かんれき【還暦】の語源・由来
【意味】 数え年61歳の称。華甲(かこう)。本卦還(ほんけがえり)。 【語源・由来】 60年で再び生まれた年の干支に還ることからいう。「還暦」の「暦」は干支の意。干支は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干と、子…
【意味】 数え年61歳の称。華甲(かこう)。本卦還(ほんけがえり)。 【語源・由来】 60年で再び生まれた年の干支に還ることからいう。「還暦」の「暦」は干支の意。干支は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干と、子…
【意味】 ①我意を張り通す。 ②どこまでも忍耐して努力する。 ③ある場所を占めて動かない。 【語源・由来】 「頑張る」は当て字。「我に張る」が転じた語。元々は自分の意志を押し通す意味だったが、努力する意味に変化していった…
【意味】 会社。紹介。商社。略号Co. 【語源・由来】 「カンパニー」は、英語「company」から。「company」は、ラテン語の「companis」に由来。(「 ともに(com)」+「パン(panis)」を食べる仲…
【意味】 試験の際、監督者の目を盗んでする不正行為。 【語源・由来】 カンニングは、「ずるい」という意味の英語「cunning」の日本的用法。日本でいうカンニングは、「cheating」または「cribbing」という。…
【意味】 陰暦十月の別称。神無し月。かみなづき。 【語源・由来】 かみなづきの音便。俗に、全国の神々が皆出雲大社に集まり、諸国から神がいなくなる月の意という。「な」は「の」の意で、神を祭るための「神の月」とする説も有力。
【意味】 ①材木の表面を削って滑らかにする道具。一般には台鉋をいう。他に槍鉋(やりかんな)など。種類が多い。 ②轆轤鉋(ろくろがな)のこと。 【語源・由来】 古くは「カナ」といい、「カンナ」に転じたとされる。「カ」は「カ…
【意味】 ①罪を勘(かんが)えて法に当てはめて処罰すること。 ②叱ること。譴責(けんせき)。 ③主従・親子・師弟の縁を切って追放すること。江戸時代には、不良の子弟を除籍することも行われた。義絶。 【語源・由来】 「勘当」…
【意味】 ①寒い日の空。冬の空。 ②テングサの粘質物を凍結・乾燥したもの。また、これを湯に溶かし、冷やし固めた弾力のある食品。羊羹・ゼリーなどの菓子材料とし、また工業に用いる。 【語源・由来】 「寒天」は、江戸時代前期、…
【意味】 ①ダンテやペトルカによって始められたイタリア語の抒情詩。また、それに基づく歌曲。 ②イタリアの大衆的歌曲。ナポリ歌謡から新しい流行歌までを含む。 ③カンツォーナに同じ。 【語源・由来】 「カンツォーネ」は、歌謡…
【意味】 互いに心の底まで打ち明けて親しく交わる。 【語源・由来】 「肝胆」は肝臓と胆嚢のこと。いずれも生命を支える大切な器官であることから、「心の奥底」「真実の心」などのたとえとする。「故事必読成語考・朋友賓主」に「肝…
【意味】 元日の朝。元朝。また、元日。1月1日。 【語源・由来】 「元旦」の「元」は、はじめの意、「旦」は夜明け、早朝の意。一年の最初の朝のこと。
【意味】 堅固で丈夫なこと。 【語源・由来】 「頑丈」という漢字は当て字。もともとは、丈夫な馬を「四調者(ガンジョウ)」といい、人の場合には「五調者」と書いた。「五調」は名馬に仕上げるための条件のこと。「岩乗(ガンジヨウ…
【意味】 ①考え定めること。かんてい。 ②金銭出納または物の数量の計算。 ③代金を支払うこと。また、その代金。 ④見積り。考慮。 ⑤簿記における記録・計算の単位。複式簿記では、資産・負債・資本・収益・費用のしょこう諸項目…
