ぐんかんまき【軍艦巻き】の語源・由来
【意味】 握ったすし飯の側面を海苔で巻き、上にウニやイクラなどをのせたすし。 【語源・由来】 「軍艦巻き」は、横から見ると軍艦に似ていることから。軍艦巻きを考案したのは、銀座の寿司屋「銀座久兵衛」の主人で、客の注文を受け…
【意味】 握ったすし飯の側面を海苔で巻き、上にウニやイクラなどをのせたすし。 【語源・由来】 「軍艦巻き」は、横から見ると軍艦に似ていることから。軍艦巻きを考案したのは、銀座の寿司屋「銀座久兵衛」の主人で、客の注文を受け…
【意味】 ①怪奇的。奇怪。異様。無気味。グロ。 ②装飾様式の一つ。動植物・人間などのモチーフを曲線模様で組み合わせるもの。 【語源・由来】 「グロテスク」は、フランス語「grotesque」から。「grotesque」は…
【意味】 ①ボクシングで強いパンチを受けてしっかり立っていられなくなること。 ②ひどく疲れたさま。体力を消耗したさま。 【語源・由来】 「グロッキー」は、英語「groggy(グロッギー)」からで、「グロッギー」がなまった…
【意味】 玄人が驚くほど、素人が技芸に優れていること。 【語源・由来】 玄人がはだしで逃げ出す意から。「素人離れ」「プロ顔負け」という表現を使うこともある。
【意味】 ①技芸などその道に熟達した人。専門家。 ②芸妓。娼妓などの称。 【語源・由来】 「玄人」は、江戸時代に「素人(しろうと)」の対義語として生まれた言葉。「素人」の語源「白人(しろひと)」の「白」に対しての「黒」で…
【意味】 ①色の名。墨のような色。 ②囲碁で、黒石の略。また、黒石を持つ方。 ③犯罪容疑者が犯罪の事実ありと判定されること。また、その人。有罪。 【語源・由来】 黒の語源は未詳。光がない状態を黒ということから、暗い(くら…
【意味】 ①洋画でデッサンに用いる棒状の絵具の総称。パステル・コンテ・チョークの類。 ②学童などが用いる図画用の絵具。石鹸・蠟・脂肪などに各種の顔料をまぜて棒状に造る。ワックス―クレヨン。クレオン。 【語源・由来】 「ク…
【意味】 キンポウゲ科の観賞用蔓性多年草。葉は複葉、初夏から夏に白・紫・桃色などの6弁または8弁の大きな車輪型の花をつける。カザグルマ・テッセンなどから改良された園芸品種が多い。また、広くはキンポウゲ科センニンソウ属植物…
【意味】 クレヨン(crayon)とパステル(pastel)の特色を取り入れた棒状の絵具。商品名。 【語源・由来】 「クレパス」は、1926年に株式会社サクラクレパスが開発した画材で、同社の登録商標。「パステル」の発色の…
【意味】 ①ベニバナの別称。 ②虹色。 ③名果の一つ。伽羅(きゃら)の一種。香りが高い。 【語源・由来】 「くれない」は、「ベニバナ」の異称。「くれのあい(呉藍)」の約。「呉」は古代中国呉のこと。呉(クレ)の国から輸入さ…
【意味】 ①表面に縮緬(ちりめん)のような皺がある織物。 ②小麦粉・牛乳・卵などを混ぜ、鉄板などでごく薄い円形に焼いたもの。ジャム・チーズ・ハムなどをくるんで食べる。 【語源・由来】 「グレープ」は、フランス語「crep…
【意味】 ミカン科ザボン類の大形柑橘類。果序がブドウのように総状なのでこの名がある。アメリカで作出された栽培品種。果実は夏蜜柑ほどの大きさで、皮は黄色。味は夏蜜柑より酸味が少なく、生食・ジュース用。北米南部やイスラエルで…
【意味】 ①食通。美食家。 ②おいしい食べ物・食材。 【語源・由来】 グルメは、フランス語「gourmet」から。「gourmet」は、「少年」「下僕」を意味する中期英語の「grom」から。「goutmet」は、食通以外…
【意味】 ①軸に貫いて回転する仕組みの輪。車輪。 ②車輪の回転によって動く仕掛けのものの総称。牛車・荷車・人力車など。現在では自動車を指すことが多い。 ③輪状。わなり。 ④紋所の名。車輪にかたどったもの。源氏車・風車・木…
