げんをかつぐ【験を担ぐ】の語源・由来
【意味】 ある物事に対して、よい前兆であるとか悪い前兆であるとかを気にすること。 【語源・由来】 「験を担ぐ」は、「縁起を担ぐ」から転じた語とされる。「験」は、仏道・修験道などの修行を積んだ効果、加持祈禱の効果という意味…
【意味】 ある物事に対して、よい前兆であるとか悪い前兆であるとかを気にすること。 【語源・由来】 「験を担ぐ」は、「縁起を担ぐ」から転じた語とされる。「験」は、仏道・修験道などの修行を積んだ効果、加持祈禱の効果という意味…
【意味】 現金をいう俗語。 【語源・由来】 「現ナマ」は、江戸時代の上方の商人が給料のことを「生(しょう)」と呼んでいたことから、「生」を訓読みして「なま」といったことから。給料を「生」と呼んだのは、米や魚などの現物支給…
【意味】 両者が争ってともに弱り、第三者に利益を横取りされてしまうことのたとえ。 【語源・由来】 「戦国策」斉策から。 犬が兎を追いかけまわし、山を何度も駆け登っているうちに犬も兎も力尽きて倒れた。そこを通りかかった農夫…
【意味】 ヤリイカ科のイカ。胴長約40㎝。ヤリイカに似て、幅が広く、腕が太い。ひれは外套長の3分の2ほどを占め、三角状に張り出す。食用。房総半島以南に分布。東京ではアカイカ、多産する九州ではゴトウイカと呼ぶ。 【語源・由…
【意味】 にぎりこぶし。げんこ。 【語源・由来】 「げんこつ」の「げんこ」は、「こぶし」の意の「拳」+接尾語「こ」で、固く握り締めた拳を表し、「拳固」という漢字が当てられた。 「げんこつ」は、「拳固殴ち(げんこうち)」が…
【意味】 俗受けをねらったいやしさ。はったり。ごまかし。 【語源・由来】 「けれんみ」の「けれん」は、江戸末期、歌舞伎で宙乗りや早替りなど。見た目本位の俗受けをねらった演出をいった演劇用語。それ以前は、浪花節・義太夫など…
【意味】 非金属元素の一種。元素記号Ge原子番号32。原子量72.63.灰白色のもろい結晶。半導体として、ダイオード・トランジスターに用いる。 【語源・由来】 発見者のC.ウィンクラーが、アージロド鉱から、この元素を発見…
【意味】 結末をつける。決着をつける。 【語源・由来】 「けりをつける」の「けり」は、物事の終わり。和歌・俳句などは助動詞「けり」で終わるものが多いことからいう。古くは、「けり」に「鳬」の字を当てた。「鳬」は草原や河原に…
【意味】 ①並の品。高価で精巧な品に対し、日常に用いる大衆的・郷土的で質朴な品物。 ②一般から風変わりと見られるもの。 【語源・由来】 「下手物」は、上等の品、精緻に造った高価な工芸品を指す「上手物」の対語。「げてもの」…
【意味】 (関西地方で)風変わりなさま。奇妙なさま。不思議なさま。 【語源・由来】 「けったい」は、占いの結果、奇妙である、不思議であるという意の「卦体」の音便化、または、世にもまれな、不思議なことを意味する「希代」の転…
【意味】 ①(1872年(明治5)公布の太政官告諭中の語。身血を租税とする意)徴兵。兵役。義務。 ②血の出るような思いで納める過酷な税。 【語源・由来】 1872年(明治5年)公布された太政官告諭中の語で、身血を租税とす…
【意味】 ①縁起が悪くなるようなことをいう。 ②欠点をあげてけなす。言いがかりをつける。 【語源・由来】 「けちを付ける」の「けち」は、不吉な出来事を意味する「怪事(けじ)」が変化したもので、「吝嗇」と書くのは誤り。「け…
【意味】 徹底的にけなされたりやりこめられたりして体をなさないさま。 【語源・由来】 「けちょんけちょん」の「けちょん」は、著しいを意味する「掲焉(けちえん)」が変化したものという説、また、和歌山県の方言で非常にを意味す…
