もうそう【妄想】の語源・由来
【意味】 ありえないことを想像すること。根拠のないことを信じること。 【語源・由来】 心の迷いによって起こる誤った考え。仏教では、不正な考えやみだらな考えは、すべて心の迷いによって生み出されるとされる。古くは「もうぞう」...
【意味】 ありえないことを想像すること。根拠のないことを信じること。 【語源・由来】 心の迷いによって起こる誤った考え。仏教では、不正な考えやみだらな考えは、すべて心の迷いによって生み出されるとされる。古くは「もうぞう」...
【意味】 非常に。むやみに。はなはだしく。 【語源・由来】 因果関係に支配されないもの。絶対に生滅変化しない真如や涅槃といった絶対的真理のこと。それを究極的なものと解したことから、程度のはなはだしい意が生じたと考えられる...
【意味】 とんでもない。 【語源・由来】 仏教語で、物事や生物の移り変わりを四段階に分けた四相(生相・住相・異相・滅相)の一つ。 四相では、事物がこの世に出現することを「生相」、存在・持続することを「住相」、変化すること...
【意味】 あの世。 【語源・由来】 死者の魂がたどって行く道(=途)。また、成仏できない魂の行きつくところ。閻魔王など多数の地獄の役人がいて、生前の罪を裁くといわれる。「冥途」とも書く。
【意味】 世の中が変わりやすく、はかないこと。 【語源・由来】 この世の中の一切のものは常に生滅流転 (しょうめつるてん)して、永遠不変のものはないということ。「無情」と書くと、「情愛のないこと」の意。
【意味】 無限にあること。いくら取ってもなくならないこと。 【語源・由来】 本来は仏教語で、尽きることのない財宝を納めた蔵のこと。仏の無限の功徳のたとえ。もっと世俗の世界になると、庶民のための金融機関、「無尽講(頼母子講...
【意味】 残酷なさま。また、気の毒なさま。 【語源・由来】 本来は仏教語で、「無慙」「無慚」と書く。罪を犯しても恥じないことをいう。羞恥心のないこと。「慙」は恥ずかしく思う意。対義語は「慚」で、自分の犯した罪を恥じること...
【意味】 純粋なさま。けがれないさま。 【語源・由来】 煩悩のないこと。心を汚すもの(=垢)がなく、清浄であること。
【意味】 まだ来ていないとき。将来。 【語源・由来】 仏教では、死後の世界のこと。三世(前世、現世、来世)のひとつ。「未来」は未だ来たらざる世。つまり、次の世のことで来世。
【意味】 ある立場で受ける恩恵。 【語源・由来】 本来は、善業によって受ける利益。これは、仏や菩薩が、知らず知らずの間に与える利益で、「冥加の利益(みょうがのりやく)」といった。転じて、人がおのずと受ける恩恵の意になった...
【意味】 今までにない非常に珍しいこと。 【語源・由来】 もとは、「びっくりした」の意の梵語「adbhuta」が漢訳された仏教語。仏の功徳の尊さや神秘なことを賛嘆した言葉であった。「未だ曾て有らざる(いまだかつてあらざる...
【意味】 細かいちり。また、非常に細かいもの。 【語源・由来】 仏教で、非常に小さいものを表す単位。物質を分割し、これ以上細分できない大きさを極微(ごくみ)といい、一つの極微を中心に、上下四方の六方から極微が結合したもの...
【意味】 くまなく。全体に。 【語源・由来】 「満遍」は仏教語で、平均・平等の意。転じて、残るところなく行き渡ることを表すようになった。「満遍なく」の「なく」は否定の活用語尾ではなく、「満遍ない」の連用形。「万遍なく」と...
【意味】 この世の諸相を描いたもの。 【語源・由来】 梵語maṇḍalaの音写。本質を有するものの意。本来は悟りを得るための「修行道場」をいった。また、密教では、経典にもとづき、主尊を中心に諸仏諸尊の集会(しゅうえ)する...
【意味】 陰茎。男根。 【語源・由来】 梵語māraの音写。人の善事を妨げる悪神、また悟りの妨げとなる煩悩をいう。陰茎の意はここから転じたものとも、排泄する意の「まる」の交替形ともいう。もとは僧の用いた隠語。
【意味】 極めて不思議なこと。 【語源・由来】 「摩訶」は、梵語mahaの音写で、大きいこと、すぐれていることの意。他の語について、「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみったしんぎょう)」や「摩訶曼陀羅華(まかまんだ...