【意味】 両首の、脛とつながる部分にある内外両側の突起。内側の突起は脛骨の末端で内果と呼ばれ、外側の突起は腓骨の末端で外果と呼ばれる。くろぶし。つぶぶし。つぶなぎ。 【語源・由来】 「くるぶし」は、古くは「つぶふし」とい…
【意味】 ①(物にとりつかれたように)正常な心・考え方を失う。気が違う。 ②神霊や物の怪がとりつく。神がかりになる。 ③憑かれたようにあばれまわる。激しく動く。特に芸事や舞についていうことが多い。転じて、単に歌舞などの芸…
【意味】 ブナ科の落葉高木。低山地の落葉樹林に広く分布。樹皮は暗褐色。葉は長さ8~12㎝の長楕円形、刺状の鋸歯があり、互生。6月頃花穂を出し淡黄色の畑花をつける。単生花で雌雄同株。果実は「いが」で包まれ、食用・菓子にする…
【意味】 円筒形の木管楽器。1枚のリードを用いて鳴らす。音域は広く、表現力が豊か。1700年頃ドイツで創製。ソプラノ-クラリネット、バス―クラリネットなどがある。クラリオネット。 【語源・由来】 「クラリネット」は、英語…
【意味】 クラリセージは、シソ科アキギリ属の2年草。花と葉から精油をとる。オニサルビア。 【語源・由来】 「クラリセージ」は英語「clary sage」から。「clary」は、「明るい」「名高い」「立派な」を意味するラテ…
【意味】 ①古典。古典的な名作。 ②古典的。古雅なさま。 ③西洋の古典音楽。 【語源・由来】 「クラシック」は、英語「classic」から。第一級のという意味。「classic」は、「階級」を表すラテン語「class(ク…
【意味】 アヤメ科の球根植物。葉は剣状。長い花序軸に漏斗型の花を穂状につける。園芸品種は多数。春咲と夏咲があり、花色は白・赤・黄・紫など。広くはアヤメ科トウショウブ属の植物(その学名)で、地中海沿岸や南アフリカ、マダガス…
【意味】 ①遊女・芸者が他の店に勤めがえをすること。仕替え。 ②職などをかえること。 【語源・由来】 「鞍替えの」は、元々は、馬の鞍を替えることを意味し、別の馬に乗り換えることを指したことからとされる。近世では、遊女や芸…
【意味】 香辛料の一種。セリ科の一年草の種子で、カレー粉の原料にする他、スペイン料理、チーズ・ソーセージ加工などに用いる。 【語源・由来】 「クミン」は、英語「cumin」から。「cumin」は、古代アッシリア語の「ka…
【意味】 ①くまどること。彩色を加えぼかすこと。 ②絵画で、遠近・高低・凸凹などを表現するため、墨や彩色の濃淡によってぼかしを加えること。 ③歌舞伎や中国の京劇などにおける特殊な化粧法。正義・悪・超人的な力などをもつ役柄…
【意味】 ①くびひき。 ②ある物を絶えず参照すること。 【語源・由来】 「首っ引き」は、「クビヒキ」が転じたもの。「クビヒキ」とは、向き合った二人が輪にした紐をくびにかけてひっぱり合い、引き寄せられた方をまけとする子供の…
【意味】 異性に強くひかれているさま。夢中であること。 【語源・由来】 「くびだけ(首丈)」が転じたもの。「首丈」とは、「足もとから頸までの高さ」の意。転じて、物事が多く積もることのたとえ首の高さまで深くはまりこむ意から…
【意味】 考えあぐね、苦労した末の策。苦肉の計。 【語源・由来】 「苦肉」は、敵を欺くために自分の体を苦しめること。「苦肉の計」「苦肉の謀(はかりこと)」とも。普通、人は自分を傷つけたりすることはなく、また味方をあえて苦…
【意味】 ①くどくどしく述べる。繰り返して言う。愚痴をこぼす。 ②心の中を縷々と訴える。 ③自分の意に従わせようとしつこく言う。説得する。特に恋情に訴えて交際を迫る。言い寄る。 【語源・由来】 「口説く」は、「くどくど」…
【意味】 さようなら。 【語源・由来】 「グッドバイ」は、英語「good-bye」から。「good-bye」は、別れの挨拶語「God be with you(ye)」(神のご加護あれ)のつづまった形。「ye」は二人称代名…
