ぬきさしならぬ【抜き差しならぬ】の語源・由来
「抜き差しならぬ」という言葉は、事態がどうにもならない、または避けられない状況を指す表現です。 この言葉の背景には、刀の抜き差しに関する動作があります。 「抜き差し」とは、刀を鞘から抜いたり、再び鞘に収めたりすることを指...
「抜き差しならぬ」という言葉は、事態がどうにもならない、または避けられない状況を指す表現です。 この言葉の背景には、刀の抜き差しに関する動作があります。 「抜き差し」とは、刀を鞘から抜いたり、再び鞘に収めたりすることを指...
「生兵法」という言葉は、十分に身についていない知識や技術、あるいは生半可な学問を指す表現として使われます。 この言葉の成り立ちを理解するためには、それぞれの部分の意味を把握する必要があります。 「兵法」という部分は、武術...
「名乗りを上げる」という言葉は、現代では競争やある活動に参加する意思を示す際に使われます。この表現の起源は、武士の時代にさかのぼります。 武士が戦場で戦う前の儀礼として、自分の名前や身分を大声で告げる行為を「名乗り」と呼...
「七つ道具」という言葉は、特定の仕事や目的のために必要な一揃いの道具を指します。 この言葉の由来は、武士の文化と密接に関連しています。 戦国時代、武士たちは戦場に赴く際に必ずといって良いほど持ち歩いた7つの主要な武具があ...
「伝家の宝刀」という言葉は、現代では「とっておきの方法」や「奥の手」として使われることが多いです。 しかし、この言葉の起源は文字通り、家から家へと代々伝わる家宝の刀を指していました。 特に、江戸時代以前の武士の家において...
鉄砲玉(てっぽうだま)という言葉は、行ったきり戻らないことや、そういう性質の人を指す表現として使われます。 この言葉の背後には、鉄砲から発射された玉の特性が隠れています。 具体的には、鉄砲の玉は一度発射されると、その後で...
天辺(てっぺん)という言葉の意味は、物の一番上や頂上を指すものです。 この言葉の由来は、戦の際に戦士が頭にかぶる「兜」の頂部のことを指していました。 その部分を「天辺(てへん)」と呼び、時間が経つにつれて「てっぺん」とい...
「手薬練引く」という言葉の意味は、十分に準備を整えることを表しています。 この表現の背景には、古くからの日本の武士の習慣が関わっています。 「薬煉(くすね)」とは、松ヤニを練り混ぜて作られる粘着性の強い物質のことを指しま...
「鍔迫り合い」は、日本刀やその他の刀剣における部分、鍔(つば)に由来しています。 鍔は、刀の柄の部分と刀身の間に位置する金属の板で、持つ人の手を守るための金具として機能しています。 この名前の背景には、実際の剣術のシーン...
「付け焼き刃」という言葉は、もともと刀鍛冶の用語であり、切れ味の劣る刀に後から鋼の焼き刃を追加して作られた刀を指していました。 通常、良質で長持ちする刀を作るためには、何度も地金を打ちながら作られます。 しかし、付け焼き...
「短兵急」という言葉は、現代日本語では「いきなり」や「出し抜けに」という意味で使われますが、その語源や由来は戦の中の具体的な戦術に関連しています。 語源のキーワード「短兵」は、実際に相手に接近して戦うときに使用される短い...
「盾突く」という言葉は、戦場の具体的な状況から生まれた表現です。 楯(たて)は、戦士が敵の攻撃、例えば刀や槍、矢などから自身を守るために使用した防具です。 その楯を活用して敵に対して反撃する様子や、楯を地面に突き立てて一...
手綱は、乗馬の際に馬の轡に結び付けられる道具で、これを使って馬とのコンタクトをとります。 手綱を引き締めれば馬はゆっくりと進むようになり、逆に緩めると馬は速く進むようになります。 この道具を使って、人が馬の動きをコントロ...
「太刀打ち」という言葉は、争ったり、競ったりすることを意味します。 この表現の背景には、日本の武士が使用していた「太刀」という長大な刀が関連しています。 太刀は腰に吊り下げる形で携帯され、戦いの際には相手と打ち合うために...