【意味】 西洋料理の調味料の一種。野菜などを裏ごしし、調味して煮詰めたもの。普通、トマトを使ったトマトケチャップを指す。 【語源・由来】 発祥はイギリスで、語源は、東南アジアや中国南部から輸入していた魚醤(ぎょしょう)を…
【意味】 ①縁起が悪い事。また、不吉の前兆。 ②不景気。 ③金品を必要以上に惜しむこと。しみったれなこと。また、その人。吝嗇(りんしょく)。 ④みすぼらしいさま。心がせまく、だらしないさま。 ⑤手ぬかり。 ⑥ある語につけ…
【意味】 相手に物事の処置などを任せる。無条件で一任する。 【語源・由来】 預けた下駄を返してもらうまでは勝手に動き回らない意から。
【意味】 ①2枚の歯のある台木に三つの穴をあけ、鼻緒をすげたはきもの。歯には差歯と一木作りの連歯(れんし)とあり、また一本歯や三枚歯のものもある。 ②印刷用語。活版印刷の校正刷りで、その活字がない時に活字を裏返して組んで…
【意味】 (ゲソク(下足)の略)鮨屋などで、イカの足のこと。 【語源・由来】 「げそ」は、「下足(げそく)」の略で、「下足」は集会場などでぬいだはきものを指す語。転じて、足の意になった。「げそ」は、鮨屋の隠語から生まれた…
【意味】 ヤナギ科の落葉高木。1属1種とされたが近年ヤナギ属に統合。磔質の水辺に生え、高さ20m以上に達する。葉は有柄で互生。春~初夏、新葉とともに長い花穂を垂下。若木の幹は粉白色で、冬に紅色となる枝先との対比が美しい。…
【意味】 ①区別。わかち。わけめ。 ②道徳や慣習として守らなければならない区別。 ③へだて。しきり。 【語源・由来】 元々は、他との比較から帰結される、大小・多少や優劣などの差の意。 語源は、対局の終盤で駄目を詰めよせる…
【意味】 何という理由もなく、ただ感情的に嫌うこと。 【語源・由来】 鳥獣が相手の毛なみによって好き嫌いすることからとも、また、闘鶏で、鶏が相手の鶏の毛なみを嫌って戦わないことからともいわれるが、語源は定かではない。
【意味】 ①思いがけないあやまち。そそう。過失。 ②思いがけず傷つくこと。負傷。 ③不測の結果。偶然。 【語源・由来】 「怪我」は、元は、思いがけない過ちや不測の結果などの意味で用いられ、それが、不注意のために身体を傷つ…
【意味】 西洋風の生菓子。洋菓子。 【語源・由来】 「ケーキ」は、英語「cake」から。「cake」は古ノルド語「kaka」から。13世紀ごろから「cake」という語か見られるようになり、それは、平らに焼いた固いパンのよ…
【意味】 苦学した成果。 【語源・由来】 「晋書」「車胤伝」「孫康伝」より。中国の晋で、家が貧しく油が買えない車胤(しゃいん)は蛍の光で、また、孫康(そんこう)が雪の明かりで書を読んだという故事に基づく。
【意味】 (目上の方に)直接お目にかかる。 【語源・由来】 「謦咳」は咳払いのこと。直接お会いしなくては、咳払いの声を聞くことはできないという意味から、直接お目にかかるという意味になった。「荘子」除無鬼篇からとされる。
【意味】 ①哺乳類の皮膚に生える糸状角質形成物。皮膚の毛嚢(もうのう)におさまる部分を毛根、外にあらわれた部分を毛管、先端を毛先という。 ア.髪。毛髪。ごくわずかな物事のたとえにもいう。 イ.羊毛。毛糸。 ②鳥の羽根。羽…
【意味】 なんとなく感じられる様子。 【語源・由来】 もとは「けわい」。その歴史的仮名づかい「けはひ」に「気配」と当て、それを「けはい」と呼んだもの。
【意味】 ながめ。自然の風景。 【語源・由来】 漢語「気色」を呉音読みした「けしき」からで、もとは、顔色や態度・気配の意だった。のち、人の心の動きの意は漢音読みの「気色」が受け持ち、「けしき」は多く自然界の様子をいう語と…
【意味】 無礼で許しがたい。 【語源・由来】 もとは、形容詞「異(怪)し」(けし)の未然形に打ち消しの助動詞「ず」がついた語。「けしからず」。これが、「けしからぬ」、「けしからん」と変化した。「異(怪)し」は、普通と違っ…
