うちょうてん【有頂天】の語源・由来

「有頂天(うちょうてん)」という表現は、日常会話で「得意の絶頂で無我夢中である」といった状態を指すことが多いですが、その語源は仏教の世界観に由来しています。

具体的には、仏教における三界(欲界、色界、無色界)の中で、色界の頂上に位置する「色究竟天」や無色界の最上部に存在する「悲想、非非想処天」を指します。

この「有頂天」が最高位の天界を示すという意味から、転じて「最上の場所にのぼりつめる」、すなわち極めて優れた状態や得意の絶頂に達した状態を指すようになりました。

そのような状態にある人は、通常は自分が非常にいい状態にあると感じ、無我夢中で行動することが多いため、この表現が「得意の絶頂で無我夢中である」という意味で使われるようになったのです。

うちょうてん【有頂天】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「有頂天」についての重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
基本的な意味 「得意の絶頂で無我夢中である」という状態を指す。
語源・由来 仏教の三界(欲界、色界、無色界)における最高位の天界「色究竟天」や「悲想、非非想処天」を指す。
転用の理由 最高位の天界を指す意味から、極めて優れた状態や得意の絶頂に達した状態を指すようになった。
現代での使い方 自分が非常に良い状態にあると感じ、無我夢中で行動することが多い状態を指す。

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