「そりが合わない」または「反りが合わない」という言葉は、考え方や気質が合わないことを表す言い回しです。 この表現の背景には、日本刀とその鞘(さや)に関連する独特な特性があります。 「反り」とは、日本刀の刀身の湾曲部分、特...
「先鋒」という言葉は、ある動きや意見の中で先頭に立って行動する人を指します。 もともとの由来は、戦場における軍隊の先頭に位置する兵士のことを指していました。 「鋒」という字自体が、軍隊の最前線や先頭を意味します。 そのた...
「切羽詰まる」という表現は、物事が非常に差し迫り、追い詰められる状況を示す言葉として用いられます。 この表現の背景には、日本刀の構造が関係しています。 「切羽」とは、日本刀の部分で、鍔(つば)の両面に付けられる薄い楕円形...
「勢揃い」という言葉は、元々「勢揃え」として使われ、軍や戦の状況で味方の軍勢を整えて集めることを指していました。 この用法は、軍隊や兵士が一堂に会する、つまり力を結集する様子を表現するためのものでした。 時が経つにつれ、...
「図星」という言葉は、元々矢の的の中心部に描かれている黒い点を指しています。 弓矢を用いて、この図星を正確に狙って射る行為から、言葉としての意味が派生しています。 つまり、誰かが意図したまさにその点を指摘されたときや、予...
「素破抜く」という言葉の背後には、戦国時代の忍者の活動が関連しています。 「すっぱ」という部分は、当時、武家に仕えていた忍者を指しています。 忍者は、その特性上、密かに動き、情報を収集し、その収集した情報を持ち主や主君の...
「助太刀」という言葉は、もともと果たし合いや敵討ちの際に加勢することを意味していました。 この言葉が成立したのは室町時代頃からで、武士や侍たちが戦いの中で危機に瀕した仲間を助けるために駆けつけ、その危機を救う行為を指して...
「陣を取る」という表現は、もともと戦の前に陣地や陣営を確保・準備するという意味で使われていました。 古くからの戦争や合戦では、戦略的な位置を取ることが非常に重要であり、そのための「陣地」を取ることが勝敗の鍵とされていたの...
「陣中見舞い」という言葉は、本来、戦場で戦う兵士を慰問する行為を指していました。 「陣中」は戦場、特に陣屋の中、を意味しています。 時が経ち、この言葉は戦場だけに限らず、他の環境や状況でも使用されるようになりました。 具...
「真剣勝負」という言葉は、本気で戦うことや物事に取り組むことを意味します。 この言葉の語源は、「真剣」という言葉にあります。 真剣とは、竹刀や木刀のような模擬の武器ではなく、本物の剣を指します。 武士たちが実際の戦で使っ...
「殿」という言葉は、もともと戦場での特定の役割を表す言葉でした。 退却する軍隊の最後尾に位置し、敵の追撃から本隊を守るという極めて重要な役目を持っていたのです。 この役割は非常に危険であるため、腕前のある者がこの役割を担...
「尻馬に乗る」という表現は、他人の行動や意見に軽率に同調する、あるいは他人の真似をするという意味で使われます。 この言葉の由来は「尻馬」という言葉に関連しています。 「尻馬」とは、具体的には、人が乗っている馬の尾側、つま...
「出張」という言葉は、現代では仕事の文脈で、通常の職場を一時的に離れて他の場所へと出向くことを指します。 しかし、この言葉の起源は戦陣の用語に遡ります。 もともと「出張」という言葉は戦場の文脈で使われていました。 具体的...
「地道」という言葉の起源は、もともと普通の速さで歩くことや、馬術の文脈での馬を通常の速さで進ませる概念を表していました。 つまり、馬を駆け足させず、急がずにゆっくりと進める様子を指していたのです。 この、急がずゆっくりと...
「鎬を削る」という言葉は、元々刀を使った戦いの中での表現として使われていました。 「鎬」とは、刀の刃部分とその背側、つまり峰の間にある稜線を高くした部分を指します。 この表現は、二人の戦士が刀を使って戦う際に、それぞれの...
「鞘当て」という言葉は、武士の文化や歌舞伎の舞台から生まれた表現です。 この言葉の背景には、武士たちの日常の一コマが隠れています。 武士同士が道ですれ違う際に、刀の鞘の先端、特に部分を「鐺」とか「こじり」と呼びますが、そ...