ぴんはね【ピン撥ね】の語源・由来
【意味】 他人の利益のうわまえを先に取ること。 【語源・由来】 「ピン撥ね」の「ピン」は、カルタ・賽の目などの一数を意味する語でポルトガル語の「pinta」から。転じて、一割、一部の意になり、一割をかすめ取る意から、上前…
【意味】 他人の利益のうわまえを先に取ること。 【語源・由来】 「ピン撥ね」の「ピン」は、カルタ・賽の目などの一数を意味する語でポルトガル語の「pinta」から。転じて、一割、一部の意になり、一割をかすめ取る意から、上前…
【意味】 球技の一つ。長方形の卓の中央にネットを張り、ラケットでプラスチック製のボールを打ち合って得点を競う。シングルス・ダブルス・混合ダブルスの試合形式がある。テーブル-テニス。 【語源・由来】 「ピンポン」は元々商品…
【意味】 不快感を与えるようなことをして嫌われ、軽蔑される。 【語源・由来】 「顰蹙」は、不快を感じて眉をひそめること。嫌って軽蔑することを「顰蹙する」といい、「顰蹙される」は「顰蹙を買う」と同じような意味。
【意味】 ①礼を失すること。不作法。無礼。不敬。 ②きたなく、けがらわしくて、人前で失礼に当たること。 【語源・由来】 愚か、ばかの意の古語「おこ(痴)」の当て字「尾籠」を音読した語。のちに、無礼、不敬の意味になり、礼を…
【意味】 ①やや平らなさま。 ②平板なこと。変化に乏しく、趣のないこと。 【語源・由来】 「ひらめ」は、平たい体に、目が二つ並んでいることから名付けられたという説、片平に目が二つ並んでいることから、「比目魚」が語源とする…
【意味】 平安初期、漢字の草体から作られた草(そう)の仮名をさらにくずして作った音節文字。女性も用いたので女手と呼ばれ、はじめは種々の異体があった。「ひらがな」の称は後世のもの。 【語源・由来】 「ひらがな」は、片仮名と…
【意味】 ①片目が小さく口のとがった男の滑稽な仮面。潮吹面。また、その仮面をかぶって踊る滑稽な踊り。 ②男子をののしっていう語。 【語源・由来】 「ひょっとこ」は、火を吹くときの顔つきからか、「ヒヲトコ(火男)」が転じた…
【意味】 ①鳥の子。特にニワトリの子。ひな。 ②転じて、身体・才能・学問・技術などのまだ十分に発達しない者。一人前でない者。ひよっこ。 【語源・由来】 「ヒヨコ」の「ヒヨ」は、「ヒヨヒヨ」なくことからで、「コ」は、小さな…
【意味】 気軽明朗であって滑稽なこと。おどけ。 【語源・由来】 「剽軽」の「軽(キン)」は唐音。「剽」は、すばやいの意。漢語の「剽軽」はすばやいさまを表す。日本に入ってから、気軽明朗で滑稽なことを意味するようになった。
【意味】 細打ちにしたうどんをゆでて冷水で冷やし、汁をつけて食べるもの。 【語源・由来】 「ひやむぎは、小麦粉を原料とする乾麺の一種で、室町末期頃に、手で延ばした素麺に対して、切って細くしたものを切麦と呼んだ。さらに、切…
【意味】 クサスギカズラ科(旧ユリ科)の多年草。秋植え球根植物。地中海沿岸の原産。鱗茎から肉質で広線形の葉を叢生。春、青・紫・紅・黄・白色、また一重咲・八重咲の花を総状に付ける。花に芳香があり、園芸品種が多い。江戸末期に…
【意味】 ①(ヒャクセイとも)一般の人民。公民。 ②(もと荘園農民の呼称)農民。 ③いなか者をののしっていう語。 【語源・由来】 「百姓」は、古くは「ひゃくせい」ともいい、「百」はたくさんの意で、古代中国では、種々の姓を…
【意味】 ①はにかむ。 ②気おくれする。しりごみする。 【語源・由来】 現在では、気おくれする、しりごみするという意味で多く用いられるが、元々は、「はにかむ」という意味で、江戸時代の川柳の句集「誹風柳多留」に「あいさつに…
