【意味】
絶世の美女。または遊女。
【語源・由来】
君主が心を奪われて治世がおろそかになり、城や国が傾くほどの絶世の美女のことをいった。「傾国」ともいう。出典は『漢書』。「北方に佳人あり、 絶世にして独り立つ。一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く」による。前漢の李延年が、武帝に自分の妹を勧めて、「一度振り返れば男はみな我を忘れて夢中になるので都市が滅びそうになり、再び振り返れば国が滅びそうになるほどである」といったことから。日本では主に遊女の意。江戸時代には、太夫などの高級な遊女を指した。