「うつらうつら」という表現は、日本語で浅い眠りやうとうとする状態を表すことが多いですが、元々は「まのあたりにはっきり」「つくづく」といった意味も含まれていました。
この表現の語源にはいくつかの説がありますが、一つは「うつつ(現)」から来ているという説があります。
この説によれば、「うつつ」は「現実」や「意識がはっきりしている状態」を意味し、その状態に接尾語「ら」を付けて「うつら」とした後、それを重ねて「うつらうつら」となったとされています。
もう一つの説は、「うつ」が「空ろ」から来ているというものです。
この場合、空ろな状態、すなわち何も考えていない、ぼんやりしている状態を意味する可能性があります。
どちらの説にせよ、「うつらうつら」は近世から使われている言葉であり、人々がある種の状態を表す際に用いられています。
このように、一つの表現にいくつかの意味や解釈が重なることで、日本語の豊かさが感じられます。
「うつらうつら」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「うつらうつら」の多様な意味や解釈をカンタンにまとめます。
項目 | 詳細・内容 |
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一般的な意味 | 浅い眠りやうとうとする状態を指す |
元の意味 | 「まのあたりにはっきり」「つくづく」といった意味も含まれていた |
語源説(うつつから) | 「うつつ(現)」は「現実」や「意識がはっきりしている状態」を意味し、接尾語「ら」を付けて「うつら」とし、それを重ねて「うつらうつら」となった |
語源説(空ろから) | 「うつ」が「空ろ」から来ている説。何も考えていない、ぼんやりしている状態を意味する可能性がある |
歴史 | 近世から使われている。多様な意味や解釈が重なることで、日本語の豊かさが感じられる |