったもの、「切符手形」の略。「切…
【意味】 撥弦楽器。木製で8の字形の共鳴箱と棹(さお)から成り、ふつう6弦を張り、指先やピックで弾いて演奏する。 【語源・由来】 「ギター」は英語「guitar」から。「guitar」は、スペイン語の「guitarra」…
【意味】 鉄道で、乗降駅付近の乗車券や定期券を買い、途中の区間をただ乗りすること。単にキセルともいう。 【語源・由来】 「キセル」は、刻みタバコを吸うための道具で、途中の管は竹でつくり、両端だけ金(かね)を使うところから…
【意味】 ①馬・犬・鷹など、動物をつなぎとめる綱。 ②断つにしのびない恩愛。離れがたい情実。ほだし。係累。緊縛。 【語源・由来】 「絆」は、動物をつなぎとめる綱のことを指し、離れないよう繋ぎとめる綱の意から、人と人との離…
【意味】 ①切ったり打ったりして皮膚や肉が損ずること。また、その箇所。けが。精神的な痛手にもいう。 ②物のこわれ損じた所。われめ。さけめ。 ③不完全なところ。非難すべきところ。欠点。 ④恥辱。不名誉。 【語源・由来】 「…
【意味】 キス科の硬骨魚の総称。体は筒形で長く、背びれは2基。鱗は小さい。シロギスは美味。ヤギス(アオギス)は激減した。釣魚としても重要。 ②淡水魚カマツカをキスまたはカワギスと呼ぶ地方もある。 【語源・由来】 関東地方…
【意味】 77歳のこと。また、七歳の賀の祝い。喜の字の祝い。 【語源・由来】 「喜」の字の草体「㐂」が「七十七」と読まれるところから。室町時代末期ごろからの風習。還暦、古希などの年祝いと同じく祝宴が催される。色は古希と同…
【意味】 キジ目キジ科の鳥。雄は顔が裸出し赤色。頸・胸・下面全体は暗緑色。背面の色彩は複雑美麗。脚に距(けづめ)があり、尾は長く多数の黒帯がある。雌は淡褐色で、黒斑があり、尾は短い。低木林や草原にすむ。日本特有。1947…
【意味】 ①岩石や土地の切り立っている所。がけ。 ②陸地が水と接するところ。みずぎわ。 【語源・由来】 「岸」は、切り立っている所であることから、「きる(切る)」の「き」に接尾語の「し」が付いたという説、「きわ(際)」「…
【意味】 陰暦2月の異称。きぬさらぎ。 【語源・由来】 「生更ぎ」の意。草木の更生することをいう。着物をさらに重ね着する意とするのは誤り。
【意味】 昇降するために造った段。階段。きだはし。 【語源・由来】 「きざはし」の「きざ」は「きざ(刻)」の意。「はし」は、「はしご」や「はし(橋)」と同様にかけわたす物の意の「階(はし)」から。「段梯(きだはし)」とも…
【意味】 気性がさっぱりして、物事にこだわらないこと。打ち解けて気軽なさま。 【語源・由来】 「気さく」は、淡白である、もろい、こわれやすいという意味の形容詞「さくい」の語幹に「気」をつけて形容動詞化した語だが、「さくい…
【意味】 のこぎりの歯のように凹凸が交互に並んでいること。きざきざ。きだきだ。 【語源・由来】 「ぎざぎざ」は、細かく切り刻むさまを表す「きざきざ(刻刻・段段)」が転じた語。「きざきざ(刻刻)」は「きざむ(刻む)」の語幹…
【意味】 ①心にかかり、苦になること。心配。 ②服装・態度・行動などが気取っていて、人に不快や反感を感じさせること。いやみ。 【語源・由来】 「きざわり(気障り)」の略。元々は、江戸時代、遊郭で使われた言葉。女郎が男性客…
【意味】 動作・物言い・姿などが不自然である。不慣れで洗練されていない。 【語源・由来】 「ぎこつなし」の変化形「ぎごちなし」から。ぎごちないともいう。「ぎこつなし」は、無骨である・無作法であるという意味の「こちなし(骨…
【意味】 親の勤務の関係などから長年海外で生活して帰国した子供。 【語源・由来】 「子女」は息子と娘の意。「子」は息子、「女」は娘を指す。
【意味】 キク科キク属の多年草。自生種のハマギク・ノギジクなどの総称。また、特に観賞用に作られた園芸品種の総称。原産は中国大陸、日本には奈良時代以降に渡来、江戸時代に改良が進む。梅・竹・蘭とともに四君子の一つ。品種が非常…
【意味】 ①キキョウ科の多年草。夏秋のころ、茎の先端に青紫色または白色の美しい5裂の鐘形花を開く。果実は蒴果(さくか)。山地・草原に自生し、秋の七草の一つ。根は牛蒡(ごぼう)状で太く、乾して漢方生薬の桔梗(根)とし、去痰…
【意味】 マタタビ科マタタビ属のつる性落葉果樹。チャイニーズグーズベリーともいう。雌雄異株。6~7月ごろに開花し、果実は円筒状で中秋から晩秋に熟し、貯蔵性に富み数か月の冷蔵に耐える。褐色で表面全体にこわばった毛があり、鳥…
