うばい・うばそく【優婆夷・優婆塞】の語源・由来

「優婆夷(うばい)」と「優婆塞(うばそく)」は、いずれも仏教において在家の信者を指す用語です。

この二つの言葉は、それぞれ梵語の「upāsikā」と「upāsaka」を日本語に音写したものです。

優婆夷は女性信者を、優婆塞は男性信者を意味します。

両語ともに、梵語で「仕える人」という意味があります。

これは、出家して修行をしている僧侶や修行者に仕え、世話をする在家の信者たちを指していました。

古代インドの仏教社会において、出家者と在家の信者との関係は非常に密接で、特に在家の信者は出家者の物質的な支援を行い、その教えを受ける形で信仰を実践していました。

したがって、優婆夷と優婆塞は仏教における信者の社会的、宗教的な役割を表す重要な用語と言えます。

それぞれの言葉が性別を区別している点も、当時の社会構造と宗教的役割分担を反映しているといえるでしょう。

【優婆夷・優婆塞】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「優婆夷」と「優婆塞」の定義、語源、意味、役割、および社会的・宗教的な意義、性別の区別に関する要点をカンタンにまとめます。
項目 詳細・内容
定義 仏教における在家(非出家)の信者を指す用語。優婆夷は女性信者、優婆塞は男性信者を指す。
語源 梵語の「upāsikā」(優婆夷)と「upāsaka」(優婆塞)から音写された。
意味 梵語で「仕える人」という意味があり、僧侶や修行者に仕える在家の信者を指す。
役割 出家者と在家の信者との関係が密接で、在家の信者は物質的な支援と教えの受容を通じて信仰を実践する。
社会的・宗教的な意義 信者の社会的、宗教的な役割を象徴する重要な用語。
性別の区別 それぞれの用語が性別を区別する形で使われることは、当時の社会構造と宗教的役割分担を反映している。

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