こうぎょく【攻玉】の語源・由来

「攻玉」という言葉は、玉を磨く行為や、もっと広義には知識や徳を磨くことを指します。

この言葉の起源は、古代中国の文献『詩経』に関連があります。

その中に「他山之石、可以攻玉」という表現が登場します。

直訳すると、「他の山の石を使って、自分の玉を磨くことができる」という意味になります。

このことから、「他山の石」、つまり他所から得た普通や粗悪と思われる材料や情報でも、それを利用して自分のものを磨き上げることができるという教えが伝わるのです。

「攻」という文字は、磨くや加工するという意味を持ちます。

この言葉は、物理的な玉を磨く行為だけでなく、自らの知識や徳を磨き上げる過程にも使われるようになりました。

つまり、「攻玉」は、どんな状況や材料であっても、それを活用して自らを成長させる姿勢や精神を表す言葉として理解されています。

こうぎょく【攻玉】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「攻玉」という言葉の意味や背景に関する情報をカンタンにまとめます。

項目	詳細
定義	玉を磨く行為、もっと広義には知識や徳を磨くこと
起源	古代中国の文献『詩経』
関連する表現	「他山之石、可以攻玉」
「他山之石」の意味	他所から得た普通や粗悪と思われる材料や情報でも、それを利用して自分のものを磨き上げることができる意味
「攻」の意味	磨くや加工する
用途	物理的な玉を磨く行為、自らの知識や徳を磨き上げる過程
全体の意味	どんな状況や材料であっても、それを活用して自らを成長させる姿勢や精神を表す言葉