ししゅく【私淑】の語源・由来
私淑とは、直接の指導や教えを受けていない人物に対して、深い尊敬や敬意を抱くことを意味します。 この言葉の語源を探ると、「私」という言葉は「ひそかに」という意味を持ち、一方で「淑」は「よいものに親しむ」という意味を持ってい...
私淑とは、直接の指導や教えを受けていない人物に対して、深い尊敬や敬意を抱くことを意味します。 この言葉の語源を探ると、「私」という言葉は「ひそかに」という意味を持ち、一方で「淑」は「よいものに親しむ」という意味を持ってい...
「左袒」という言葉は、味方することや賛成することを意味します。 この言葉の背景には、中国の歴史的なエピソードが関わっています。 その由来は、前漢の時代に皇帝劉邦が亡くなった後、天下を掌握しようとした呂氏を討伐するためのエ...
「左遷」という言葉は、地位や官職を下げることを指します。 この言葉の語源は、古代中国の文化に由来しています。 中国の古代文化では、「右」は上位や尊重される側を、「左」は下位や卑しむ側を示すという観念がありました。 そのた...
「後世畏るべし」という言葉は、後進の者や若者が今後どのような人物に成長するか予測できないため、その可能性や成長を尊重し、敬うべきだという意味を持っています。 この言葉の起源は、古典『論語』にあたります。 具体的には「子罕...
「攻玉」という言葉は、玉を磨く行為や、もっと広義には知識や徳を磨くことを指します。 この言葉の起源は、古代中国の文献『詩経』に関連があります。 その中に「他山之石、可以攻玉」という表現が登場します。 直訳すると、「他の山...
「紅一点」は、多くの男性の中にただ一人女性がいる状態、またはその女性自体を指す言葉です。 この表現の起源は、中国北宋時代の政治家であり詩人でもあった王安石の詩「詠柘榴」にさかのぼります。 この詩の中に「万緑叢中紅一点」と...
「げったんひょう」という言葉、または「月旦評」と書かれる言葉は、人物の批評や品定めを意味します。 この言葉の由来には中国の歴史に関わる故事が関連しています。 「月旦」とは、文字通り月の初めや一日を指す言葉です。 そして、...
「月下氷人」は、男女の仲を取り持つ役割、すなわち仲人を指す言葉です。 この言葉の背後には二つの古い中国の話が関連しています。 まず「月下老」という部分は、唐時代の人物、韋固が月明かりの下で出会った老人に由来します。 この...
「逆鱗」という言葉は、主に「天子の怒り」や「目上の人の激しい怒り」を意味します。 この言葉の背後には、竜の伝説に基づく興味深い語源が存在します。 伝説によれば、竜のあごの下には逆さまに生えた特別な鱗、すなわち「逆鱗」が存...
「蛍雪」という言葉は、厳しい環境や困難な条件の中で、熱心に勉学に励むことを意味します。 この言葉の由来は、中国の史書『晋書(車胤伝)』という文献に記された故事に基づいています。 故事によれば、東晋時代の学者、車胤は家計が...
「傾城」という言葉は、その美しさで君主の心を引きつけ、その結果として国や城が滅びるほどの絶世の美女を指す言葉です。 「傾国」とも言われます。 この言葉の起源は、中国の『漢書』に見られるエピソードに基づいています。 具体的...
「金科玉条」という表現は、非常に重要な規則や法律を指す言葉です。 この言葉は、四字熟語として、それぞれの文字が特定の意味を持っています。 「金」と「玉」は「重要なもの」という意味を、そして「科」と「条」は「法律や規則の条...
「麒麟児」という言葉は、特に才能があり優れた少年を指す用語として使用されます。 この表現は唐代の詩人、杜甫によって広められました。 特に彼の作品「徐卿二子歌」において、徐卿の二人の子供を高く評価し、「天上の麒麟児」と表現...
「杏林」という言葉は、一般に医者や医院を美称として指す用語ですが、この言葉の背景には中国の歴史と伝説が深く関わっています。 三国時代の呉に、名医とされる「董奉(とうほう)」という人物がいました。 彼は非常に優れた医術を持...