【意味】 心を悩ますもの。 【語源・由来】 「煩悩」とは、本来は仏教語で、何かに心がひどく煩わされて心の平穏が保てないこと。すべての欲望や怒り、執着などを基本とする。
【意味】 でたらめ。うそ。また、大言を吐くこと。 【語源・由来】 仏教では「ほうら」と読み、仏の説法のさかんなことをいう。もともと、「法螺」は法螺貝の意味で、吹くと大きな音がする巻き貝でつくった笛の一種。山伏が深山でお互...
【意味】 死後の冥福。 【語源・由来】 菩提は梵語bodhiの音写。「道・智・覚」と訳され、煩悩を断って得た悟りをいう。また、涅槃に至ること。人は死ぬと仏になるという信仰から、死後の冥福という意味を持つようになった。
【意味】 ある目的を達成するために利用する便宜上の手段。 【語源・由来】 「方便」とはもとは仏教語で、衆生を救い、真の教えへと導くための便宜的な手段のこと。「嘘も方便」という成句は江戸時代から見られ、法華経の「三車火宅(...
【意味】 ①僧のこと。 ②(ほかの言葉について)そのような人のこと。 【語源・由来】 本来は、大寺院の坊(僧の住居)の主、主僧をいうことば。転じて、僧の俗称。また、僧のように頭に毛がないこと(人)。男の子に親しみを込めて...
【意味】 物事の道理をわきまえること。 【語源・由来】 仏教語で、梵語vikalapaの漢訳。「思惟(しゆい)」とも訳す。仏教では本来「知識に頼った理解」のことをいい、煩悩にとらわれている人間の誤った認識をもいう。
【意味】 仏事の際、僧に渡す謝礼。 【語源・由来】 梵語Dānaの訳語で、施しの意。音訳した語は旦那・檀那となる。本来は、涅槃の境地に到達するために、菩薩が実践すべき六種類の修行、六波羅蜜(ろくはらみつ)の一つで、金品を...
【意味】 家などを建てること。 【語源・由来】 功徳をひろく請い願うことをいい、禅宗の寺で、修行僧が総出で労働に従事することをいった。転じて、室町時代から江戸時代には、禁城の際の大掛かりな土木工事のことを意味した。
【意味】 思考力や判断力の及ばないこと。原因や理由がわからいこと。 【語源・由来】 仏教語の「不可思議(ふかしぎ)」(思議すべからず)の略。想像することも、ことばで言い表すことも思いはかることもできないこと。つまり、仏の...
【意味】 家計が非常に苦しいこと。 【語源・由来】 仏教語で地獄にある火の燃え盛る車を「火車(かしゃ)」といい、それを訓読みした語。極卒の鬼が生前に悪行を働いた者を乗せて地獄へ運び、責め苦しめるといわれる。これは大変な苦...
【意味】 運に恵まれないこと。みじめなこと。 【語源・由来】 仏教語で「非業」は前世からの業(罪の報い)によらないこと。とくに、前世から定められた寿命ではなく、突然の災難で死ぬことをいう。
【意味】 僧のこと。 【語源・由来】 比丘は男子で梵語bhiksuの、比丘尼は女子で梵語bhikSuniiの音写。ともに、出家して戒を受けた正式な僧のこと。室町時代から江戸時代ころにかけて、尼僧の姿で諸国を巡り歩いた旅芸...
【意味】 年に二回、春分と秋分の日をはさんだ七日間。また、その間に行われる仏事。彼岸会。 【語源・由来】 梵語pāramitāの漢訳「到彼岸(とうひがん)」の略。悟りに至る修行、また、悟りの境地をいう。迷い煩悩に苦しむわ...
【意味】 愚かなこと。無益なこと。 【語源・由来】 梵語で「無知」や「迷妄」を意味する「baka」「moha」の音写、「莫迦(ばくか)」「募何(ぼか)」が転じたとされる。日本では、鎌倉時代末期頃から「馬鹿」の用例があり、...