【意味】 自白すること。 【語源・由来】 泥棒の隠語。胃の中のものを吐き出すことにたとえた。
【意味】 三の数。 【語源・由来】 下駄には、鼻緒をすげる穴が三つあることから。
【意味】 酒飲み仲間。 【語源・由来】 大工の隠語。財を削り減らすことから、酒のことを「けずり」という。また、酒の名所「伊丹」からの連想で「いた(板)」が酒の隠語となりそこから「削り」が連想されたとの説もある。
【意味】 軍隊の小規模な奇襲部隊。 【語源・由来】 「小戦争」の意のスペイン語から。ナポレオン戦争で、スペイン軍がとった戦法に由来するという。
【意味】 芸術家の命は短くとも、すぐれた芸術は永遠に残る。 【語源・由来】 古代ギリシャの医者ヒポクラテスが述べた言葉。Ars longa, vita brevis.から。もとは、「医術を学ぶには長い月日を必要とするが、…
【意味】 ある利益を当然のこととして主張できる資格。 【語源・由来】 英語rightの訳語。漢訳の「万国公法」(国際法の旧称)からの借用。もとは「荀子」にある語で、「権勢と利益」の意。現在の意で用いられるようになったのは…
【意味】 他のすべての法律に優先する国家のもっとも基本的な法律。 【語源・由来】 元は漢籍の言葉で、「国家の掟・決まり」の意。古くは「けんぼう」と読んだ。法学者である箕作麟祥が、『仏蘭西法律書』の明治八年の訳本でcons…
【意味】 感覚でとらえることのできる、外面的な表れ。内面的な「本質」と対になる言葉。 【語源・由来】 ギリシャ語phainomenonに由来し,「現れ」ないし「現れるもの」の意。明治初期に、西周(にしあまね)が訳語として…
【意味】 不十分であるところ。欠けているところ。 【語源・由来】 英語defectの訳語か。制度や規則、典籍などが不完全であることを表す「闕典」に由来する。のちに現在の形になった。
【意味】 絵画・音楽・文学・演劇など、美を想像する活動。 【語源・由来】 英語のartの訳語。もともと単に「人工物」という意味で、現在でいうところの「技術」にあたる言葉だった。日本語における「芸術」という訳語は、明治時代…
【意味】 形を持たない、抽象的・観念的なもの。精神や宇宙の根本原理などをいう。 【語源・由来】 英語Metaphysicalの訳語。もとは中国の易経にある言葉。それを明治初期に哲学用語として採用した。訳を当てたのは井上哲…
【意味】 国民の安全や国家の秩序を保つために、国家の統治権に基づいて取り締まりなどをする機関。 【語源・由来】 フランス語の「police」の訳語。古代ギリシア語の秩序ある人々・都市国家を意味するポリスに由来する。「警察…
【意味】 財貨が生産・流通・消費されること。また、そのシステム。 【語源・由来】 英語economyの訳語。「経世済民」、「経国済民」を略してできたことば。国(世)を治めて、民を苦しみから救済することを意味し、現代でいう…
【意味】 ①人の道から外れた行いをする人。 ②釣りで目的以外の獲物。 【語源・由来】 仏教のことを仏教語で「内道(ないどう)」と言うことから、仏教以外の教えを信じる道という意味で「外道」と言うようになったもの。またそれを…
【意味】 苦悩の世界から抜け出すこと。 【語源・由来】 束縛から自由になる意の梵語vimukti, vimokṣaなどの訳。煩悩 の束縛から解き放たれて、自由の境地に到達すること。悟ること。涅槃 (ねはん) 。
【意味】 僧の法衣の一つ。肩から掛ける長方形の布。 【語源・由来】 梵語kasṣayaの音写。「濁」という意で、青・黄・赤・白・黒の正色を避けて濁った色を用いたことから。袈裟のように一方の肩から斜めに物をかけることを「袈…
