かたく【火宅】の語源・由来

【意味】
この世。現世。

【語源・由来】
三界に平安のないことを火事にあった家にたとえた語。苦に満ちた世界としてのこの世。「法華経」の「譬喩品(ひゆぼん)」にある「火宅の車」のたとえにもとづく。火のついた家の中で、それを知らずに遊ぶこどもを父が「門の外に羊車・鹿車・牛車がある」といって救い出したという。この三車は、迷える衆生を救い出す仏の教えのことを指す。

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