じょし【女史】の語源・由来
「女史」という言葉は、もともと中国や日本における女官を指す言葉として使われていました。 日本の歴史の中で、文書関連の仕事を担当していた勾当内侍という女官がいました。 彼女たちを「女の史」として言及していたことから、その表...
「女史」という言葉は、もともと中国や日本における女官を指す言葉として使われていました。 日本の歴史の中で、文書関連の仕事を担当していた勾当内侍という女官がいました。 彼女たちを「女の史」として言及していたことから、その表...
「上戸」という言葉の背景には、古代の日本の令制に起源を持ちます。 令制では、人々の家戸を四等級「大戸・上戸・中戸・下戸」の中でランク付けしていました。 この中で「上戸」は二つ目のランクで、その戸内には六、七人の正丁(成年...
「左官」は、壁を塗る職人を指す言葉として現代でも使われていますが、その語源は古代の日本の制度に起源を持ちます。 律令制の時代、官職は四等に分けられており、「かみ」「すけ」「じょう」「さかん」という順序で呼ばれていました。...
「下戸」という言葉は、現代では「酒の飲めない人」を指す言葉として一般的に知られています。 しかしその語源は、日本の古い制度、律令制に起源を持ちます。 律令制の時代、人々は「大戸」「上戸」「中戸」「下戸」という四等戸という...
「極め付き」という言葉の語源は、書画、骨董、刀剣などの鑑定書に付いている「極め書き」から来ています。 この「極め書き」は、専門家や鑑定士がその品物の価値や品質を保証するために書かれる文書であり、これが付いていることでその...
「貫禄(かんろく)」という言葉は、日本の歴史的背景に基づいています。 この言葉は二つの漢字「貫」(かん)と「禄」(ろく)から成り立っています。 「貫」はもともと中世日本で、土地や所領の規模、あるいはその土地から得られる収...
「駆け落ち」という言葉は、中世末期から用いられていますが、その起源は戦国時代から江戸時代にかけての「欠落(欠け落ち)」という概念にあります。 当時、欠落とは、戦乱、重税、貧困、悪事などの理由で自分の居住地から逃れる行為を...
「折り紙付き」という言葉は、何かが保証付きで信頼できる状態を表す日本独特の表現です。 この表現は、日本の歴史と文化に深く根ざしています。 元々「折り紙」とは、奉書紙や鳥の子紙といった高級な紙を二つ折りにしたものを指してお...
「お役御免」という言葉の由来は、元々「役目」を免じられる、つまり仕事や職務などから解放される、あるいは辞めさせられるという状況を指していました。 ここでの「免」は免除の「免」であり、「御免」は許可または免除を意味します。...
「おとぎ話」という言葉は、日本でよく親しまれる形式の童話や昔話を指します。 この言葉の語源には、実は歴史と格式があります。 まず、「とぎ」は、話の相手をして退屈を慰めることを意味します。 ここに接頭語の「お」をつけると「...
「落度」という言葉は、あやまちや過失を指す言葉として現代日本語で用いられますが、この言葉の起源には深い歴史があります。 律令制の時代、日本には関所という場所が設けられ、通行する際の税金などの徴収や人々の行き来をチェックす...
「お墨付き」という言葉は、日本語で「権威者からの許可や保証」を指します。 この表現の語源は、室町時代や江戸時代に遡ります。 当時、将軍や大名は、臣下に対して領地を与える際に、その保証として特定の文書を発行していました。 ...
「お仕着せ」という言葉は、もともとはお上(上司や当局)や商家の主人から奉公人などに与えられた衣服を指していました。 この意味から発展して、現代では「上からあてがわれた、形式通りのもの」という広い意味で用いられています。 ...
「おくら」または「お蔵」という言葉は、もともとは江戸幕府が直轄地から集めた米を保存するための米蔵を指していました。 その後、この言葉は一般的な保管庫や倉庫で保管される品物や家財を意味するようになりました。 この「保管する...
「上前(うわまえ)」という言葉は、本来「人に払うべき賃金や代金の一部」という意味で使われますが、その語源は「上米(うわまい)」という言葉にあります。 元々、「上米」は神仏への奉納や寺社への寄進の形で提供される米を指してい...