【意味】 スズメ目ヒバリ科の小鳥。スズメよりやや大きく、背面は黄褐色の地に黒褐色の斑がある。腹部は白く、後向きの趾(あしゆび)の爪は非常に長い。日本各地の畑地・草原などに巣を作って、空中高くのぼってさえずる。鳴き声は「一…
【意味】 ①皮と肉。転じて、からだ。 ②(骨や髄にまで達しない所の意)うわべ。表面。理解の浅いところ。 ③骨身にこたえるような鋭い非難。 ④遠まわしに意地わるく弱点などをつくこと。あてこすり。 ⑤物事が予想や期待に相違し…
【意味】 雛祭にかざる人形。 【語源・由来】 「雛人形」の「雛」は、ひよこの意から、小さい、愛らしいという意味を表す語。雛人形は、古く平安時代からあり、穢れや災いを人形(ひとがた)に移して流す風習だった。初め立ち雛(紙雛…
【意味】 才能のあるすぐれた子供のこと。 【語源・由来】 「飛兎」「竜文」はともに、非常によく走るすぐれた馬、駿馬のこと。転じて、才知あふれる子供の意となった。「竜」は「りょう」、「文」は「もん」とも読む。
【意味】 たったひとりでいること。孤独であること。また、その人。 【語源・由来】 「ひとりぼっち」は、「ヒトリボフシ」の訛。「ヒトリボフシ」は、「独法師」と書き、宗派や教団などに属さない僧侶の境遇を表す語で、あてもなく世…
【意味】 人が多く集まっていて、体の熱気やにおいが立ち込めること。 【語源・由来】 「人いきれ」の「いきれ」は、蒸し暑くなる、ほてる、いきまく、りきむの意の動詞「いきれる(熱れる)」の名詞形。「草いきれ」の「いきれ」と同…
【意味】 サル目(霊長類)ヒト科のうち、直立二足歩行を行い著しく発達した脳を有する動物。狭義にはヒト科ヒト属現生種のホモ・サピエンス。人類。また、その一員としての個々人。 【語源・由来】 「人」は万物の霊長から、「霊」が…
【意味】 ①写字・清書などによって報酬を得ること。また、その人。 ②文筆により生計を立てること。 【語源・由来】 「筆耕硯田」の略。「筆耕」も「硯田」も、いずれも文章で生計を立てることをいう。筆で硯(すずり)を耕す意で、…
【意味】 通りがかりの自動車に便乗させてもらい、乗り継ぎながら目的地まで行く。 【語源・由来】 「ヒッチハイク」は、英語「hitchhike」から。輪・鉤・索などでひっかける意の「hitch」+歩いていく、徒歩旅行するの…
【意味】 ①十二支の第8。動物では羊に当てる。 ②南から西へ30度の方角。 ③昔の時刻の名。今の午後2時頃。また、およそ午後1時から3時のあいだの時刻。 【語源・由来】 「未」は、本来は「み」と読み、漢音では「び」。「漢…
【意味】 ひっこすこと。転居。転宅。 【語源・由来】 「引っ越し」は、転宅する意の動詞「引き越す」が転じて名詞化された語。「越す」だけでも引っ越しの意味がある。「引く」は、今住む場所から退いて越す意味から、「退く越す」と…
【意味】 ①(当て字で吃驚・喫驚と書く。)不意のできごと、予期せぬ物事に驚くさま。 ②(普通、下に打消しの語を伴った形で)わずかに動くさま。 【語源・由来】 「ぴくり」と同源の「びくり」の強調形。「吃驚」「喫驚」は、近代…
【意味】 ひききりなしの音便。きれめがないこと。絶え間がないさま。たてつづけ。 【語源・由来】 「ひっきりなし」は、「引切り無し」からで、「引切り」は、手元に引くように切ることから、切れ目をいい、とぎれること、間が切れる…
【意味】 左手で団扇を使うこと。安楽な暮らしの境遇のたとえ。ひだりおうぎ。 【語源・由来】 「左団扇」は、利き手でない左手でゆうゆうと団扇を使う意から。一般的に右手が利き手の人が多いことからいう。「左団扇を使う」「左扇で…
