うで【腕】の語源・由来

「腕」という言葉は、現代日本語では肩から手首にかけての部分を指し、さらにはその腕に宿る力や技量をも意味します。

しかし、この言葉の起源や語源を見ていくと、古くは肩からひじまでを「かいな」と呼び、ひじから手首までを「うで」と区別していたようです。

この「かいな」という言葉は今でも相撲用語として用いられています。

「うで」は、おそらく「手のひらから上」という意味から「うで(上手)」になったと考えられています。

さらに古い文献、例えば「和名抄」や「名義抄」では、「太々無岐」または「タダムギ」とも呼ばれていたようです。

漢字での「腕」は中国語で主に手首のつけ根を指す字とされています。

この字には「宛」という部分が含まれており、これは屋根の下で二人が丸く屈む様子を表しています。

そして、「肉月」とこの「宛」が組み合わさって、「腕」は丸く曲がる手首を表しています。

このように、「腕」という言葉は時間と共に意味が拡張され、また文化的にも様々な解釈が加わっていることがわかります。

うで【腕】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「腕」という言葉がどのように時間と文化を経て進化してきたのかをカンタンにまとめます。
項目 詳細・内容
現代日本語での意味 肩から手首にかけての部分、またはその腕に宿る力や技量
古い日本語での区別 肩からひじまでを「かいな」と呼び、ひじから手首までを「うで」と区別していた
「かいな」の現代での用途 相撲用語として現在も使用されている
「うで(上手)」の語源 「手のひらから上」という意味から派生したと考えられている
古文献での名称 「和名抄」や「名義抄」では、「太々無岐」または「タダムギ」とも呼ばれていた
漢字での意味 中国語では主に手首のつけ根を指す。部首「宛」が含まれており、丸く曲がる手首を表している
意味の進化 時間と共に「腕」の意味は拡張され、文化的にも多様な解釈が加わっている

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