【意味】 ①物事を十分にするさま。 ②深く眠っているさま。 【語源・由来】 「ぐっすり」は、擬態語で、元々は、「完全に」「すっかり」という意味だった。江戸時代の「黄表紙・即席耳学問」に、「人も知る金持となりしを、ぐっすり…
【意味】 ①蹴鞠で沓の足音の称。 ②靴を履くときなどに足に直接はく衣料。 【語源・由来】 「靴下」の「下」は内側の意で、靴を履くときに、足に履く内ばきの総称。
【意味】 ①ビスケットに類する洋菓子。ビスケットより脂肪分が多いものをいう。 ②ウェブサーバーがクライアント側のパソコンに書き込む情報。ウェブサイトへの訪問履歴や利用案内などをデータをしてパソコン内に一時的に保存するため…
【意味】 その中に足を入れて歩行するのに用いる具。古くは、革・木・糸・麻・綿・藁などで作り、束帯・衣冠などのときには浅沓・靴(かのくつ)・半靴(ほうか)・深沓などを用いた。 【語源・由来】 「くつ」の語源は、「ケルタル(…
【意味】 バラ科の多年草。草地・路傍に普通。茎は地上を這い、長さ約60㎝。葉は3小葉から成る複葉。2~3月頃、黄色の五花弁を開く。果実は紅色。イチゴとは別属。俗に有毒とされるが、誤り。ドクイチゴ。ヘビイチゴ。 【語源・由…
【意味】 ヘビの異名。 【語源・由来】 へびの形が朽ちた縄に似ていることから。
【意味】 ①哺乳類の口腔が皮膚につづく部分にある上下の弁状の粘膜。紅唇があるのは人のみ。 ②花びら。花弁。 【語源・由来】 唇は、口縁(くちべり)の意から。奈良時代の仏典に「脣」に「久知比流」の訓がみられ、古くは「クチヒ…
【意味】 互いに口から口へと情報を伝えること。 【語源・由来】 「口コミ」は「口頭でのコミュニケーション」の略。と。大宅壮一の造語。「マス・コミュニケーション」を略した「マスコミ」をもじった言葉。本来は小規模なコミュニケ…
【意味】 あらかじめ話し合い、それぞれがする話の内容を一致させる。口を合わせる。 【語源・由来】 「口裏」は「口占」とも書き、もとは、人の言葉を聞いて吉凶を占うことを意味した。それが、相手の本心がわかるような話しぶりをい…
【意味】 ①動物が体内に植物を取り入れる場所。消化管の入口で、あな状の器官。高等動物では唇・歯・舌などをそなえ、また人類などでは音声を発するのにも使う。鳥類では嘴(くちばし)となる。 ②動物の口に似たもの。 ⑴外から内に…
【意味】 つまらない。価値がない。取るに足らない。 【語源・由来】 動詞「くだる」の未然形+打消しの助動詞「ない」。「下る」には、通じるという意味があり、それが否定され、意味がない、筋が通らないなどの意になり、価値がない…
【意味】 ①草木の果実で、汁が多く甘みがあり、食用となるもの。水菓子。 ②(女房詞)柑子(こうじ)。 ③菓子。唐果物(からくだもの)。 ④酒の肴の総称。 【語源・由来】 「果物」は、「木(ク)の物」の意で、木の実のことを…
【意味】 ①疲れて元気がなくなる。 ②長く使って、みすぼらしくなる。 【語源・由来】 「草臥」は疲れて草に臥すの意の当て字。「くたびれる」の「くた」は「くつ(朽つ)」「くたす(腐す)」と同源で、「くたばる」の「くた」と同…
【意味】 親指から4番目、小指の隣の指。くすしゆび。やくしゆび。べにさしゆび。名無し指。無名指。 【語源・由来】 薬を溶かすとき、主にこの指を用いることからいう。また、衆生を病苦から救い、災難を除くといわれる薬師如来の姿…
【意味】 クスノキ科の常緑高木。関東以南の暖地、特に海岸に多い。高さ20m以上に達し、全体に芳香がある。5月頃、黄白色の小花を付け、果実は球形で黒熟。材は堅く、樟脳および樟脳油を作る。街路樹に植栽し、建築材・船材としても…
【意味】 (孔子とも当てる)古く、神意を占う方法の一つ。のち、容易に決しがたい事柄の決定に用いられるようになった。紙片・竹片・こよりなどに文句または符号を記しておき、その一つをぬきとらせ、吉凶・勝敗・等級などを決定する。…
【意味】 ①初めて荒れ地を開墾すること。また、その人。草切り。 ②転じて、ある物事を初めて起こすこと。また、その人。草創。 ③くさわきに同じ。(草を押し分けていくところの意)獣類の胸先。 【語源・由来】 「草分け」は、初…