「刀折れ矢尽きる」という表現は、手段や力が尽き果てる状態を象徴的に表す言葉です。 この言葉の語源は、中国の史書『後漢書』に記された故事に由来しています。 この故事によれば、段熲(だんけい)という後漢の軍人が異民族の羌(き...
「牛耳を執る」という表現は、ある集団や党派、組織を中心となって支配するという意味で使われます。 この言葉は、古代中国の春秋戦国時代に由来しています。 当時、諸侯が集まって同盟を結ぶ場面で、その中で盟主となる人物が祭りのい...
「杞憂」という言葉は、取り越し苦労や無用な心配を意味します。 この言葉の語源は、中国周代に存在した国名「杞」と、「憂えること」を意味する「憂」から成り立っています。 具体的には、この言葉は中国の古典『列子』の中の一篇「天...
「甘露(かんろ)」という言葉は、文字通り甘くて美味しい露を指す場合もありますが、その背景には古代中国やインド、さらには仏教の文化が深く関わっています。 古代中国の伝説では、天子が仁政、つまり善い政治を行うと、天から甘い露...
“完璧(かんぺき)”という言葉は、文字通り「完全な璧(へき)」を意味します。 ここで「璧」は、平らで中央に孔のあいた宝玉を指しており、この言葉は古代中国の歴史と深く関わっています。 この語の由来は...
“間髪を容れず”という表現は、「少しも間をおかずに、すぐに」といった意味で用いられますが、その語源は中国の古典的な説話集「説苑(ぜいえん)」に由来しています。 元々は「間不容髪(かんはつをいれず)...
「鼎の軽重を問う」という言葉は、権力者や指導者の実力を疑い、またその地位を奪おうとする行動に対して用いられることが多いです。 この表現の語源は、中国の歴史に由来しています。 具体的には、春秋時代に活動した楚(そ)の荘王と...
「牙城」という言葉は、組織や勢力の中心、あるいは不落の拠点を意味します。 この言葉の語源は、「牙旗」という天子や将軍の象徴的な旗に由来します。 この「牙旗」は、象牙で装飾された旗竿の頭を持ち、爪や牙で自らを守る動物を模し...
「膾炙(かいしゃ)」という語は、もともと食べ物に関する二つの単語、「膾(かい)」と「炙(しゃ)」を組み合わせた表現です。 それぞれの言葉には特定の意味があり、「膾」は生肉を細かく刻んだ料理、つまり「なます」のようなものを...
「屋下に屋を架す」という言葉は、無駄な行為や重複した作業を行うことを批判的に表すための表現です。 このフレーズの直訳は、一つの屋根の下に別の屋根を架ける、という意味になります。 すでに屋根があるのに、その下にさらに新しい...
「烏合の衆」という言葉は、中国の古典『後漢書』に由来しています。 特に、「耿弇伝」という部分で耿弇(こうえん)という武将が使った表現から取られています。 耿弇は後漢の初代皇帝、劉秀に仕えた人物で、彼が言った「突騎を発して...
「意味深長(いみしんちょう)」は、言葉や行動、文章などが多層的な意味を持っている、または何らかの裏の意味があるような状況を指す表現です。 この言葉の語源は、中国の北宋時代の儒者、程頤(ていい)に由来しています。 程頤は、...
「一辺倒(いっぺんとう)」という表現は、どちらか一方に偏る、もしくは一方的にかたよる状態を指します。 この言葉の語源は、北宋時代の中国の儒者、程顥(ていこう)に遡ります。 程顥は自身の教えに対して盲目的に従う学生、特に謝...
“一刻千金”(いっこくせんきん)は、楽しいまたは貴重な時間が短く感じられ、その瞬間を大切にしたいという思いを表す日本語の四字熟語です。 この言葉の語源は、中国の詩人蘇軾(そし)が詠んだ漢詩「春夜」...
「圧巻」という言葉は、元々中国の官吏登用試験「科挙」に由来しています。 科挙は、かつて中国で行われていた公的な試験であり、多くの試験者が参加してその知識と才能を競い合っていました。 この試験には答案用紙を使用し、その答案...