【意味】 無批判に他人の言動の真似をする。一般に、師や先輩の言説を拠りどころにして自説を展開する(行動を手本として同じようにする)ことを謙遜していうのに用いられる。 【語源・由来】 「顰(ひそみ)」は動詞「ひそむ(顰む)…
【意味】 ①神経症の一型。劣等感・孤独・性的不満・対人関係などの心理的感情的葛藤が運動や知覚の障害などの身体症状に無意識的に転換される反応。歩行不能・四肢の麻痺・痙攣・自律神経失調・皮膚感覚鈍麻・痛覚過敏・失声・嘔吐など…
【意味】 小麦粉に砂糖・バター・牛乳・ベーキングパウダーなどを混ぜて焼いた薄く小形の洋菓子。 【語源・由来】 「ビスケット」は、英語「biscuit」から。「biscuit」は、二度焼かれたという意味のラテン語「Bisc…
【意味】 ①大腿と下端と下腿の上端との間の関節部の前面。ひざがしら。 ②(座っているときの)大腿部。もも。 【語源・由来】 「ひざ」は、「関節」の意味から、折りたたんだ部分を表す「襞(ひだ)」からとされる。
【意味】 鷲座の首星アルタイルの和名。俗に織女の夫として七夕に祭る。牽牛星。いぬかいぼし。むこぼし。 【語源・由来】 「彦星」の「彦」は男性の美称。古くは「姫」の対義語。「彦(ひこ)」の「ひ」は、「姫(ひめ)」の「ひ」と…
【意味】 ①人の口・顎・頬のあたりに生える毛。髭(くちひげ)・髯(ほおひげ)・鬚(あごひげ)などは、ある程度長く、形を整えたものについていう。 ②動物の口のあたりの長い毛。また、触角の俗称。 ③うぬぼれ。高慢な態度。 【…
【意味】 クマ科の一種。体長約2メートルほど、毛色は褐色ないし黒褐色。冬は穴の中で冬眠する。ヨーロッパ・アジア・北アメリカ・北極周辺の針葉樹林帯に分布。日本のエゾヒグマは北海道にすむ。胆嚢は薬用、毛皮は敷物などに利用。あ…
【意味】 ①心が弱く物事に恐れること。勇気のないこと。臆病。 ②心だてのいやしいこと。卑劣。 【語源・由来】 「卑怯」は、興味があること、おもしろいこと、不都合なことの意の「比興」の当て字とされる。「比興」は「詩経」でい…
【意味】 悲しみと喜びが交互にやってくること。 【語源・由来】 「悲喜交交」の「交交」は、かわるがわるという意味。古くは、漢文訓読に用いられ、中世までは清音だった。「こもごも」の「こ」は、「これ」や「ここ」の「此」で、「…
【意味】 シソ科の多年草。高さ1メートル内外。茎は角ばり、葉は広卵型。8~9月頃、淡紫色の小唇形花を開く。全草非常に苦く、健胃薬とする。名は病人を「ひき起こす」に由来するという。延命草。 【語源・由来】 「ヒキオコシ」は…
【意味】 ①日本の中西部に多いサクラの一種。小高木で花季が早く、春の彼岸の頃、葉より先に淡紅色の美花をつける。観賞用に栽植。コヒガン。アケボノヒガン。 ②エドヒガンの俗称。 【語源・由来】 他の桜より早く、春の彼岸の頃に…
【意味】 ①四方の一つ。日の出る方。東方。 ②東風の略。 ③京都に対して鎌倉幕府の称。 ④真宗大谷派(東本願寺)。信徒は「お東」と呼ぶ。 ⑤相撲で、土俵の正面から見て左手。また、そちらから登場する力士。 ⑥江戸の劇場内で…
【意味】 ①花札の手役の一つ。手札7枚の中で光り物が1枚、他の札全部が素札(雨の札は4枚とも素札に勘定できる)の場合。 ②多数の中で最も傑出していること。また、そのもの。 【語源・由来】 「ピカイチ」は、花札の手役の一つ…