【意味】 不思議で納得のいかないこと。わけが分からずいぶかるようす。 【語源・由来】 仏教で、仏や菩薩が衆生を救うために姿を変えてこの世に現れることを「化現(けげん)」といい、それが不思議なことであることから。あやしむ意…
【意味】 おそらく。確かに。 【語源・由来】 漢文で、文のはじめにあって「思うに」の意を表す「蓋」を訓読したもの。「けだし」は、奈良時代には仮定・推量を表した。
【意味】 活力にあふれているさま。また、体の調子が良いさま。健康。 【語源・由来】 元気を古くは「病気」と対になって使われていた語で、「減気」と書き、病気の勢いが衰えて快方に向かうことを表した。近世には「験気」と書き、治…
【意味】 言葉や腕力などで争うこと。 【語源・由来】 本来は、大声で騒ぐこと、やかましいことなどをいった。平安時代の中ごろまでは大声で騒いでやかましいことを意味したが、末期からは争いの意で用いられるようになった。「喧譁」…
【意味】 申し分ないさま。 【語源・由来】 中国では、元来、建造物の構造や文章の構成の意味で用いた。日本に入り、心の中で組み立てた考えや計画の意に転じ、準備を整えること、実現することの意が生じた。「申し分ない」は、計画の…
【意味】 自分の考えに同意を求める。また、人々に行動を促す。 【語源・由来】 「飛檄」の訓読。「檄」は「檄文」ともいい、昔の中国で、民衆に伝えたいことや賛同を得たいことがあった場合に木札に書いて回覧した文書。「檄を飛ばす…
【意味】 芸事や武道などを学び習うこと、また練習すること。 【語源・由来】 「稽」は「考える」という意。「稽古」は、元は昔の物事を考え調べること。また、古書を読んで物の道理を学ぶこと。芸事などを習う意は日本の用法で、鎌倉…
【意味】 人物の批評。品定め。 【語源・由来】 「月旦」は月の初め。一日の意。後漢の末、汝南に住む許劭 (きょしょう)と許請は、毎月の一日に主題を変えて郷里の人物の批評をしたという「後漢書」許劭伝の故事から。
【意味】 男女の仲を取り持つ人。仲人。 【語源・由来】 「月下老」は、唐の韋固が月光の下で老人に出会う話。老人の持つ赤い縄でつながれた女性と夫婦になったという。「続幽怪録」より。また、「氷上人」は、中国晋の令孤策が、氷の…
【意味】 天子の怒り。また、目上の人の激しい怒り。 【語源・由来】 竜のあごの下には、逆さまに生えた鱗(=逆鱗)があり、その「逆鱗」に触れられることを非常に嫌うため、これに触られた者は、竜の怒りを買い、即座に殺すとされた…
【意味】 苦労して勉学に励むこと。 【語源・由来】 中国の史書『晋書(車胤伝)』にある故事から。東晋の車胤 (しゃいん) は、家が貧しくて灯火用の油を買うことができず、蛍を集めてその光で書物を読み、勉学に励んだ。また、『…
【意味】 絶世の美女。または遊女。 【語源・由来】 君主が心を奪われて治世がおろそかになり、城や国が傾くほどの絶世の美女のことをいった。「傾国」ともいう。出典は『漢書』。「北方に佳人あり、 絶世にして独り立つ。一顧すれば…
【意味】 サボテン科の多肉植物。 【語源・由来】 夜に白い花を咲かせ数時間でしぼむことから。花には強い芳香がある。
【意味】 ヒユ科の一年草。 【語源・由来】 花の形が鶏のトサカに似ていることから。「鶏冠花(ケイカンカ)」ともいう。古くは「韓藍(カラアイ)」といった。
【意味】 ゲンゴロウ科の昆虫。 【語源・由来】 背が黒いことから、玄い甲(くらいこう)の意で「玄甲(げんがわら)」といい、それが転じたもの。
【意味】 人の他の実や相談などを冷淡にはねつけるさま。 【語源・由来】 「けん」も「ほろろ」も雉(きじ)の鳴き声で、いかにもそっけなく聞こえることから、「邪険(じゃけん)」「慳貪(けんどん)」などの「けん」にかけたものを…
