【意味】
①哺乳類の皮膚に生える糸状角質形成物。皮膚の毛嚢(もうのう)におさまる部分を毛根、外にあらわれた部分を毛管、先端を毛先という。
ア.髪。毛髪。ごくわずかな物事のたとえにもいう。
イ.羊毛。毛糸。
②鳥の羽根。羽毛。
③物の表面に生ずる細い糸状の物。
④表皮細胞が細い糸状をなしたもの。高等植物に普遍的にみられ、形態・機能ともにさまざま。
⑤稲の穂のみのり。また、ひろく畑作物の称。
⑥(札(さね)を綴じた糸・革・綾などが隙間なく、毛の並んだようであるからいう)鎧のおどしげ。
⑦鯉の鱗。
【語源・由来】
「毛」は、生えてくるものなので、「生(き・け)」から出たとする説、細いものであることから「細(こ)」が転じて「毛(け)」になったとする説など諸説あるが未詳。人間の毛は、他の動物と比べると少なく、毛のほとんどが頭に生えていることから、「毛」は頭髪を指すことが多い。