こじ【居士】の語源・由来
「居士」という言葉は、在家のままで出家しないで仏教の教えに帰依する男性を指しています。 もともとは、「優婆塞」の敬称として用いられました。 優婆塞は、出家しない在家の信者を指す仏教用語で、居士はそのような人物に対する敬意...
「居士」という言葉は、在家のままで出家しないで仏教の教えに帰依する男性を指しています。 もともとは、「優婆塞」の敬称として用いられました。 優婆塞は、出家しない在家の信者を指す仏教用語で、居士はそのような人物に対する敬意...
「虚仮」という言葉は、仏教用語の中で生まれました。 「虚」の部分は「虚妄」や「偽り」といった意味合いで、真実ではないものや真実から離れたものを指します。 「仮」の部分は、実際のものや真実とは対照的に、実体がないものや一時...
「香典」という言葉は、死者の霊前に捧げる金銭を指します。 元々、この言葉は「香奠」と書かれていました。 「奠」は「すすめる」という意味を持ち、これは仏前に供える香を指します。 一方で「典」は物を買い取る、あるいは交換する...
「げどう」、または「外道」という言葉は、元々仏教の文脈で用いられる言葉です。 この言葉には、人の道から外れた行いをする人、または釣りの際に目的とは異なる獲物を指す意味があります。 この言葉の起源は仏教の用語に関連していま...
「解脱(げだつ)」は、苦悩の世界からの脱出や、そのような状態から解放されることを指します。 この言葉の語源は、束縛や拘束から自由になる、という意味合いを持つ梵語「vimukti」や「vimokṣa」に由来しています。 こ...
「袈裟」という言葉は、僧侶が身に着ける法衣の一つを指しています。 特に、肩から掛ける長方形の布を指します。 この法衣は仏教の僧侶にとって、身分や宗派を示す重要なアイテムとなっています。 「袈裟」という言葉の語源は、梵語の...
「怪訝」という言葉は、現代において「不思議で納得のいかないこと」や「わけが分からず疑問に思う様子」を表す言葉として用いられますが、その語源・由来は仏教の教えに関連しています。 仏教においては、仏や菩薩が衆生、つまり生きと...
「紅蓮」という言葉は、真っ赤な色や炎の色を形容する言葉として知られています。 元々の意味は、真っ赤な蓮の花、すなわち「紅蓮華」を指します。 しかし、この言葉にはもう一つの意味もあり、それは仏教の教えにおける八つの寒地獄の...
「供養」という言葉は、仏や死者の霊に供え物をして、その冥福を祈る行為を指します。 この言葉の起源は、梵語の「pūjanā」にあります。 この梵語は「尊敬する」や「崇拝する」という意味合いを持っており、それが日本語に取り入...
「功徳」という言葉は、元々は神仏からの果報、つまりご利益を得られるような善行を指す用語でした。 具体的な善行としては、断食、祈祷、喜捨、造仏、写経などがあり、これらの行為を通じて神仏のご利益を願う文脈で用いられました。 ...
「愚痴」という言葉は、仏教的な背景からきています。 仏教においては、”愚痴”は無知や愚かさを指し、人間の根本的な煩悩(心の乱れや迷い)の一つとされています。 この煩悩が人間の行動を誤らせる根源であ...
「苦界」という言葉は、元々は「苦しみの多い人間界」という意味で使われています。 この言葉には「苦海」とも書き、その際限のない苦しみを大海に例えています。 特に、遊女の厳しい生活環境に焦点を当てて使われる場合があります。 ...
「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」という言葉は、仏教に由来し、四つの基本的な動作を表しています。 具体的には「行」が歩くこと、 「住」が止まること、 「坐」が坐ること、そして「臥」が臥すことをそれぞれ指します。 仏教ではこ...
「経木(きょうぎ)」は、主に杉や檜(ひのき)といった木材を薄く削って紙状にしたもので、食品の包装材などに使われます。 この言葉の語源は、もともと死者の追善供養の際にその人の法名や仏教の経文を記して使われたことに由来します...