【意味】 ①道化役者。本来はイタリアのコメディアーデラルテの召使役ペドロリーノから生まれ、フランスの無言劇の道化役となったもの。白粉や紅を塗り、だぶだぶの衣服を着て襟飾りをつけ円い帽子をかぶる。今はサーカスの道化役のクラ…
【意味】 醸造酒の一つ。麦芽を粉砕して穀類・水とともに加熱し、糖化した汁にホップを加え発酵させてつくる。発酵過程で生ずる炭酸ガスを含む。ビア。ビヤ。 【語源・由来】 「ビール」は、オランダ語「bier」から。1724年に…
【意味】 モチノキ科の常緑高木。セイヨウヒイラギともいう。 【語源・由来】 「ヒイラギモチ」は、葉にとげがあり、ヒイラギに似ていることから名付けられた。常緑で赤い球形の実を10月~12月につけ、目立つことから、古くから聖…
【意味】 ①モクセイ科の常緑小高木。高さ約3メートル。葉は革質で光沢があり、縁には先が鋭いとげとなった切れ込みがあるが、古い枝の葉の切れ込みはなくなるか少なくなる。秋、単性または両性の白色の小花を密生。佳香を発する。花冠…
【意味】 ロシア料理の一つ。牛肉・玉ねぎ・マッシュルームをバターで炒め、サワー-クリームで煮込んだもの。 【語源・由来】 「ビーフストロガノフ」は、ロシアのストロガノフ伯爵に因む。ビーフストロガノフが、16世紀初頭のウラ…
【意味】 短冊形に切って乾燥させた牛肉。 【語源・由来】 「ビーフジャーキー」は、英語「beaf jerky」からで、「jerky」は、南米の先住民の言語の一つ、ケチュア語で乾燥させた食材の意の「charqui 」から。…
【意味】 牛肉。 【語源・由来】 「ビーフ」は、英語「beaf」から。「beaf」は、牝牛の意のラテン語「bos」から。「bos」が「bovem」に変化してフランス語に入り、「buef」になり、「buef」が英語に入って…
【意味】 ネズミ目ビーバー科ビーバー属の哺乳類の総称。アメリカビーバーとヨーロッパビーバーの2種。前者は北欧からシベリア、中国北部に分布。ともに頭胴長1メートル、尾長30センチメートルほど。毛色は黄褐色から黒までさまざま…
【意味】 落花生。南京豆。特に、殻・皮をとり、塩などで調味したもの。 【語源・由来】 「ピーナッツ」は、英語「peanut」から。「peanut」は、エンドウ豆に似たの意の「pea」+木の実の意の「nut」から成る語。ピ…
【意味】 元来は、漁師。水夫用の防寒コート。濃淡を基本とし、ダブルの打合せ、幅広のノッチト-ラペル、縦に切り込んだポケットなどを特徴とする半コート。ピー-ジャケット。パイロット-コート。 【語源・由来】 「ピーコート」は…
【意味】 ①企業・官庁などが、その活動内容を広く知らせ、多くの人の理解を得るために行う宣伝活動。 ②世間に知らせること。売り込むこと。 【語源・由来】 「PR」は、「public relations」の略。公衆の意の「p…
【意味】 焦点。また、物事の肝心な点。 【語源・由来】 オランダ語のbrandpuntから。カメラや目の焦点の意。
【意味】 ①粳ともち米の粉を混ぜて練り、それをゆでて油で揚げた食品。 ②がんもどきの別名。 【語源・由来】 ポルトガル語のfilhósから。ドーナツの一種。「ひりょうず」「ひろうず」とも読む。②はとくに関西で使われる。
【意味】 野菜の一つ。唐辛子の変種。 【語源・由来】 「唐辛子」の意のフランス語「piment(ピマン)」から。日本には江戸時代にポルトガル人によって伝えられたが、当時入ったものは辛みのある唐辛子で、甘みのある種が入った…
【意味】 ガラス玉。子どもの遊具。 【語源・由来】 ポルトガル語でガラスを意味するvidro( ビードロ )からで、ビードロを略し、それに「玉」がついたことば。江戸時代まで、ビードロはガラスを意味する言葉だった。ビー玉が…