【意味】 ①食物などが細菌の作用で、いたみくずれる。腐敗する。饐える。 ②うみただれる。 ③木・石・金属などが朽ち崩れる。 ④人の心などが堕落して救えなくなる。用に堪えなくなる。 ⑤思うようにならないで気が沈む。めいる。…
【意味】 ①木質があまり発達しないで柔らかい茎を有する植物。草本。 ②屋根を葺くのに用いる藁・萱など。 ③まぐさ。かいば。 ④雑草。 ⑤草屈(くさかまり)のこと。 ⑥(接頭辞的に用いて)本格のものに準ずるもの。 【語源・…
【意味】 いかなごを醤油・砂糖・生姜で甘く煮た佃煮。 【語源・由来】 「釘煮」の出来上がりの色や形が、茶色く折れ曲がった釘のように見えることから。また、釘煮を作る様子が、釘を煎っているように見えたことから「釘煎り」と呼ば…
【意味】 省エネのため、夏季に、オフィスでネクタイ・上着を着用しないなど涼しい服装をすること。また、その服装。 【語源・由来】 「クールビズ」は「COOL BIZ」と表記される和製語。「涼しい」や「格好いい」という意味の…
【意味】 ぐずぐずしていくじのないさま。不精でなまけものであること。また、そういう人。 【語源・由来】 「ぐうたら」は、江戸時代から見られる言葉で、「ぐうたら」の「ぐう」は、愚かでくだらないことをいう「愚」の長音化された…
【意味】 問題を出して、相手に答えさせる遊び。また、その問題。 【語源・由来】 「クイズ」は、英語の「quiz」から。教師の試問の意。1791年、ダブリンの劇場の支配人デイリーが造語したことば。日本では、平安時代の「宇治…
【意味】 計画する。もくろむ。 【語源・由来】 つま先で立つ意の「くわ立つ」から。転じて、思い立つ意となった。「くわ」は、くるぶしから先の部分をいう。「くわびら」と関連があるとされる。
【意味】 くやしい。残念だ。 【語源・由来】 「朽ち」ることを「惜し」むことからか。もとは、期待外れで失望する意。室町時代以降、自分の行為を後悔する意の「くやし」と混同された。「口惜しい」は当て字。また「口惜しい」は「く…
【意味】 病気や傷の治療のために、飲んだり塗ったりする物質。 【語源・由来】 もと、人の身体や精神に対して霊妙なはたらきをするものの意。神秘的・霊妙である意の「奇(く)し」「奇(くす)し」と同源か。
【意味】 明るみに出ない不正や犯罪。 【語源・由来】 松本清張のノンフィクション『日本の黒い霧』から。政財界の不正な行為をいう
【意味】 わき道にそれる。不良になる。 【語源・由来】 「ぐれはま」を略した「ぐれ」に活用語尾「る」を付け、動詞化したもの。「ぐれはま」は、「蛤(はまぐり)」をひっくり返して成った語「ぐりはま」の転で、二枚の貝殻を反対向…
【意味】 悪だくみする仲間。共謀者。 【語源・由来】 輪になる様子を表す「ぐるぐる」からという説、「包(ぐるめ)」の略、江戸時代に着物の帯を「グル」と言っていたため、帯のイメージから連想したとする説など諸説ある。
【意味】 女忍者。また女性のこと。 【語源・由来】 女という字を「く」「ノ」「一」に分解したもの。女を指す隠語で、創作物においてくノ一が女忍者の意味に用いられるようになったのは山田風太郎の『忍法帖シリーズ』の影響が大きい…
【意味】 趣味や目的を同じくする人たちの集まり。 【語源・由来】 英語で「団体」をいう言葉が日本語化したもの。「倶楽部」は当て字で、明治一七(一八八四)年設立の「東京倶楽部」が最初といわれる。
【意味】 一二月二五日の、イエス・キリストの降誕祭。 【語源・由来】 クリスマスの「クリス」はキリスト、「マス」は祭日の意。ただし、キリストがこの日に生まれたという確証はない。太陽の誕生を祝う「冬至の祭り」と結びついたも…
【意味】 入れ墨。 【語源・由来】 もとは、倶利迦羅竜王の紋の入れ墨のこと。倶利伽羅竜王は不動明王の化身。
