びたいちもん【びた一文】の語源・由来
【意味】 ごくわずかな金。 【語源・由来】 びた一文の「びた」は、「鐚銭(びたせん・びたぜに)」の略。「鐚」の漢字は、「金」と「悪」を合わせた国字で、「鐚銭」は、価値の低い粗悪な銭の意。室町中期から江戸初期にかけて通用し...
【意味】 ごくわずかな金。 【語源・由来】 びた一文の「びた」は、「鐚銭(びたせん・びたぜに)」の略。「鐚」の漢字は、「金」と「悪」を合わせた国字で、「鐚銭」は、価値の低い粗悪な銭の意。室町中期から江戸初期にかけて通用し...
【意味】 裸一貫とは、元手となるのは自分の体だけで、他に頼るものがないこと。 【語源・由来】 「貫」は昔の貨幣の単位で、「一貫」は一〇〇〇文(江戸時代には約九六〇文)だった。明治以降、一貫は俗に一〇銭の意で使われたことか...
「二束三文」という言葉は、物の値段が非常に安いことを表す言葉です。 語源は「文」という、昔の日本の通貨の低い単位を指す言葉から来ており、「二束三文」は文字通りには「二束で三文の価値しかない」という意味を持っています。 更...
「長丁場」という言葉は、長い時間を要する物事や長期間続く出来事を指す言葉として現代でも広く使われています。 この言葉の背後にある語源は、宿場町の間の距離に関連しています。 古くは、「丁場」や「町場」「帳場」として書かれる...
「束の間」という言葉は、非常に短い時間やほんの少しの間を指す表現として日常的に使用されます。 この表現の背後には、日本の伝統的な長さの単位である「束」という言葉が関わっています。 「束」は、もともと長さの単位として用いら...
「反物」という言葉は、和裁に使われる織物の総称として知られています。 この言葉の語源は、一定の長さに仕上げられた織物に関するものです。 言葉の中の「反」という部分は、織物の長さを示す単位として用いられます。 具体的には、...
「寸分」という言葉は、ごくわずかなことを意味します。 この言葉の由来は、それぞれの単位「寸」と「分」に関連しています。 両方とも、それぞれ「一寸」と「一分」を指し、とても小さな長さの単位を示す言葉です。 時間や距離の単位...
「尋常」という言葉は、現代では「普通」や「あたりまえ」といった意味で使われますが、その語源は中国の長さの単位に関連しています。 具体的に、「尋」と「常」という二つの文字は、古代中国の長さの単位を表していました。 周の時代...
「丈六」という言葉は、その起源を釈迦の身長に関する伝承に持ちます。 釈迦の身長は一丈六尺(約4.85メートル)であったという話から、「丈六」という言葉はこの特定の長さを指すようになったのです。 そして、この身長を持つ釈迦...
尺八は日本の伝統的な縦笛の一つで、その名前の由来はその長さに関連しています。 この楽器は、中国の唐代初期に生まれ、奈良時代に日本へと伝えられました。 その名前「尺八」は、楽器の基本的な長さが一尺八寸(おおよそ55センチ)...
三文判という言葉は、非常に安価な出来合いの印判を指す言葉として使われています。 この言葉の背景には、江戸時代以前の通貨の価値が関わっています。 その当時、「三文」とは一文銭を三枚という意味であり、これは非常に低い価格を示...
「桁違い」という言葉は、物事の価値や程度が他と大きく異なる、あるいはかけ離れている状態を表します。 この言葉の背景には、そろばんという伝統的な日本の計算道具が関わっています。 そろばんには、玉を通した縦の棒があり、これが...