【意味】 他人の頬を平手で打つこと。 【語源・由来】 本来は頭髪の鬢(びん)のところをいう。鬢は頭の側面に生えている髪のこと。地方によっては、頭または頬の意で用いられる。「た」は「手」で、その方向を表し、辺りを意味する。…
【意味】 聖人。高僧。また、物事にすぐれた人。 【語源・由来】 もと「日知り」で、天文暦数を知る人の意とも、日(太陽)のように世の中をすみずみまで知る人の意ともいわれる。
【意味】 膝の裏側のくぼんだ部分。 【語源・由来】 「ひきかがみ(引屈)」の転。
【意味】 ぼんやりした人や役に立たない人。 【語源・由来】 昼間に行灯(あんどん)を灯しても何の意味もないことから。 ※行灯は照明器具の一つ。持ち運ぶもの、室内に置くもの、壁に掛けるものなど様々な種類がある。もともとは持…
【意味】 微笑とも苦笑ともつかない笑い。苦笑い。 【語源・由来】 小説家の久米正雄の造語。芥川龍之介も「侏儒の言葉」で「久米正雄君所生の」言葉として紹介してる。
【意味】 物事をそうではないと打ち消すこと。また、価値がないと判断すること。⇔肯定 【語源・由来】 英語negativeまたは、negationの訳語。西周(にしあまね)は、明治初期の著作で「肯定」に対義語として、この訳…
【意味】 視覚的・空間的に美を表現する芸術。絵画・彫刻・建築など。 【語源・由来】 英語fine artの訳語。現在は彫刻などの「造形美術」を指す場合がほとんどだが、明治中期までは「芸術」とほぼ同義で使われていたことば。…
【意味】 美の本質や構造を明らかにする学問。また、個々人の美意識。 【語源・由来】 ドイツ語美Ästhetikまたは、英語のaestheticsの訳語。十八世紀に、ドイツの哲学者バウムガルテンが創始した学問。日本にこの分…
【意味】 家計が非常に苦しいこと。 【語源・由来】 仏教語で地獄にある火の燃え盛る車を「火車(かしゃ)」といい、それを訓読みした語。極卒の鬼が生前に悪行を働いた者を乗せて地獄へ運び、責め苦しめるといわれる。これは大変な苦…
【意味】 運に恵まれないこと。みじめなこと。 【語源・由来】 仏教語で「非業」は前世からの業(罪の報い)によらないこと。とくに、前世から定められた寿命ではなく、突然の災難で死ぬことをいう。
【意味】 僧のこと。 【語源・由来】 比丘は男子で梵語bhiksuの、比丘尼は女子で梵語bhikSuniiの音写。ともに、出家して戒を受けた正式な僧のこと。室町時代から江戸時代ころにかけて、尼僧の姿で諸国を巡り歩いた旅芸…
【意味】 年に二回、春分と秋分の日をはさんだ七日間。また、その間に行われる仏事。彼岸会。 【語源・由来】 梵語pāramitāの漢訳「到彼岸(とうひがん)」の略。悟りに至る修行、また、悟りの境地をいう。迷い煩悩に苦しむわ…
【意味】 瓜科のつる性一年草の果実。また、その中身を取り去って乾燥させた容器。 【語源・由来】 「瓢」は酒を入れる「ひさご」、「箪」は飯を盛る竹の器のこと。これが、日本では果実のひょうたん。およびその容器の意になった。古…
【意味】 気に入ったものに目をかけ、力添えすること。また、後継者。 【語源・由来】 「贔屓」は、元は中国語で、「ひき」と読んだ。それが長音変化して「ひいき」となった。「贔屓」とは、鼻息を荒くしてがんばるさま。また、重いも…
【意味】 酒のこと。 【語源・由来】 「漢書」食貨志の「酒は天の美禄」から。「美禄」は。すばらしい賜り物のこと。「美禄を食む」など、よい給与の意で使われることもある。