【意味】 真っ赤な色。炎の色を形容することば。 【語源・由来】 紅蓮華、つまり真っ赤な蓮の華のこと。また、八寒地獄の第七・紅蓮地獄のこと。紅蓮地獄では、あまりの寒さのために皮膚が裂け、血が流れて紅蓮華のようになるという。…
【意味】 仏や死者の霊に供え物をして冥福を祈ること。 【語源・由来】 梵語のpūjanāの訳語で、尊敬する、崇拝するの意。本来は、奉仕し尊敬心をもって仕えることをいったが、礼拝を意味する言葉になった。また、供養は法会を営…
【意味】 神仏のご利益。また、よい行い。 【語源・由来】 本来の意味は神仏の果報を得られるような善行をいう。たとえば、断食・祈禱・喜捨・造仏・写経など。一般には、神仏からいただくご利益だけをいったが、そこから広く「よい行…
【意味】 言っても仕方のないことをくどくどと言うこと。 【語源・由来】 仏教では愚かなこと。真理に対する「無知」をいう。人間の根本的煩悩であり、すべての行動を誤らせる源とされ、そこから転じたもの。江戸時代になって、愚かな…
【意味】 遊女のつらい境遇。 【語源・由来】 「苦界」は苦しみの多い人間界。「苦海」とも書き、その苦しみの際限のなさを大海にたとえる。また、遊女の客づとめを「公界(くかい)」といったが、そのつらい境遇から「苦界」と表すよ…
【意味】 徳の力で人を導くこと。 【語源・由来】 「薫」は「薫りを染み込ませる」の意。「陶」は「陶器を焼成する」という意。元は、香を焚いて薫りを染み込ませ、土を捏ねて形を整えながら陶器を作成する意。転じて、優れた人格で人…
【意味】 東京都西部にある市。 【語源・由来】 中央線国分寺駅と立川駅の中間(後に西国分寺駅が開設)にできる新しい駅とこの地域に、両駅から一字ずつ取って「国立」と名付けたことによる。
【意味】 東京都千代田区の地名。 【語源・由来】 江戸時代、幕府は江戸城に勤務する役人ための屋敷を造ったが、土地の勾配がきつく、九つの石段をもうけたことから。
【意味】 千葉県東部にある砂浜海岸。 【語源・由来】 全長約六十キロメートルの浜で、一里を六町(約六〇〇メートル)として九十九里あることによる名。一説には、源頼朝の命令で矢を放ち、落ちた距離を一里として測量をすると、九十…
【意味】 静岡県静岡市の地名。 【語源・由来】 日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の際に、この地の賊にはかられ火攻めにあい、「草薙の剣」で草を切って難を逃れたという故事から。
【意味】 ケシ科の一年草。雛罌粟(ひなげし)の別称。 【語源・由来】 漢名から。中国の秦末の武将、楚の項羽に愛された虞美人が命を絶った際、その血から生えてきたという伝説から。
【意味】 海老の一種。 【語源・由来】 殻に縞模様があり、身体を丸く曲げると車輪の軸のように見えることから。
【意味】 海を浮遊する腔腸動物。 【語源・由来】 目がないため「暗い」の意からか。また、海の中を回転しながら浮遊していることから、回転を指す言葉である「クラクラ」からクラゲと呼ばれるようになったという説がある。「海月」と…
【意味】 和装に用いる物差し。 【語源・由来】 もと、鯨のひげで物差しをつくったことから。鯨のひげは、ヒゲ・クジラ類のあごから櫛の歯のように垂れ下がっている角質で、工芸品などの材料になる。「鯨差(くじらざし)」ともいう。
【意味】 さんざんに悪く言うさま。 【語源・由来】 糞と味噌の区別をつけないという意味で、「味噌糞」ともいう。「糞」は汚れたもの、価値の無いもの、「味噌」は価値のあるもののたとえなので、「糞味噌」は善悪や美醜の区別をつけ…
【意味】 仕事や時間の都合をつけること。 【語源・由来】 もとは、糸などをたぐって物に巻き取ることをいう。そのやり繰りから、仕事などの都合をつけることをいうようになった。平安初期にはすでに使用例がみられる。
