きをみてもりをみず【木を見て森を見ず】の語源・由来
「木を見て森を見ず」という言葉は、物事の細部にばかり目を向けて全体を見失ってしまう状況を指します。 この表現の由来は、ヨーロッパのことわざ “You cannot see the wood for the t...
「木を見て森を見ず」という言葉は、物事の細部にばかり目を向けて全体を見失ってしまう状況を指します。 この表現の由来は、ヨーロッパのことわざ “You cannot see the wood for the t...
「考える葦(かんがえるあし)」という表現は、フランスの哲学者・数学者ブレーズ・パスカルが彼の遺著「パンセ(Pensées)」で用いた言葉です。 この言葉は、人間の自然界における脆弱性と、その一方で持つ思考能力による偉大さ...
「艱難汝を玉にす(る)」という言葉は、困難や逆境を乗り越えることで人が成長する、という意味を持っています。 このフレーズは、西洋のことわざ「Adversity makes a man wise(逆境は人を賢くする)」の意...
「火中の栗を拾う」という表現は、他人のために自ら危険を冒す行動を指す日本語の成句です。 この表現の語源は、フランスの詩人であり、寓話作家のラ・フォンテーヌの寓話から来ています。 具体的には、この寓話には猿と猫が登場し、猿...
「学問に王道なし」という言葉は、古代ギリシャの数学者ユークリッドが起源とされています。 このエピソードによれば、プトレマイオス王がユークリッドに対して、幾何学を簡単に、あるいは楽に学ぶ方法がないかと問いかけたところ、ユー...
“OK”という表現は、1840年頃にアメリカで生まれたとされています。 その由来にはいくつかの説がありますが、一つの説では、当時アメリカで流行っていた言葉遊びの一環として、”all c...
「右翼」は、基本的に保守的な思想や行動を指す言葉として使われます。 この用語の語源は、18世紀末に起きたフランス革命の時代にさかのぼります。 当時の国民議会において、保守派であるジロンド党のメンバーは、議場の議長から見て...
「飴と鞭」は、人を操るために優しさ(飴)と厳しさ(鞭)を使い分けるという戦術を指す言葉です。 この表現は、もともとドイツ語で「Zuckerbrot und Peitsche」と呼ばれています。 このフレーズは、19世紀の...
アキレス腱(あきれすけん)という言葉の由来は、ギリシャ神話に登場する英雄アキレウス(ラテン語ではアキレス)から来ています。 アキレウスは生まれたばかりの頃、母親のテティスによって冥界のステュクス河に全身を浸されました。 ...
「青い鳥(あおいとり)」という表現は、ベルギーの作家モーリス・メーテルリンクが書いた戯曲「青い鳥」から生まれました。 この戯曲では、兄妹のチルチルとミチルが夢の世界を旅して「幸福の青い鳥」を探し求めます。 しかし、旅の終...
【意味】 思考や論証などの筋道。 【語源・由来】 英語logicの訳語。もとは漢籍の言葉で「おさめる」の意。「史記」などに例がある。当初は「ロジック」の形で多く使われたが、明治時代に「論理」の形で広く使われるようになった...
【意味】 特定の異性を恋い慕うこと。 【語源・由来】 英語loveの訳。一般に広まったのは明治中期ごろ。なお、同義の「愛恋」ということばも、明治時代には、「恋愛」と同じように使われた。
【意味】 自分は他人よりも劣っているとする感覚。 【語源・由来】 英語のinferiority complexの訳。精神分析の用語。原語を略した「コンプレックス」の形で使用されることが多い。
【意味】 第二次世界大戦後のアメリカを中心とする西側諸国とソ連を中心とする東側諸国の争い。 【語源・由来】 英語cold warを直訳した語。アメリカの政治評論家リップマンが、一九四七年の論文の表題として用いてから世界に...