【意味】 行動や態度などが、がらりと変わること。 【語源・由来】 豹の毛が季節によって生え変わり、豹の斑文が美しくなることから。「君子豹変す、小人は面を革 (あらた) む(君子は豹の模様のようにはっきりと過ちを改めるが、…
【意味】 向こう見ずの勇気。 【語源・由来】 戦国時代の孟子の言葉から。『孟子・梁恵王下』より。「これ匹夫の勇、一人に適する者なり(無分別な男のむやみな強がりで、たった一人を相手にするだけの者だ)」と述べ、もっと大きな勇…
【意味】 滋賀県中部にある湖。 【語源・由来】 江戸時代中期以降、測量技術の発達により、湖の形が楽器の琵琶に似ていることがわかり「琵琶湖」と呼ばれるようになった。
【意味】 バラ科の常緑高木。 【語源・由来】 大型の葉が、楽器の琵琶に似ていることから。表記は漢名から。
【意味】 キク科の一年草。 【語源・由来】 太陽の移動につれて花の向きが回るということからの名だが、実際は、太陽に向いて咲くとは限らない。「日輪草」「日車草」ともいう。
【意味】 ヒノキ科の常緑高木。日本固有種。 【語源・由来】 古代、火を起こすのに用いられ、「火の木」の意から。「檜木」とも書く。
【意味】 センリョウ科の多年草。 【語源・由来】 茎の先に一本の花穂が出て白い花が多数咲く。その花の清楚な姿が源義経の寵愛した静御前(しずかごぜん)を思わせるところから。なお、花穂が二本出るものは「二人静(ふたりしずか)…
【意味】 ヒガンバナ科の多年草。 【語源・由来】 秋の彼岸のころに花を咲かせることから。「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」「死人花(しびとばな)」などともいう。
【意味】 海底にすむ棘皮動物。 【語源・由来】 五本の腕を放射線状に出した姿が、人の手に見えることから。「人手」とも書く。「海星」の表記は、形が星に似ていることから。
【意味】 空腹である。 【語源・由来】 元は空腹であることを「ひだるし」といった。この「ひるだし」の「ひ」に「文字」をつけた「ひもじ」が、さらに形容詞化したもの。
【意味】 冷やした豆腐を四角に切り、醤油と湯葉で食べる料理。 【語源・由来】 冷奴の「奴(やっこ)」は、大名行列の先頭で槍や挟み箱をもつ役の「槍持奴(やりもちやっこ)」のこと。奴が着ていた半纏には、「釘抜紋」と呼ばれる四…
【意味】 鰻のかば焼きを飯櫃に入れたご飯にのせたもの。 【語源・由来】 細かく刻んだうなぎの蒲焼をお櫃のご飯にまぶすことから。「ひつ」は「櫃」。「まぶし」は「まぶす」の連用形の名詞化。名古屋の名物で、最後はお茶漬けにする…
【意味】 ごくわずかな金。 【語源・由来】 びた一文の「びた」は、「鐚銭(びたせん・びたぜに)」の略。「鐚」の漢字は、「金」と「悪」を合わせた国字で、「鐚銭」は、価値の低い粗悪な銭の意。室町中期から江戸初期にかけて通用し…
【意味】 失敗や欠点を一時的にとりつくろうこと。一時の間に合わせ。 【語源・由来】 「弥」も「縫」もほころびを縫いつくろうという意味。「春秋左氏伝」では、戦車と戦車の間を歩兵で埋めて陣を補強する意味で使われている。転じて…
【意味】 ひと奮発して力を貸す。 【語源・由来】 本気になって仕事をするときに、着物の袖(そで)がじゃまにならないように、袖から腕を抜いて、片方の身ごろを脱ぐことからいうもの。全面的に力を貸す場合は、両方のみごろを脱いで…
【意味】 物事が順調にいかないこと。とくに、経済的に苦しくなること。 【語源・由来】 「左前」は着物の着方で、相手から見て左の衽(おくみ)を前に出して着ること。これは、死者に着せるものであることから、死を連想させ、縁起が…
