ウツボグサ【靭草】の語源・由来

【意味】
シソ科の多年草。茎は四角く毛がある。路傍や線路沿いなどによくみられる。高さ20~30cm。6~7月ごろ、頂に太い穂をつけ、紫色の唇形花を密に開く。花には大きな丸い苞があり、靭の形に似る。穂は花後暗褐色となり、これを漢方生薬の夏枯草とし、利尿・消炎剤。

【語源・由来】
「ウツボグサ」の「ウツボ」とは、矢を入れて腰につける用具のこと。中空の籠で、時に毛皮で包み(後世は張子で漆塗りのものもある。矢が雨に濡れるのを防ぐもの。「ウツボグサ」の円筒形の花穂の形、花穂につく小花の形が「靭」に似ていたことから。別名、夏枯草(カコソウ)といい、花が終わると一見枯れたように見えるところから名づけられた。

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