もとのもくあみ【元の木阿弥】の語源・由来
【意味】 いったんよくなったものが、ふたたび元の状態に戻ること。 【語源・由来】 戦国時代、大和(奈良県)の武将筒井順昭が病死した際、跡継ぎの順慶が幼かったためその死を隠し、順昭に声の似ていた盲人木阿弥をその替え玉とした...
【意味】 いったんよくなったものが、ふたたび元の状態に戻ること。 【語源・由来】 戦国時代、大和(奈良県)の武将筒井順昭が病死した際、跡継ぎの順慶が幼かったためその死を隠し、順昭に声の似ていた盲人木阿弥をその替え玉とした...
【意味】 きわめて短い期間しか権力や地位を保てないこと。 【語源・由来】 「三日」というのはごく短い期間のたとえにいうもの。戦国時代、織田信長を襲って天下を取った明智光秀が、わずか十三日で羽柴(豊臣)秀吉に討たれてその座...
【意味】 本当かどうか疑わしいこと。 【語源・由来】 眉に唾をつければ狐などに化かされないという俗信から生まれた言葉。江戸時代には「だまされないように用心する」意の「眉に唾をつける」が見られる。「眉唾物」は明治以降に生じ...
【意味】 有利な方につこうと、形勢を見守ること。「洞ヶ峠を決め込む」というように使用する。 【語源・由来】 「洞ヶ峠」とは、京都府南部と大阪府枚方市との境にある峠のこと。天正10(一五八二)年、羽柴(豊臣)秀吉と明智光秀...
【意味】 不遇な身の上の人や弱い者に対して、第三者が同情して肩を持ったり、応援すること。 【語源・由来】 「判官」とは、平安時代に置かれた検非違使の尉のことで、判官贔屓の「判官」は九郎判官源義経のこと。平家討伐の際に大い...
【意味】 肩苦しい礼儀や身分の上下にこだわらないくつろいだ宴会。 【語源・由来】 鎌倉時代、後醍醐天皇が正中の変を起こす際、極秘に開かれた鎌倉幕府打倒のための会合の名に由来する。密議をカムフラージュするため、身分の上下な...
【意味】 祝宴などに招待した客人に、主人から送る品物。 【語源・由来】 平安時代頃、馬を庭に引き出して贈ったことから。のちに、馬の代わりに「馬代(うましろ)」として金品を贈るようになり、引き出物は酒宴の膳に添える物品や、...
【意味】 遠方への旅立ちや門出に際して贈る、あいさつの言葉や金品など。餞別。 【語源・由来】 「うまのはなむけ」とも読む。「馬の鼻向け」の意味で、遠方に旅立つ際、道中の安全を祈願し、馬の鼻先を行き先の方向に向けた習慣から...
「濡れ衣」という言葉は、現在では「無実の罪」や「事実に反する噂や誤解」を意味します。 もともと、奈良時代にこの言葉が使われた際には、文字通り雨や海水で濡れた衣服のことを示していました。 しかし、平安時代以降の用法では、言...
「錦の御旗」とは、もともと赤い錦の布に日と月が金銀の糸で刺繍された旗を指していました。 この旗は、朝敵を討つ際の官軍のシンボルとして使用されていました。 この旗を持つことは、公式な任務や正当性を示す象徴とされ、戦の正当性...
「天王山」という言葉は、現代では「勝負の分岐点」や「運命の重要なターニングポイント」といった意味で用いられますが、その背景には戦国時代の歴史的な出来事が関連しています。 天王山は、実際には京都の南部に位置する山で、その名...
「敵は本能寺」という言葉は、日本の歴史における衝撃的な出来事、すなわち「本能寺の変」に由来しています。 一五八二年、明智光秀は織田信長の敵とされる毛利勢に立ち向かうための行動を取るかのように見せかけて、突如として「敵は本...
「敵に塩」という言葉の背景には、日本の戦国時代の逸話が存在しています。 山梨県の武田信玄と新潟県の上杉謙信は、当時の政治的状況や地域的な競合から敵対関係にありました。 武田信玄は経済封鎖を受け、特に塩の供給が途絶えて困難...
「白羽の矢が立つ」という言葉は、大勢の中から特定の人や物が選ばれるときのたとえとして使われます。 この表現の起源は、古い日本の俗信に基づいています。 昔の日本では、神々が犠牲を求める時、気に入った人物、特に少女を選ぶため...
「白河夜船」という言葉は、深い眠りで何が起こっているのか全く知らない状態や、何も知らないのに知ったかぶりをすることを示します。 この言葉の由来は、昔の京都に関する逸話からきています。 「白河」は京都の地名です。 とある人...
「源氏名」という言葉は、特定のグループの女性、特に宮中の女官や武家の奥女中、さらには近世以降の遊女や芸者、そして現代ではバーのホステスなどの客の接待をする女性の名前として使われるものを指します。 この「源氏名」という言葉...
「くわばらくわばら」は、自身に災難や禍事が訪れないように願う時に唱えるまじないの言葉として知られています。 その由来は「桑原」という言葉に関連し、もともとは雷の災厄を避けるための呪文として使われていました。 この言葉の背...
「くしゃみ」の語源は、もともと「くさめ」と呼ばれていました。 この言葉には古い信仰や風習が結びついています。 かつてはくしゃみをすると早死にすると信じられていたことから、この行動に対して呪文のようなものが唱えられたようで...
「隠れ蓑(かくれみの)」とは、日本の伝説や神話にしばしば登場する、着ると姿を隠すことができるとされる蓑です。 このアイテムは特に、鬼や天狗などの神秘的な存在の持ち物として語られることが多いです。 言葉自体は、蓑(みの)と...
「小田原評定(おだわらひょうじょう)」という言葉は、時間ばかりが経過して結論が出ない会議を指します。 この表現の語源は、日本の歴史において重要な出来事である、1590年の天正十八年に起こった小田原の戦いに由来しています。...
「置いてきぼり」という言葉は、人や物を見捨てて進む行為を指します。 元々は「置いてけぼり」と呼ばれており、この表現は江戸時代の本所(現在の東京都墨田区)に存在したとされる「置いてけ堀」という場所に由来しています。 この「...
「海千山千」という言葉は、元々蛇が海に千年、山に千年住むと竜になるという言い伝えからきています。 この言い伝えは、蛇が長い時間をかけて多くの経験を積むことで、最終的には竜という強力な存在に変わることを示しています。 この...
“一生懸命”(いっしょうけんめい)は、全力で何かに取り組むさまや必死で努力する様子を表す日本語の表現です。 この言葉の語源は、中世の日本の武士文化に由来しています。 元々は「一所懸命」と書かれ、こ...
「いずれ菖蒲(いずれあやめ)」という表現は、どれも素晴らしくて選択に迷う、または優劣をつけがたいという状況を指す言葉です。 この表現の語源は、平安末期の武将・源頼政が関わる一つのエピソードに由来しています。 源頼政は、怪...
「いざ鎌倉」という言葉は、日本の古典文学である謡曲「鉢木」から来ています。 この謡曲の中では、大雪の夜に旅の僧(実は北条時頼)がある武士の家に訪れます。 その武士は僧に対して、鉢植えの木を燃やして温かいもてなしを提供しま...