【意味】 個々の物事を統一的に説明し、そこから導き出す一定の法則に従って発展させたもの。 【語源・由来】 英語theoryの訳語。古くは議論の意で用いられていた言葉で、明治時代になってから現在の意が生じた。また、明治時代...
【意味】 考え得る限りで最高のもの。 【語源・由来】 英語isealの訳語。もとは哲学用語として用いられた。行為・性質・状態など、考えうる限り最高の状態。最も望ましい姿を意味する語で、西周(にしあまね)によって訳された。...
【意味】 本能や感情に左右されず、物事を筋道立てて考える能力。 【語源・由来】 英語のreason、またはドイツ語のVernunftの訳語。元来哲学の言葉で、人間の持つ最高の認識能力のこと。明治初期、西周(にしあまね)の...
【意味】 九人ずつの二チームが、攻守に分かれて、得点を競い合うスポーツ。ボールを打って走者を進め、走者が一周すれば得点になる。 【語源・由来】 英語baseballの訳語。明治初期にアメリカ人教師ウィルソンによって伝えら...
【意味】 大腸と小腸の接続部にある袋状の器官。また、虫垂炎の俗称。 【語源・由来】 オランダ語blinde-darmをblinde(盲)とdarm (腸)とに分け、漢字をあてた訳語。江戸時代中期の「解体新書」で見られる。
【意味】 意識がないこと。正気を失うこと。自分のしていることに気づいていないこと。また、そのさま。 【語源・由来】 英語unconsciousnessの訳語。明治以降、哲学や心理学の用語として使われるようになった。
【意味】 国家の主権を人民が有するという政治原理。 【語源・由来】 英語democracyの訳語。ギリシャで「人民」と「権力」を結合したことばで、ギリシャの都市国家に発祥する。世界的に、二〇世紀の普通選挙制によって確立さ...
【意味】 結婚した月。新婚の時期。また、親密であること。 【語源・由来】 英語のHoney moonの訳語。もとはスカンジナビアで、新婚の男女がハチミツ(honey)で作った酒を飲むことに由来する。また、蜜のように甘い月...
【意味】 高層建築。摩天閣。 【語源・由来】 英語skyscraperの訳語。ニューヨークの超高層建築を指し、天を摩(ま)する(すれすれまで近づく)ほどの楼(高い建物)ということ。
【意味】 生まれつきの性質や能力。 【語源・由来】 英語instinctの訳語。明治初期に西周(にしあまね)が当てたとされる。
【意味】 偶発的な事故などに備えて、あらかじめ多くの人が資金を出し合い、不利益を被った際に給付を受ける制度。 【語源・由来】 英語insuranceの訳語。 in「その状態にする」sure「確実な」ance「もの、こと」...
【意味】 人間が社会的生活を営む中で生み出してきたあらゆる成果。 【語源・由来】 ドイツ語Kulturまたは、英語cultureの訳語。古くは漢籍にも見られる言葉。「culture」は「耕す」を意味するラテン語「cole...
【意味】 そこにいる人やその場から自然に作り出される独特の気分。 【語源・由来】 幕末に、オランダ語のluchtが訳され「空気」の意で用いられた語。明治初期に英語atmosphereの訳語となり、明治後期には、抽象的な意...
【意味】 物事をそうではないと打ち消すこと。また、価値がないと判断すること。⇔肯定 【語源・由来】 英語negativeまたは、negationの訳語。西周(にしあまね)は、明治初期の著作で「肯定」に対義語として、この訳...
【意味】 視覚的・空間的に美を表現する芸術。絵画・彫刻・建築など。 【語源・由来】 英語fine artの訳語。現在は彫刻などの「造形美術」を指す場合がほとんどだが、明治中期までは「芸術」とほぼ同義で使われていたことば。...
【意味】 美の本質や構造を明らかにする学問。また、個々人の美意識。 【語源・由来】 ドイツ語美Ästhetikまたは、英語のaestheticsの訳語。十八世紀に、ドイツの哲学者バウムガルテンが創始した学問。日本にこの分...