【意味】 人を率いてその長となる人物。ある集団の中の主となる人物。 【語源・由来】 「領」は衣服の襟のこと。衣服の襟と袖は特に目立つ部分であることから、集団におけるかしらを指すようになったとされる。
【意味】 甲斐のないこと。無駄なこと。その効果を表わすことができず惜しいもののたとえ。 【語源・由来】 真っ暗な闇にどんなに美しい錦を着ても、誰にも見えないことから。「闇夜の錦」ともいう。
【意味】 別れた男女がまた一緒になること。 【語源・由来】 「縒り」とは、糸をねじってからませること。「縒りを戻す」は絡ませたものを元に戻すこと。転じて、こじれた男女の関係を元に戻す意を表すようになった。
【意味】 夏に着る木綿の単物(ひとえもの)。 【語源・由来】 「湯帷子(ゆかたびら)」の略である。「湯帷子(ゆかたびら)」は入浴時や入浴後に着る「帷子」(単物)の意から。
【意味】 隠している欠点や失敗。 【語源・由来】 「ぼろ(襤褸)」は布や着物が破れているさまを表す擬態語「ぼろぼろ」から出た言葉とされる。使い古しの布、つぎはぎの着物の意。それに、さげすみの意を込めて強調する「くそ(糞)...
【意味】 内緒でためたお金のこと。 【語源・由来】 「綜麻(へそ)」とは、紡いだ麻糸を環状に幾重にも巻きつけた糸巻きのことで、「苧環(おだまき)」とも呼ばれる。「臍繰り」は、内職で綜麻を繰って貯めたお金」のことで、後にそ...
【意味】 失敗や欠点を一時的にとりつくろうこと。一時の間に合わせ。 【語源・由来】 「弥」も「縫」もほころびを縫いつくろうという意味。「春秋左氏伝」では、戦車と戦車の間を歩兵で埋めて陣を補強する意味で使われている。転じて...
【意味】 ひと奮発して力を貸す。 【語源・由来】 本気になって仕事をするときに、着物の袖(そで)がじゃまにならないように、袖から腕を抜いて、片方の身ごろを脱ぐことからいうもの。全面的に力を貸す場合は、両方のみごろを脱いで...
【意味】 芸者になること。 【語源・由来】 「褄」は、和服の衽(おくみ)の腰より下のふちの部分。芸者は、着物を引きずらないように、褄を左手で持ち上げて歩くことから。非常につやっぽい姿とされる。
「綯い交ぜ」という言葉は、異なる性質のものを混ぜ合わせて一緒にする概念を表します。 この表現の起源は、織物の技法に関連しています。 織物を作る際、色や材質の異なる糸を組み合わせることがあります。 これらの異なる糸を「綯っ...
「辻褄」という言葉は、物事の道理や筋道を指します。 この言葉の由来は、裁縫の技法と着物の部分に関連しています。 「辻」は、裁縫において縫い目が十字に交差する部分を指し、一方「褄」は、着物の裾の左右両端の部分を意味します。...
「袖の下」という言葉は、賄賂や心づけを指す言葉として使われます。 この表現の起源は、贈り物や金銭を人目につかないように、こっそりと袖の中や袖の下部分に隠して渡す行為に由来します。 人に見られずに何かを渡す、つまり秘密の取...
「袖にする」という表現は、何かや誰かを軽視して冷淡に扱う、もしくは無視する意味を持ちます。 この言葉の起源にはいくつかの説があります。 一つの説は、手を袖の中に入れて何もしない、つまり放置する様子からきたというものです。...
「袖珍本」とは、小型の本を指す言葉です。 この名前の由来は、本がとても小さくて、人々が袖の中に入れて持ち歩くことができるほどのサイズであることから来ています。 また、「珍」という言葉には宝石という意味があり、この小型の本...
「裃を着る」という表現は、堅苦しい態度をとることを意味します。 この表現の背景には、江戸時代の武士の式服である「裃(かみしも)」があります。 裃は肩衣と袴から成り立っており、この衣装を身につけること自体が一種の格式や堅苦...
呉服(ごふく)は、和服用の織物を指す言葉で、この織物の総称としても用いられます。 この言葉の語源は、古代中国の「呉」という国に由来しています。 「呉服」や「呉織」という文字の組み合わせで「くれはとり」と読むこともあり、こ...
「繰り合わせる」は、今日の日本語では仕事や時間の都合をつけることを意味しますが、元々の意味は糸などを手繰って物に巻き取る行為を指していました。 この動作のやり繰りや調整から、一般的な「都合をつける」という意味へと進化して...
「くだをまく」または「管を巻く」という表現は、酒に酔った人が不平不満をくどくどと言う様子を形容する言葉です。 この表現の語源にはいくつかの解釈がありますが、一つは機織りの際に緯糸(よこいと)を巻きつけておく「管」に関連す...