【意味】 油でいためた豆腐と野菜を入れた醤油仕立てのすまし汁。 【語源・由来】 「巻繊」は、禅宗を通して日本に伝わった普茶料理(中国式の精進料理)のことばから。「巻」は巻く意で、「繊」は細かく切る意。本来は、種々の野菜を…
【意味】 物事の価値や程度が、他と大きくかけ離れているさま。 【語源・由来】 「桁」はそろばんの玉を通した縦の棒のこと。転じて、数の位取りの意。「桁違い」は、数の位取りを間違えることから。
【意味】 建物の正面の出入り口。または出入り口に設けられた空間。 【語源・由来】 仏教語で、「玄」とは深遠な悟りの境地をいい、道理・真理の意。そこから、「玄関」は玄妙な道に入る関門を意味し、奥深い仏門への入り口だった。と…
【意味】 いまいましい。 【語源・由来】 「けったくそ」は「卦体糞(けたいくそ)」から転じたもの。易の結果を「卦体」とう。結果が悪くいまいましいことを「卦体が悪いといい、そこに「糞」をつけて協調していう語。
【意味】 あとがない状態。 【語源・由来】 相撲で、土俵の俵の一番高いところ。また、そこに足がかかって後がない状態。一般に「あとがない」という意が生じた。もともとは火山(特に富士山)の噴火口周辺をいう語。土俵の周縁を噴火…
【意味】 うわべではうやまうような態度をとって、実際はいやがって近づかないこと。 【語源・由来】 もとは、敬意を表しつつも軽々しく近づかない意。中国の『論語』にある「敬鬼神而遠之(鬼神を敬して之を遠ざく)」から。「鬼神(…
【意味】 物事の結末。終わり。 【語源・由来】 「局」は、囲碁や将棋の盤のこと。転じて、その勝負。「結」は締めくくり。つまり、「結局」は一勝負終えることの意。それが一般化し終わりの意となった。また、とどのつまり、とうとう…
【意味】 決着。しめくくり。 【語源・由来】 和歌や俳句などで、助動詞「~けり」を付けて終わるものが多いことから。また、平曲などの語り物では、「そもそも」と語りだし、「けり」と終わる。こうしたことから「けり」が終幕の意と…
【意味】 はったりやごまかし。 【語源・由来】 歌舞伎や浄瑠璃では、奇抜さをねらった演出を「外連」という。離れ業、早変わり、宙乗りなどがそれで、そこから、はったり、ごまかしという意味が派生した。
【意味】 怒ったときの荒々しい表情・態度のこと。 【語源・由来】 脈を見て診察する意の「見脈(けんみゃく)」から出た語。脈によって内面を推し量ることを意味したり、脈の激しい状態を表したりするところから、外から見て取れる気…
【意味】 当事者ではない人が興味本位にする評判や噂のこと。 【語源・由来】 下馬評の「下馬」は馬から下りるという意味。他に、城や社寺に入る際は、「下馬先」で馬を降りるきまりになっていた。そこで主人の帰りを待つ者同士がうわ…
【意味】 酒の飲めない人。 【語源・由来】 律令制で「大戸・上戸・中戸・下戸」と呼ばれる四等戸の最下級である。最下級の下戸は、貧乏で酒が飲めないからとする説がある。また、戸口の多少が「飲酒量の多少」をいうようになったとす…
【意味】 大工や石工などが用いる、鉄製の大きな金づち。 【語源・由来】 南北朝時代の禅僧、玄翁和尚の名から。「玄能」と書くのは当て字。玄翁は、触れると災いが降りかかるとされる殺生石を玄翁がこの金槌で割ったという伝説にちな…
【意味】 縁談や奉公の仲介をする人。また、お世辞や追従を言う人。口入れ屋。桂庵口(=双方によいことを言って取り繕うこと) 【語源・由来】 江戸時代の医者、大和桂庵が縁談や奉公の世話をよくしたことから。「慶庵」とも書く。
【意味】 宮中の女官や武家の奥女中などの呼び名。近世以降は遊女や芸者につけられ、現代では、バーのホステスなどの客の接待をする女性の呼び名。 【語源・由来】 『源氏物語五四帖』の巻名にちなんでつけられた宮中の女官の名から。…