こうでん【香典】の語源・由来

「香典」という言葉は、死者の霊前に捧げる金銭を指します。

元々、この言葉は「香奠」と書かれていました。

「奠」は「すすめる」という意味を持ち、これは仏前に供える香を指します。

一方で「典」は物を買い取る、あるいは交換するという意味を持ちます。

従って、「香典」という言葉は、本来供えるべき香を代わりにする金銭を指すようになりました。

この習慣の背景には、葬儀などでの出費に対して、供えられた香典が余ることがあるため、その余剰部分が香典返しとして返されたり、寺や神社などの宗教施設に寄進されていたという歴史があります。

こうでん【香典】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「香典」という言葉の意味やその起源に関する情報をカンタンにまとめます。

項目	詳細
意味	死者の霊前に捧げる金銭
元の書き方	「香奠」
漢字「奠」の意味	仏前に供える香を「すすめる」
漢字「典」の意味	物を買い取る、あるいは交換する
「香典」の由来	本来供えるべき香を代わりにする金銭を指す
習慣の背景	香典が余る場合があり、余剰部分が香典返しとして返されたり、寺や神社に寄進されていた歴史がある