【意味】 ①黄の色。 ②特に、黄色や大判・小判の色。山吹色。 【語源・由来】 「黄色」は、「黄の色」のこと。平安時代以降に「黄色」という概念が生じもので、奈良時代の万葉集に見える紅葉の多くに黄葉が当てられてはいるが、赤は…
【意味】 バラ科キイチゴ属の落葉小低木の総称。多くの種が広く日本の山野に自生。幹。葉共にとげがあり、茎は叢生。晩春、葉腋に梅の花に似た白色、まれに紅色の五弁花を開く。果実は小核果から成る集合果で、初夏、黄色や紅色に熟し、…
【意味】 牛の第4胃(皺胃)。食用とする場合にいう。 【語源・由来】 「ギアラ」は、米軍基地で働いていた人が報酬としてもらっていたことから、「謝金」を意味する英語「ギャランティ(guarantee)」からとする説、「腸の…
【意味】 ①木本の植物。高木。低木の総称。たちき。樹木。 ②用材。材木。 ③(「柝」とも書く)拍子木のこと。 【語源・由来】 「き」は、「イキ(生)」が略された語という説や、地面から生えていることから「キ・ク(生)」から…
【意味】 間に入って世話や取りもちをすること。 【語源・由来】 「肝を煎る」は心をいらだてる、心を悩ます意。転じて、あれこれ気を使って骨を折る意になった。
【意味】 木の槌で布を打って、つやを出すのに使う木の台。 【語源・由来】 「きぬいた(衣板)」に由来するといわれる。
【意味】 事業・研究などで成し遂げた実績。 【語源・由来】 森鴎外の造語とされる。著書『妄想』に「『業績』とか『学問の推挽』とか云うような造語を、自分が自然科学界に置き土産にして来た」と記している。
【意味】 水飴・牛乳・バターなどを煮固めて作った菓子。 【語源・由来】 「砂糖菓子」の意のポルトガル語「カラメロ」からといわれる。一六世紀ころに伝わったのは氷砂糖や卵白で作ったもので、現在のキャラメルとは異なる。「カルメ…
【意味】 光沢のある平織り綿布。 【語源・由来】 「キャラコ」は南インドの地名「カリカット」の転で、カリカットから伝わったことによる名とされる。
【意味】 刻み煙草をつめる喫煙具。 【語源・由来】 「管」「パイプ」の意のカンボジア語から。口につける方を「吸い口」、煙草をつめる方を「雁首(がんくび)」といい、それをつなぐ管は「羅宇(ラオまたはラウ)」とも呼ばれる。「…
【意味】 首切り台。 【語源・由来】 フランス革命の頃、国民議会議員で医師でもあった「J. I. Guillotin(ジョゼフ・ギヨタン)」が、受刑者の苦痛を軽減させられるようにと使用を提案したことから。「考案者」と思わ…
【意味】 禁止されているが、強く引きつけられる誘惑。 【語源・由来】 旧約聖書「創世記」に記されている、神から食べることを禁じられていたエデンの園にある知恵の木の実。アダムとイブは蛇に誘惑されてこれを食べ、楽園から追放さ…
【意味】 苦しい状況から救ってくれる人。 【語源・由来】 キリスト教でイエス・キリストのこと。もとはヘブライ語「メシア」で、人類を救うために神が遣わすものの意。そのギリシャ語訳が「クリストス」で、「キリスト」は転じたもの…
【意味】 物事の細分とらわれて、全体を見失うことのたとえ。 【語源・由来】 ヨーロッパで昔から使われていることわざYou can not see the wood for the trees.(木々を見ているために森を見…
【意味】 金融機関の一つ。 【語源・由来】 英語bankの訳語。中国の漢訳語の借用とされる。はじめは「両替屋」の意味だった。原語のまま「バンク」が使われることが多かった。「銀行」が一般に広まるのは、明治五(一八七二)年に…
【意味】 深く同感すること。 【語源・由来】 元は物理学の言葉で、振動体が、外部からの振動を受けたときに、大きなふり幅で振動することをいう。転じて現在の意が生じた。英語 resonance の訳語。
【意味】 勝負や優劣を競い合うこと。 【語源・由来】 英語competitionの訳語。福沢諭吉の「福翁自伝」によれば、諭吉自身があてた訳語だという。
【意味】 失業・倒産・株価暴落などが集中的に発生する状態。 【語源・由来】 英語panicの訳語。経済用語として定着したのは、日本が恐慌に見舞われた十九世紀末からといわれている。当初は「驚慌」の表記なども使われた。昭和の…
【意味】 舞台前方の床にあって俳優を照らす照明。 【語源・由来】 英語のfootlightsを直訳した語。原語「フットライト」も使う。英語はfootlightsで複数形。
【意味】 一般化していること。 【語源・由来】 英語objectの訳語。もとは漢籍の言葉で「外観」の意。日本では、明治初期に訳語として定着。当時は「かっかん」と読むのが一般的だった。