【意味】 年の初めの日。正月の第1日。1月1日。 【語源・由来】 「元日」の「元」には、「はじめ」という意味があり、一年の最初の日を指す。 似たような語に「元旦」があり、元日の朝、1月1日を意味する。しかし、「元日」には…
【意味】 古代中国で作られた漢民族の言語、中国語を表記する文字体系。現在は中国・日本などで使用。象形・指事から発達した表語文字で、表音的にも用いる。紀元前十世紀の殷(いん)の時代にすでに用いられた。篆書(てんしょ)・隷書…
【意味】 他の土地を視察すること。また、その風光などを見物すること。観風。 【語源・由来】 「観光」は、『易経』の「観光」からで、「国の光を観る」という記述で見られ、「国の威光を観察する」という意味で使われた。日本では、…
【意味】 比較的規模の大きな合奏。またそのための音楽。弦楽器を主体とし、それに管楽器・打楽器が加わる。オーケストラ。 【語源・由来】 「管弦楽」は、元々雅楽の用語として、管楽器と弦楽器の合奏の意で用いられていた。明治時代…
【意味】 かたく編んだ麦わら帽子。 【語源・由来】 麦わら帽子の一種で、編んだ麦わらを圧縮し、糊付けしたもの。語源は諸説あるが、かんかんと照り付ける夏の日射しを避ける意から、また、かたくて叩くとかんかんと音がするからとい…
【意味】 双前歯目(有袋類)カンガルー科の哺乳類の総称。11属約65種を含む。やや小型のものをワラル―、さらに小型のものをワラビーといって区別する。尾と後肢が大きく発達し、跳躍に適する。主にオーストラリアの草原にすむ。子…
【意味】 ①ある物事や事柄についてあれこれと頭を働かせる。思考する。特に、筋道を立てて問題や疑問を解決しようとする。 ②そのことを心に置いて、あれこれと思考や想像をめぐらす。 ③周囲の状況などをあれこれと気遣う。考慮する…
【意味】 カモ目カモ科の鳥のうち、比較的大型の水鳥の総称。ハクチョウより小さく、カモより大きい。体形。生活状態はカモ類に似るが普通雌雄同色。北半球では冬鳥。マガン・ヒシクイなどが多い。かり。かりがね。 【語源・由来】 古…
【意味】 ①悪性腫瘍の総称。 ②特に上皮性の悪性腫瘍。 ③比喩的に、機構・組織などで、取り除きがたい難点。 【語源・由来】 「がん」は英語で「canaer」といい、「cancer」はかに座の意味ももつ単語である。「can…
【意味】 交替で事をすること。かわりばん。 【語源・由来】 「代わり番こ」は、交代替ですることのやや子供っぽい言い方。たたら製鉄で、交替でたたらを踏む労働者のことを「番子(ばんこ)」といったことからとされる。また、「代わ…
【意味】 ①川辺に生える柳。かわやぎ。 ②「川楊」とも書く)ヤナギ科の落葉低木。水辺に群生、高さ50cm~2m。葉の下面は白色。雌雄異株。春、葉より先に黄白色の花を穂状につけ、銀色の毛を密生。ねこやなぎ。えのころやなぎ。…
【意味】 大小便をするところ。便所。 【語源・由来】 「厠」は古事記に「朝署(あさけ)に厠に入りし時」と記述が見られる古い語。不浄無物は、直接川に流したことから、川の上に掛けて作った「川屋」の意とされる。また、厠は、現在…
【意味】 ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。スズメより大型で、尾は短く、嘴(くちばし)は鋭くて長大。体の上面は暗緑青色、背・腰は美しい空色で、「空飛ぶ宝石」とも称される。水中の小魚やザリガニなどをとる。巣は崖に横穴を掘って作…
【意味】 ①覆って外面となるもの。 ⑴動植物の外表を覆う膜など。 ⑵(「側」とも書く)中に物を詰め、その覆いとするもの。 ⑶物の表面。うわかわ。 ②おもに獣類の皮を剥いでつくったもの。 ⑴皮を肉から剥ぎ取ったもの。あらか…
