えんぎ【縁起】の語源・由来

縁起(えんぎ)という言葉は、もともと仏教用語であり、その根は梵語の「pratitya-samupada」という概念に由来しています。

この梵語の概念は、一切のものが種々の原因や縁によって生じる、すなわち「因果関係」に基づいて生起するという意味を持っています。

これは仏教の中心思想のひとつであり、非常に深い哲学的内容を含んでいます。

この仏教的な概念が日本に伝わると、「縁起」という言葉は仏教の説法や教えの由来、そして社寺や仏像などの起源という意味でも用いられるようになりました。

しかし、その解説が多くの場合、神仏の霊験やご利益に焦点を当てる形で展開されたため、次第に「吉凶の前兆」という意味にも繋がっていきました。

つまり、「縁起」という言葉は仏教の深遠な思想から派生したものが、時と場合によってその意味を広げ、現在では「社寺の由来」から「吉凶の前兆」といった、より一般的な意味で広く使われるようになっています。

えんぎ【縁起】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「縁起」という用語が仏教の深遠な概念からどのように発展し、その後、日本でどのような意味で使われているか、そして現在ではどのような広がりを見せているかをカンタンにまとめます。
項目 説明
用語 縁起(えんぎ)
根源の概念と言語 梵語の「pratitya-samupada」
最初の用途 仏教の因果関係に基づいて生起するという中心思想
日本での用途 仏教の説法や教えの由来、社寺や仏像の起源
意味の拡張 神仏の霊験やご利益に焦点を当てる形で解説され、次第に「吉凶の前兆」という意味にも繋がった
現在の一般的な用途 「社寺の由来」から「吉凶の前兆」といった、より一般的な意味で広く使われる

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