「伽羅(きゃら)」は、沈香(じんこう)から作られる高級な香料を指します。 この言葉の語源は梵語(サンスクリット)から来ていて、主に二つの可能性が考えられます。 一つ目の説は、梵語の「kālāguru」という語から来ている...
「観念」という言葉の起源としては仏教用語にあります。 元々は「観想の念仏」の略であり、これは瞑想法の一つです。 具体的には、仏や浄土の姿を深く思念しながら、精神を集中させることを意味していました。 この精神的な集中と思念...
瓦(かわら)という言葉は、屋根材として使用される焼き粘土製の物を指します。 その語源は梵語の「kapala」からきているとされています。 日本において瓦が初めて使われたのは仏教が伝来した時代であり、特に寺院の屋根でよく用...
「迦陵頻伽(かりょうびんが)」という言葉は、仏教文化において美しい声で鳴くとされる想像上の鳥を指します。 この名前は、梵語の「kalaviṅka」を音写したものであり、特に極楽浄土に棲むとされています。 「阿弥陀経」など...
「伽藍」という言葉は、主に寺やその大きな建物群を指す日本語の語ですが、その語源は梵語の「saṃghārāma」に由来しています。 この梵語は、もともとは仏道の修行者たちが集まって修行を行う清浄で静かな場所を意味していまし...
「空念仏(からねんぶつ)」は、形だけの主張や実行の伴わない言動を指す表現です。 この言葉は、「念仏」と「空」の二つの部分から成り立っています。 「念仏」は仏教の習慣で、特に浄土宗などでは、阿弥陀仏を思い描く行為や「南無阿...
「我慢」という言葉は、現代日本語では「辛抱すること」や「耐え忍ぶ」といった意味で広く用いられています。 しかし、この言葉の語源は仏教に由来しており、その原意味はかなり異なります。 仏教において「慢」は、思い上がりや自己過...
「火宅(かたく)」という言葉は、元々は仏教の教えに由来しています。 この世、すなわち現世を苦しみや困難に満ちた場所として象徴的に表現するために使われた語です。 語源としては、三界(欲界、色界、無色界)に平安や安定が存在し...
「呵責」という言葉は、元々は僧侶や尼僧が罪を犯した際に、大衆の面前でその行いを厳しく責めるという罰を指していました。 つまり、この言葉は、特定の宗教的文脈で使われていたもので、罪を犯した者に対する社会的な制裁を表す言葉で...
「加持祈禱」(かじきとう)という言葉は、仏教的な修法や祈りに関連する活動を指し、元々は「加持」と「祈禱」の二つの概念から成り立っています。 「加持」という部分は、仏の力が衆生(生きとし生けるもの全て)を守るという意味を持...
「餓鬼」という言葉は、もともと仏教の概念に由来しています。 仏教における六道の一つである「餓鬼道」は、生前の悪行の結果として死後に落ちる場所とされています。 この世界では亡者、すなわち餓鬼は、常に飢えと渇きに悩まされる運...
「おっくう(億劫)」という言葉は、何かをするのが非常に面倒で気が進まないという状態を表す日本語の言葉です。 この言葉の語源は、仏教の概念に由来しています。 具体的には、「おくこう」または「おっこう」とも読まれ、この言葉に...
「お題目」という言葉は、元々は仏教、特に日蓮宗において用いられる尊い言葉「南無妙法蓮華経」を指しています。 この言葉は「法華経」という経典の教えに帰依する、すなわちその教えに寄り添う、信仰するという意味を持ちます。 「南...
「応用」という言葉は、もともと仏教の文脈で使われていました。 この言葉は、仏が衆生(すべての生き物)を救済するために、時と場合に応じてさまざまな形や働きを表現することを指しています。 特に、「応用無辺」という表現では、仏...
「往生(おうじょう)」という言葉は、元々は仏教の概念に由来しており、死後に極楽浄土という仏の世界に生まれ変わることを指していました。 特に平安時代以降、浄土思想が発展するにつれて、「極楽往生」という具体的な形で用いられる...
縁起(えんぎ)という言葉は、もともと仏教用語であり、その根は梵語の「pratitya-samupada」という概念に由来しています。 この梵語の概念は、一切のものが種々の原因や縁によって生じる、すなわち「因果関係」に基づ...