【意味】 ①いたわしい。ふびんだ。かわいそうだ。 ②愛すべきである。深い愛情を感じる。 ③小さくて美しい。 【語源・由来】 「かわいい」は、「カハユシ」が転じた語。「カハユシ」は「カホハユシ(顔映(かおはゆし))が転じた…
【意味】 ようやく。やっと。わずかに。 【語源・由来】 「辛うじて」は、「辛い」が語源で、「カラクシテ」のウ音便化したもの。形容詞「からし」は、塩からい、しょっぱいを表す語だが、そこから心身に強い刺激を与える状態や心身に…
【意味】 暦。七曜表。 【語源・由来】 カレンダーは、英語「calendar」から。「calendar」は、「帳簿」を意味するラテン語「calendarium」からで、「calendarium」は、「朔日」を意味するラテ…
【意味】 カレイ科の硬骨魚の総称。体は扁平で卵型、頭部はねじれて、眼は普通、体の右側に集まる(ヒラメでは、眼は左側)。眼のある側は褐色で海底の色に似、眼のない側は白色。砂底に生息。多くの種類がある。食用。 【語源・由来】…
【意味】 ばら肉のこと。焼肉・煮込みなどに用いる。 【語源・由来】 「カルビ」はあばら骨を意味する朝鮮語「kalbi」から。韓国語のカルビは、モンゴル語の下腹を意味する「qarbing」からとされる。
【意味】 生の牛肉を薄切りにし、ソースやドレッシングで調味したイタリア料理。魚でも作る。 【語源・由来】 画家カルパッチオに因む。「カルパッチオ」は、イタリアのルネサンス期のベネチア派の画家。彼が、薄切りの生の牛ヒレ肉に…
【意味】 教養。文化。カルチュア。 【語源・由来】 英語「culture」から。「culture」は、ラテン語「colere」から派生した語で「耕す」という意味で使われたが、英語で「心を耕す」という意味で使われるようにな…
【意味】 ショウガ科の多年草。インド・マレーの原産。高さ3m。葉は披針形でミョウガに似、花茎は根生し葉がつかない。花は藍色の唇型。花後、蒴果を結ぶ。果実は約3%の揮発性油を含み、香辛料。芳香性健胃薬にもする。インド・正論…
【意味】 ほとんど仕上がっているのに、肝心なものが不足していること。最後の仕上げができていないこと。 【語源・由来】 「睛」は「ひとみ」のこと。「画竜点睛」という形でも用いる。 南朝梁の時代、絵師の張僧繇(ちょうそうよう…
【意味】 芸娼妓の社会。花柳の巷。 【語源・由来】 中国で遊郭を花街(かがい)、遊女やを花柳苑などと称したものの移入語。日本では略した「花柳」が広まり、芸者や遊女を指し、その世界を「花柳界」と呼ぶ。現代では、主に芸妓の世…
【意味】 ①神の賜物の意。精霊から与えられる特別な力。 ②超人間的・非日常的な資質。英雄・預言者などに見られる。カリスマ的資質をもつ者と、それに帰依するものとの結合を、ドイツの社会学者M.ウェーバーはカリスマ的支配と呼び…
【意味】 自分の利益しか念頭にない人または理不尽な人をののしっていう語。 【語源・由来】 「我利我利亡者」は、明治以降に見られる語で漢字は当て字。「がりがり」は、堅いものを噛んだり、削ったり、引っ掻いたりする音、そのさま…
【意味】 握りずし。押しずしなどで、口直しに沿える甘酢しょうがの薄切り。 【語源・由来】 古く、大きなしょうがをガリガリとかんで食したことからのちに、しょうがそのものを「ガリ」と呼ぶようになり、のちに甘酢に漬けたしょうが…
【意味】 水道などの蛇口。 【語源・由来】 鶴を意味するオランダ語の「kraan」から。「カラン」は、蛇口が長い管が、鶴の首から頭に似ていたことから。広義では、ガス管の栓をも指す。
