きゃら【伽羅】の語源・由来

「伽羅(きゃら)」は、沈香(じんこう)から作られる高級な香料を指します。

この言葉の語源は梵語(サンスクリット)から来ていて、主に二つの可能性が考えられます。

一つ目の説は、梵語の「kālāguru」という語から来ているとされます。

この「kālāguru」は黒沈香を指す言葉であり、「伽羅阿伽嚧」という音写がそれに相当します。

ここから短縮して「伽羅」と呼ばれるようになったという説があります。

二つ目の説は、別の梵語「tagara」から来ているというものです。

これも香料として用いられる植物を指し、その音写が「多伽羅」とされています。

こちらも略して「伽羅」と呼ばれるようになったと考えられています。

いずれにしても、この言葉が示す「伽羅」は上質な香料として高く評価されており、特に日本の香道などで重要な位置を占めています。

きゃら【伽羅】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
重要ポイント 説明・詳細
伽羅(きゃら)とは 沈香(じんこう)から作られる高級な香料を指す。
語源 梵語(サンスクリット)に由来。主に「kālāguru」と「tagara」の二つの説が存在する。
「kālāguru」説 黒沈香を指す梵語。音写が「伽羅阿伽嚧」で、これが短縮して「伽羅」になったとされる。
「tagara」説 香料として用いられる植物を指す梵語。音写が「多伽羅」で、これも「伽羅」に略された。
日本での重要性 香道などで非常に高く評価され、上質な香料として重要な位置を占めている。

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