「居候」という言葉は、元々江戸時代の公文書において使われていました。 この時代には、家庭内の構成員や関係性を公式に示す場合に「居候」という肩書きが採用されていました。 たとえば、「××方居候 〇〇」という表記があれば、こ...
【意味】 陶製の平鍋の一つ。取っ手・ふた・注ぎ口がある。 【語源・由来】 平安時代の歌人、在原業平(ありわらのなりひら)の兄である行平(ゆきひら)が、須磨で海女に潮を汲ませて塩を焼いたという故事にちなんでの名。
【意味】 染色の様式の一つ。多くの色を用いて、写実的に染め上げる。 【語源・由来】 江戸中期に京都で活躍した染め物絵師、宮崎友禅斎に由来する。友禅の描く扇絵は人気があり、その扇絵の画風を小袖の文様に応用して染色したのが始...
【意味】 勘に頼って決めること。当てずっぽう。 【語源・由来】 戦国時代の武将、山本勘助の名からとの説がある。山本勘助は武田信玄の参謀として活躍し、軍略にたけていたといわれる。また、山師の勘の略とする説がある。
【意味】 むこうずね。また、強い人の弱点。 【語源・由来】 向こう脛の骨が、他所に比べて比較的表面に近いところにあり、武蔵坊弁慶ほどの豪傑でも向こう脛を強く打つと、痛さのあまりに泣くということから。
【意味】 文の区切りを間違えること。 【語源・由来】 「弁慶が、なぎなたを」というべきところを「弁慶がな、ぎなたを」と誤読してしまうという話から。「ぎなた読み」ともいう。
【意味】 ばかげていること。また、程度がはなはだしいこと。人を罵っていう語。べらぼうめ。 【語源・由来】 江戸時代の見世物で評判になった奇人の名「便乱坊」、または「可坊」からとされる。「箆棒」と書くが当て字。
【意味】 熊野産の木炭。産女樫を材料とする。 【語源・由来】 江戸時代に、紀州(和歌山県)田辺の備後屋長右衛門がはじめてつくったことから。「びんちょうたん」とも読む。
「土左衛門」という言葉は、現代では「水死体」や「溺死者」を指す言葉として知られています。 この名前の背景には、江戸時代のある力士が関与しています。 享保年間に活躍していた力士、成瀬川土左衛門は、彼の色白で太った体格が特徴...
「出歯亀(でばがめ)」は、のぞき魔や変態を指す言葉として使われます。 この言葉の由来は、明治時代のある人物の異名に関連しています。 その人物は、湯のぞきの常習者であり、植木職人だった池田亀太郎という人でした。 彼は出っ歯...
「たんじろう」または「丹次郎」とは、女性からの人気があり、やや柔弱な雰囲気の男性を指す言葉です。 この言葉の由来は、江戸時代に活躍した戯作者、為永春水が手掛けた人情本「春色梅児誉美」の中の主人公、名前が「唐琴屋丹次郎」と...
“伊達”という言葉の背後には興味深い歴史があります。 江戸初期、武将である伊達政宗とその家臣たちの存在がこの言葉の由来とされています。 伊達政宗の家臣たちは、非常に派手で華美な服装をしており、その...
「川柳」とは、諷刺や滑稽を特徴とする五七五の十七字から成る短詩を指します。 この形式は、俳諧の前句付けというスタイルから独立して発展したもので、江戸時代の中期に非常に人気を集めました。 その中でも特に重要な存在として「柄...
「薩摩守」という言葉は、現在では無賃乗車を意味する隠語として知られています。 その語源は、かつての薩摩国の国司、すなわちその地域の代表者や役職の名前「薩摩守」からきています。 しかしこの言葉が無賃乗車を意味するようになっ...
「権兵衛焼き」は、陶器の一種であり、楽山焼の別名として知られています。 この名前の由来は、江戸時代の萩焼の陶工、倉崎権兵衛に関連しています。 彼がこの陶器の製法を創始したため、その名を取って「権兵衛焼き」と呼ばれるように...