くどく【口説く】の語源・由来

「口説く」という言葉は、複数の意味で用いられますが、その語源と由来は「くどくど」という言葉に関連しています。

具体的には、「くどくど」という形で繰り返し何かを言う、またはしきりに意中を訴える様子を表現しています。

この言葉が元々持っていた意味は、仏様に対してしきりに意中を訴える、すなわち祈願するというものでした。

この用法は、おそらく宗教的な文脈で使われることが多かったと考えられます。

しかし、時が経つにつれてこの言葉の意味は変化し、特に室町時代頃には、恋愛の文脈で「恋情に訴えて交際を迫る」という意味でも使われるようになりました。

このような変遷を通じて、「口説く」は現在では、説得する、しつこく何かを言って自分の意に従わせようとする、そして特に恋愛で言い寄るといった意味でも広く用いられています。

それぞれの用法が異なるかもしれませんが、核となるのは「繰り返し何かを訴える」行為です。

それが恋愛においても、一般的な説得においても、その根底には同じような意味があります。

くどく【口説く】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「口説く」に関する主要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・特徴
基本の意味 繰り返し何かを言い、自分の意に従わせようとする
語源 「くどくど」という形で繰り返し何かを言う様子に関連
元々の用途 仏様に対してしきりに意中を訴える、すなわち祈願する
意味の変遷 室町時代頃から恋愛の文脈で「恋情に訴えて交際を迫る」とも用いられるように
現代の用途 説得する、しつこく何かを言い、特に恋愛で言い寄るなど多様な用途
核となる行為 「繰り返し何かを訴える」という行為が根底にある

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