【意味】 酒に酔って、くどくど不平不満を言う。 【語源・由来】 「管」は、機を織るときに緯(よいこと)を巻いておくもの。この管の音や糸を巻く動作が、酒に酔った人が同じことを繰り返し、くどくど言う姿に似ていることから。また…
【意味】 遊女屋の集まった地域。遊郭。 【語源・由来】 「くるわ」とは漢字で「郭」、「廓」または「曲輪」などと書く。城のまわりに築いた堀や塀のこと。遊女屋の密集した地域は城のように塀や堀で囲われていたことから「くるわ」と…
【意味】 寺で、住職やその家族が生活する場所。 【語源・由来】 「庫裡」とも書く。禅宗寺院で、仏前に供える食べ物や僧の食事などをつくる寺務所兼台所のこと。「庫」はしまいこむ建物、「裏」は内側の意。
【意味】 心中を推察できるような話しぶり。 【語源・由来】 「口裏」は古くは「口占」とも書いて、人の発した言葉から吉凶を判断すること。
【意味】 式典などの飾りに用いる玉。 【語源・由来】 端午の節句(五月五日)に不浄や邪気を払う目的で柱・壁などに掛けた玉のこと。「薬玉」の名は、中に薬用の香料を詰め込んだことから。
【意味】 勝敗が決まる。 【語源・由来】 「軍配」は「軍配団扇」の略。もとは、戦国時代の武将が軍勢を指揮するのに用いたもの。相撲の行事が取組を裁くのに用いて、勝者となった力士に向けて上げることから。
【意味】 勝負に負けること。 【語源・由来】 相撲の勝ち星のこと。勝敗を記す星取表に、勝つと白い丸印(○)が、負けは黒い丸印(●)で示すことからできた言葉。「黒星を喫する」といえば、勝負に負ける、失敗や失策をすることを意…
【意味】 表面に出ず、裏で計画をしたり指図をする人。闇の権力者。 【語源・由来】 歌舞伎では、「場」を転換するときや闇を表現するときに黒い幕を用いる。そこから、背後の闇で舞台を操る「黒幕」ということばが生まれた。
【意味】 収入が支出を上回ること。利益が出ること。 【語源・由来】 簿記で収入超過額を黒色で記入することから、利益が出ることを「黒字」というようになった。
【意味】 敵陣に攻め入って敵の勢力を二分する。また敵の勢力の中に自分の勢力を打ち立てる。 【語源・由来】 「楔」は木・石・金属などでできた断面がV字形の道具。これを用いて物を割ったり、物の継ぎ目などに打ち込んで固定したり…
【意味】 あとで問題が起きないよう、あらかじめ念を押す。釘を打つ。 【語源・由来】 建物を建築する際に、念のためにさらに釘を打って固定したことから。日本の木造建築で釘が使用されるようになったのは江戸中期以降で、この表現も…
【意味】 何か行動を起こすために必要な金のこと。 【語源・由来】 もともとは、軍事上の目的で使用される資金のことをいう。後に、幅広く計画を遂行するために必要な金の意になった。
【意味】 本人に会って判断すること。 【語源・由来】 もともとは、武士が戦場で討ちとった敵方の首級を大将に見せて、本当にそのものの首かどうか判定し、その配下の武士の論功行賞の重要な判定材料とするために行われた作業のこと。
【意味】 幾人かが、揃って同じことをすること。 【語源・由来】 「轡(くつわ)」とは口輪のことで、馬の口にくわえさせる金具。手綱をつけて馬を制御するのに用いるもの。轡をつけた何頭もの馬が同じ方向を向いて並ぶことから出た表…
【意味】 きっかけをつくること。 【語源・由来】 「口火」は火縄銃の火蓋に用いる火のこと。また、爆薬を爆発させるためにつける火のこと。火を点火することで、小さな口火が大きな力を発揮することから、きっかけの意を生じた。
【意味】 災難や禍事などが自分の身にふりかからないようにと唱える、まじない。 【語源・由来】 「くわばら」は「桑原」で、もとは落雷を避けるための呪文。菅原道真(すがわらのみちざね)が流された太宰府で没した際、各地で落雷が…
【意味】 くしゃみとは、一回ないし数回けいれん状の吸気を行った後に強い呼気をされること。 【語源・由来】 もとは「くさめ」で、くしゃみをしたときに唱える呪文。昔は、くしゃみが出ると早死にすると信じられていた。「くさめ」は…