【意味】 真理に反するように見えて、よく考えると真理に達している説。「急がば回れ」など。 【語源・由来】 英語paradokの訳語。「哲学字彙」に例がみられる。そのあと出版された「英和字彙」にも採録され、次第に定着してい…
【意味】 当然になすべきこと。しなければならない務め。 【語源・由来】 英語「duty」「obligation」の訳語。漢訳「万国公法」(国際法の旧称)から借用したことば。
【意味】 一つ一つの事実を総合して、そこから一般的な法則を求める方法。 【語源・由来】 英語inductionの訳語。十七世紀の初めにイギリスの哲学者F・ベーコンによって主張された研究法。日本では、これが「帰納法」と訳さ…
【意味】 日常。ふだん。 【語源・由来】 行・住・坐・臥はそれぞれ「歩くこと」「止まること」「坐ること」「臥すこと」を指す。動作の基本であり、仏教では四威儀としてその規律を定めている。転じて、日常の動作。
【意味】 杉や檜などの木材を薄く削って紙状にしたもの。菓子や魚などを包むのに使う。 【語源・由来】 もとは、追善供養のために死者の法名や経文を記して用いたことから。鎌倉時代から使用。包みとして使う経木は、「薄経木」と呼ば…
【意味】 沈香からつくる上質の香。 【語源・由来】 黒沈香をいう梵語kālāguruの音写「伽羅阿伽嚧」の略。または梵語tagaraの音写「多伽羅」の略ともいう。
【意味】 茶を入れる時に使う、取っ手と注ぎ口のついた道具。 【語源・由来】 江戸時代中期に中国から渡来してきたもので、もともとは酒を燗する容器だった。それが日本では用途に変化が生じ、煎茶の道具として使われるようになった。
【意味】 事件や物語に手を加え、芝居・映画などに適した形にすること。また、事実を誇張すること。 【語源・由来】 脚色の「脚」は「根本」の意。「色」は「色づけ」の意味ではなく、表に現れること。その人物の出自が現れたものの意…
【意味】 もっとも大切な規則や法律。 【語源・由来】 「金」、「玉」は重要の意。「科」、「条」は法律の条文の意。揚雄(ようゆう)の詩「劇秦美新」(げきしんびしん)にあることば。前漢の末に王莽が新を建国した時に、秦を非難し…
【意味】 飛びぬけた才能を持つ少年。 【語源・由来】 唐の詩人、杜甫の「徐卿二子歌」に見られる言葉。杜甫はこの中で、徐卿の二人の子をほめたたえ、「天上の麒麟児」と表現した。「麒麟」は、古く中国では、聖人が出て国が治まると…
【意味】 医者の美称。また、医院。 【語源・由来】 「杏」はあんず。三国時代、呉の廬山というところに名医「董奉」(とうほう)がいた。彼は治療を行っても報酬を受け取らなかった。その代わりに、治ったものに杏の木を植えさせたと…
【意味】 ある集団・党派の中心となり、思うままに支配すること。 【語源・由来】 中国の春秋戦国時代、諸侯が集まり同盟を結ぶ際、盟主がいけにえの牛の耳を裂き、皆がその血を吸って組織への忠誠を誓い合ったという『左氏伝(哀公十…
【意味】 取り越し苦労。 【語源・由来】 杞憂の「杞」は中国周代の国名。「憂」は憂えること。周の時代、杞の国の人が、天が落ちて地が崩れたら身の置き所が無くなると心配し、寝ることも食べることもできなかったという『列子(天瑞…
【意味】 東京都中央区の地名。 【語源・由来】 元来は、江戸幕府の銀貨を鋳造・発行する機関の名。現在の京都府、大阪府、静岡県、長崎県にあった銀座の中から、静岡(昔の駿府)の銀座が一六一二年に現在の東京の銀座に移されたこと…
【意味】 青森県西端の地名。 【語源・由来】 築城の際、湿地だったため、材木を敷き詰めたことから。
【意味】 東京都武蔵野市の地名。 【語源・由来】 室町時代、太田道灌が江戸城築城の際に井戸を掘ったところ「吉祥増上」と印された金印が発見された。そこで、城内に寺を建立し、「吉祥寺」と称した。しかし、後に大火に見舞われ寺は…
【意味】 福島県北西部の地名。 【語源・由来】 喜多方は昔は小田付(おたつき)と呼ばれていたが、会津盆地の北にあるので「北方(きたかた)」となった。明治初期、「敗北」につながる「北」を嫌って、「喜多方」となった。喜多方は…
【意味】 ウリ科のつる性一年草。 【語源・由来】 現代では未熟な実を食べるが、かつては黄色く熟したものを食べていたことから、黄色の瓜の意で「黄瓜(きうり)」といい、それが音変化したもの。「胡瓜」は漢名からで、「胡(西域の…
【意味】 担子菌類キクラゲ目のきのこ。 【語源・由来】 味が干したクラゲに似ており、樹木に生えることから。また、「木耳」と漢字表記するのは、形が人間の耳に似ているためで中国からの用字。