【意味】 砂糖などの糖類をセ氏約160~200度に加熱して作る、粘性を持つ褐色の物質。菓子・酒類・醤油・ソース・飲料などに着色料・風味料として用いる。 【語源・由来】 ポルトガル語の「caramelo」から。「caram…
【意味】 ①製図用器具の一種。烏の嘴(くちばし)に似た部分に墨を含ませ、線を引く。鋼筆。 ②刀の切先の先端に入った割れ。 【語源・由来】 二枚の刃からなるペン先の形状が烏のくちばしに似ていることから。
【意味】 関西でいう五目飯のこと。 【語源・由来】 「かやくごはん」は元々は精進料理。「かやく」は「加薬」と書き、漢方薬の効果を高めるために加えた補助的な薬のことを指す、このことから、料理に加える薬味の役割を果たすものも…
【意味】 イチイ科の常緑高木。幹の高さ約20m、周囲3mに達する。葉は扁平線状、革質で厚く、先端は鋭い。雌雄異株。4月ごろ開花。実は広楕円形で、核は食用・薬用とし、また油を搾る。材は堅くて碁盤などを作る。 【語源・由来】…
【意味】 キク科の一年草。ヨーロッパ原産の薬用植物。高さ約50cm。全体に芳香がある。葉は羽状で細く裂ける。夏、周囲が白く中央黄色の頭花をつける。花は胃腸薬、発汗剤。乾燥花を茶のようにして飲む。カモミール。カミツレ。 【…
【意味】 ①ウシ科の哺乳類。体長1.5mほどで、一対の短い角を持つ。毛は灰黒色、オレンジ色、ほとんど白色など、地域と季節により変化する。山地の森林に生活し、険しい崖でも巧みに登降する。ニホンカモシカは日本固有種で、特別天…
【意味】 血気にはやり向こう見ずであること。むちゃくちゃ振る舞うこと。 【語源・由来】 「が」「ら」は接辞、「むしゃ」は「むさ」「むちゃ」と同源。「我武者羅」は当て字。「我武者(がむしゃ)」ともいう。語源は未詳だが、「我…
【意味】 軟体動物門頭足綱コウイカ科のイカ。外套(がいとう)長35cm、体重5kgに達する大型種。雄は背側に多数の横縞のほか、楕円(だえん)形の眼状紋があるので、従来モンゴウイカ(紋甲烏賊)とよばれていた。しかし、現在で…
【意味】 ①カミキリムシ科の甲虫の総称。世界に2万種以上。最大のものは体長約10㎝。口の左右に鋭い大顎があって、竹木類を咬むことがある。長い触角をもち、その基部に複眼を備える。ゴマダラカミキリ・クワカミキリなどが最も普通…
【意味】 ①頭部に生える毛。頭髪。 ②頭部の毛を結った形。かみかたち。 【語源・由来】 「上の毛」の略で「かみ」になったとされる。また、「身(み)」に生えた「毛(け)」に、上部を表す「頭」がつき、「頭身毛(かみけ)」の略…
【意味】 ①人間を超越した威力を持つ、隠れた存在。人知ではかることのできない能力を持ち、人類に禍福を降すと考えられる威霊。人間が畏怖し、また信仰の対象とするもの。 ②日本の神話に登場する人格神。 ③最高の支配者。天皇。 …
【意味】 相手に本音を吐かせるため、たくみにさそいをかける。 【語源・由来】 「鎌をかける」の「鎌」は草などを刈るための農具。柄をもって、三日月形の刃を内側にひくようにして使う。鎌を引っかければ、草は手前の方になびいてく…
【意味】 融通のきかないたとえ。時勢が移り変わっていることを知らずに、かたくなに旧を守ることのたとえ。舟に刻みて剣を求む。 【語源・由来】 「韓非子」から。古代中国宋の農夫が畑を耕していると、一匹の兎が畑の中の切り株にぶ…
【意味】 ①株式会社の資本の構成単位。 ②株主権。 ③株券。 【語源・由来】 株式の「株」は、元々は、「切り株」という意味だった。切り株は、木を切った後もずっと残る根元であることから、世襲などによって引き継がれる地位や身…
【意味】 ①切り倒した木の残った幹及び根。 ②植物の何本かが一緒になった根元。 ③根のついた植物を数える語。 ④江戸時代に株仲間の組合員の独占した権利。転じて、広く職業・営業上の特権または専売特権。 ⑤江戸時代にばいない…