【意味】 芸者になること。 【語源・由来】 「褄」は、和服の衽(おくみ)の腰より下のふちの部分。芸者は、着物を引きずらないように、褄を左手で持ち上げて歩くことから。非常につやっぽい姿とされる。
【意味】 築城・架橋・堤防工事などの完成を祈って、神へ供える生贄とするために、人を土中や水底に埋めること。また、その埋められた人のこと。 【語源・由来】 橋や城を築く際に、神の心を鎮めるため、いけにえとして人を生き埋めに…
【意味】 相手もいないのに、また、周囲の事情や結果を考えずに、ひとりで意気込むこと。 【語源・由来】 昔、神社などで行われていた儀式に由来する。神様と相撲を取るもので、神様は姿が見えないことから一人で相撲をとっているよう…
【意味】 最初から最後まで。また、最上のものから最低のものまで。 【語源・由来】 賭博用語から。ポルトガルから伝わった「西洋かるた(トランプ)」の一種に由来すると言われる。「ピン」「キリ」ともにポルトガル語。「ピン」はp…
【意味】 物事のつじつま。話の筋道。 【語源・由来】 漢字の四声(四種の声調)の一つである「平声(ひょうしょう)」と、残りの上声(じょうしょう)・去声(きょしょう)・入声(にっしょう)を合わせた「仄声(そくせい)」のこと…
【意味】 他の者の存在が薄くなるほど、ある一人が目立った活躍をすること。また、一人だけが思うままに振る舞うこと。 【語源・由来】 ただ一人の役者が舞台で演技をすること。独演。一人芝居。他にも共演者がいるのに一人だけ際立っ…
【意味】 自分の手腕を披露する晴れの舞台。 【語源・由来】 かつて、檜(ひのき)の板で床を張ったのは、大劇場の舞台のみだった。そこから、格の高い舞台で大芝居に出演することを「檜舞台を踏む」と呼ぶようになり、自分の力量を広…
【意味】 からかう。軽くなぶる。また、買う気もないのに品定めをする。 【語源・由来】 江戸時代に、浅草の紙漉き職人が、紙の材料を水に浸している間に新吉原の遊郭(ゆうかく)に行って遊女をからかったり、品定めをして回ったりし…
【意味】 ひときわ。いっそう。 【語源・由来】 「入(しお)」は、染め物を染料につける回数のこと。一入は染料に一回浸すことを意味する。染料に浸すごとに、染め物の色がだんだんと濃くなっていくことから。
【意味】 戦いなどを始める。 【語源・由来】 「火蓋」とは火縄銃の火皿を覆う蓋のことで、「切る」は「開く」「外す」などの意味で、「火蓋を切る」は、火蓋を開いて転嫁すること。 弾を撃つためには火蓋を開き、火縄の火を火薬に点…
【意味】 互いに激しく争う。 【語源・由来】 「火花」は石や金属がぶつかり合うと飛び散る火のこと。もとは、戦いの場で刀を交えて、火花が出るほど激しく斬り合うことをいい、そこから生まれた。
【意味】 物事を引き起こすきっかけ。 【語源・由来】 「引き金」を引くことによって小銃やピストルなどの弾が発射されることから、比喩的に、物事が起こる誘因、きっかけの意味で用いられるようになった。引き金を引けば、人命を奪う…
【意味】 大勢に求められる物や人のこと。 【語源・由来】 タコの干物を作る際、足を四方八方に広げて干された形が磔の刑の様に似ていることから。昔はその形から、磔の刑やその罪人を表す言葉として「ひっぱりだこ」は用いられていた…
【意味】 熊野産の木炭。産女樫を材料とする。 【語源・由来】 江戸時代に、紀州(和歌山県)田辺の備後屋長右衛門がはじめてつくったことから。「びんちょうたん」とも読む。