【意味】
①2枚の歯のある台木に三つの穴をあけ、鼻緒をすげたはきもの。歯には差歯と一木作りの連歯(れんし)とあり、また一本歯や三枚歯のものもある。
②印刷用語。活版印刷の校正刷りで、その活字がない時に活字を裏返して組んでおく伏字。刷ると下駄の歯型「〓」になる。今は、コンピューターによる組版での伏字についてもいう。
【語源・由来】
「下駄」という名称は、戦国時代から見られる語とされる。それまでは、「足下(あしした)」の意の「アシダ」と呼ばれていた。「アシダ」には上履きと下履き両方の意味があったが、のちに、下履きのみを指す語として「下駄」が用いられるようになった。「下駄」の「駄」は「アシダ」の意。