【意味】 ①菌類のうちで、きのこを生じないものの総称。主に糸状菌をいう。アオカビ・クロカビ・ケカビなど。 ②飲食物・衣服・器具などの表面に生ずる、糸状の外見をした微生物の集落の俗称。 【語源・由来】 植物の芽を意味する古…
【意味】 ①古代豪族が政治的・社会的地位を示すために世襲した称号。臣(おみ)・連(むらじ)・造(みやつこ)・君(きみ)・値(あたい)・史(ふひと)・県主(あがたぬし)・村主(すぐり)など数十種がある。はじめは私的な尊称で…
【意味】 金銭を惜しげもなく十分に出すこと。 【語源・由来】 凧が平衡を保って揚がるように引き締めるための糸目をつけない意から、制御なくお金を使うことをいう。
【意味】 欧文横文字をいう。 【語源・由来】 外国語を目にするようになった明治初期の語で、蟹の横這いのように書くことから。「蟹行(かいこう)」文字ともいう。
【意味】 スズメ目アトリ科の鳥。スズメよりやや小さく、普通は黄色。姿と鳴き声が美しく、愛玩用。ローラーカナリア・巻毛カナリア・アカカナリアなど品種が多い。原種はカナリア諸島などの産。 【語源・由来】 「カナリア」は、ポル…
【意味】 ①扇の骨を綴じるため、その末端に近い部分に小さい穴をあけてはめいれる釘。かにのめ。 ②最も大切な部分。肝要な箇所。要点。 ③「かなめもち」の略。 【語源・由来】 「かなめ」は、元々は、扇の骨を綴じるために、扇の…
【意味】 自分の力ではとても及ばないと感じる切なさをいう語。悲哀にも愛隣にも感情の切ないことをいう。 ①(悲・哀)泣きたくなるほどつらい。心がいたんでたえられない。いたましい。 ②(哀・愛) ⑴身にしみていとしい。かわい…
【意味】 漢字を表音文字として日本語表記に用いたことから発生した音節文字。広義には万葉仮名・草仮名・平仮名・片仮名、狭義には後二者をいう。やまともじ。仮名文字。 【語源・由来】 「かりな(仮名)」の音便カンナの約。漢字を…
【意味】 その上に、更に。普通よくないことが重なる場合にいう。 【語源・由来】 「かて」は混ぜ合わせるという意味の動詞「か(糅)つ」(下二)の連用形。「かててくわえて」は、混ぜ合わせた上に加えるという意味で、その上に、更…
【意味】 扮装または美容上の目的で頭にかぶる、種々の髪型に作った毛髪状のもの。かずら。 【語源・由来】 「カヅラ」の変化した語。「カヅラ」は、別の髪の毛を束ねて自分の髪の毛に添えるもの、添え髪、かもじをいう。 上代では、…
【意味】 (近世・上方では貨幣に銀を用いたので多く「銀」の字を当てた)貨幣として黄金など。金銭。 【語源・由来】 金属の「金」は、叩くと「カンカン」という音がすることから、音変化して「カネ」になったとする説、「か」を焼く…
【意味】 きゅうりを具にした海苔巻きずし。 【語源・由来】 河童の好物が「きゅうり」とされていることから。
【意味】 全く容易で何でもないこと。たわいもないことのたとえ。 【語源・由来】 「河童の屁」は、たわいない物事を表す慣用句「木っ端の火(こっぱのひ)」が転じたものとされている。木端(木の屑)の燃える火は長くもたないことか…
【意味】 ①想像上の動物。水陸両性、形は4~5歳の子供のようで、顔は虎に似、くちばしはとがり、身にうろこや甲羅があり、毛髪は少なく、頭上に凹みがあって、少量の水を容れる。その水のある間は陸上でも力強く、他の動物を水中に引…
【意味】 自分から進んで引き受ける。 【語源・由来】 「買って出る」は、もとは花札からで、花札は三人で勝負をするのだが、参加者がそれ以上いた場合、親から数えて四人目以降の下座の人は外れることになる。だが、どうしても下座の…
【意味】 ①体が疲れてものうい。だるい。 ②ものたりない。もどかしく、いらいらする。 【語源・由来】 「かったるい」は「カイダルシ(腕弛し)」から。平安時代には「カイナダユシ(腕弛し)」といい、「カイナ(腕)」が「ダユシ…
【意味】 ワイシャツの別称。元スポーツシャツの商標名。 【語源・由来】 ワイシャツのうち、カラーとカフスの取り外しができないものをいう。大正7年に、大坂にあったスポーツ用品メーカー美津濃(現在のミズノ)がで作られたスポー…
【意味】 カッコウ目カッコウ科の鳥。ハトよりやや小型。ほぼ灰褐色で腹には白地にタカに似た細く密な横斑がある。鳴き声は「かっこう」と響く。夏、日本に渡来し、モズ・ホオジロ・オオヨシキリ・オナガの巣中に托卵し、これらの鳥を仮…
【意味】 ①適当なこと。につかわしいこと。ころあいであること。特に、価格が手ごろなこと。 ②その年頃であること。 ③すがた・身なり。 ④物事の状態・様子。 ⑤整った形。まとまり。ていさい。 【語源・由来】 「かっこう」は…
【意味】 がっかり ①落胆するさま。 ②疲れや安心などで、気が抜けるさま。 がっくり ①張り詰めた気持ちが急にゆるむさま。落胆する。 ②急に折れ曲がったり傾いたりするさま。 【語源・由来】 「がっかり」も「がっくり」も擬…
【意味】 豚の意。 【語源・由来】 「ガツ」は、消化器官や腸を意味する英語「gut」の複数形「guts」から。内臓やはらわたを意味する。牛の第一胃についても「ガツ」と呼ぶが、「ミノ」という名が一般的になっているため使われ…
【意味】 カツレツの略。 【語源・由来】 「カツレツ」は、切り身を意味する英語「cut let」の略。「カツレツ」は、フランス料理の「côtelette」から。仔牛肉の切り身にパン粉をつけて炒める料理だったが、豚肉や鶏肉…
【意味】 カモ科の家禽。ガンの飼養変種で、ヨーロッパ系と中国系とがある。前者はサカツラガンが原種。主に肉用とし、日本では愛玩用とされることが多い。羽色は白色のものと灰褐色のものとがある。唐雁。鵝。 【語源・由来】 「鵞鳥…
【意味】 ①過去のことを思い出される種となるもの。記念として残した品物。 ②死んだ人または別れた人を思い出す種となる遺品や遺児。 【語源・由来】 「形見」は。「形を見る」ことで、今はいなくなってしまった人が、残された品を…
【意味】 いっしょにある企てをする。荷担する。多く悪い仕業にいう。 【語源・由来】 「片棒」は駕籠(かご)の先棒か後棒か、どちらか一方のこと。駕籠舁きはいずれかが欠けても仕事にならないことからいう。江戸時代の雲助(駕籠舁…
【意味】 事のなりゆきを案じなどして息をこらす。 【語源・由来】 「固唾」は、緊張したときなどに口の中にたまる、つば。現代仮名遣いでは「かたづ」も許容。「呑む」は表外字で、一般に「飲む」でまかなうが、仮名書きにすることも…
【意味】 カタクチイワシ科の海産の硬骨魚。背部は藍色、腹部は銀白色。日本各地の沿岸に分布。幼魚を乾したものを「ごまめ」という。食用。またはカツオ釣の餌として重要。地方によって真鰯(まいわし)ともいう。シコ。ヒシコ。エタレ…
【意味】 仮名文字の一つ。阿→ア、伊→イ、宇→ウ、久→ク、己→コのように漢字の一部を取って作ったもの。平安初期、漢文訓点に使って様々の字体があったが、院政期にほぼ現行に近い形になった。現在では外来語や擬音語などの表記に用…
【意味】 ①弾力がなく、力を加えても容易に変形しない。 ②よくしまっていて、崩れにくい。また、しっかりと合わさっていて離れにくい。 ③しっかりしていて揺るがないさま。堅固だ。 ④こわばっていて軟らかさや伸びやかさに欠けて…
【意味】 所々かすったように文様を織り出した織物または染文様。文様を織り出したのを織絣、模様を染め出したのを染絣という。 【語源・由来】 「かすり」は、かすったような模様が規則的に織り込まれていることから。「掠れる(かす…
【意味】 スペイン系の打楽器。栗の実を二つに割ったような形をし、栗・橡などの堅材や象牙で作る。柄のあるものは、柄を持って振り鳴らす。柄のないものは、紐を親指にかけ、手のひらと指の間に挿んで打ち鳴らす。多くはギターと合わせ…
【意味】 ①気体。 ②石炭ガス・天然ガスなど、燃料用の気体。 ③毒ガスの略。 ④ガス糸・ガス織の略。 ⑤濃い霧。濃霧。 ⑥屁。おなら。 ⑦ガスこんろ。ガスレンジの略。 ⑧ガソリンのこと。 【語源・由来】 「ガス」はオラン…
【意味】 (春秋時代、呉王夫差(ふさ)が越王勾践(こうせん)を討って父の仇を報じようと志し、常に薪の中に臥して身を苦しめ、また、勾践が呉を討って会稽(かいけい)の恥をすすごうと期し、にがい胆を時々なめて報復を忘れまいとし…
【意味】 カジカ科の淡水産の硬骨魚。全長約15㎝。体は一見ハゼ型で細長い。暗灰色で、背部に雲形斑紋がある。日本固有種で、北海道南部以南の各地に分布。河川の清冽な水を好む。降河回遊・両側回遊するものもあり、これらを別種とす…
【意味】 優勢をたのんで威圧的になる。勢いに乗じて物事をする。 【語源・由来】 「かさにかかる」の「嵩」は、「一まとまりのものの分量」、「体積や容積」を意味する語。「嵩張る(かさばる)」の「かさ」と同じ。「かかる」は、「…
【意味】 言動が粗暴で、ぞんざいなさま。 【語源・由来】 「がさつ」は、「がさがさと音がする」「劣るかない態度・挙動をする」という意味の「がさつく」を形容動詞化した語。「がさつく」の名詞形は「がさつき」で、音便化すると形…
【意味】 キンポウゲ科センニンソウ属の多年蔓草。山地に稀に自生。葉は3~5小葉から成る複葉。長い葉柄で他物に巻き付く。5月ごろ、枝端に紫または白色の風車に似た8弁の大花を開く。鑑賞用。近縁のものにテッセン・クレマチスがあ…
【意味】 ウツボグサの枯れた花穂を集めたものの漢方での呼称。 【語源・由来】 「夏枯草」は、夏になると結実するために、花穂が褐色になって枯れる様子から。花に消炎、利尿作用がある。「カコソウ」とも読む。「ウツボグサ」の「ウ…
【意味】 数え年61歳の称。還暦。ほんけがえり。 【語源・由来】 「華」の字を分解すれば、六つの十と一とになる。「甲」は甲子(きのえね)の意で、干支(十干十二支)の最初をいう。
【意味】 「菓子」は(「菓」は「くだもの」の意)常食のほかに食する嗜好品。昔は多く果実であったが、今は多く米・小麦の粉、餅などに砂糖・餡(あん)などを加え、種々の形に作ったものをいう。和菓子と洋菓子とに大別。これに対して…
【意味】 春のうららかな日に、野原などにちらちらと立ちのぼる気。日射のために熱くなった空気で光が不規則に屈折されて起こるもの。いとゆう。はかないもの、ほのかなもの、あるかなきかに見えるもの、などを形容するのにも用いる。そ…
【意味】 それだけしかない。大切な。他に代わるもののない。 【語源・由来】 「かけがえのない」の「かけがえ」は「かけかえ」ともいい、代わりとして用いるものを意味する。それがないということで、大切な、代わるもののないという…
【意味】 ①皇居及び皇室とのかかわりが深い神社で神をまつるために奏する歌舞。伴奏楽器は(笏拍子)・篳篥(ひちりき)・神楽笛(かぐらぶえ)・和琴(わごん)の4種。毎年12月に賢所(かしこどころ)で行われるものが代表的。②と…
【意味】 年老いても丈夫で元気なさま。 【語源・由来】 「後漢書」の「馬援伝」から。古代中国の後漢で、南方で反乱が起こったという知らせに、62歳と高齢な馬援(ばえん)が、光武帝に出陣を願い出たが許可されなかった。そこで馬…