【意味】
①期待や熱意が冷えてゆく感じがする。気乗りがしない。
②荒涼としている。殺風景である。
③涼しいのを越してむしろ寒い。さむざむしている。
④色などがさめきって白っぽい。
⑤よそよそしく冷たい。
⑥恐怖を感じさせるほどである。ものすごい。
⑦程度がはなはだしい。
⑧あきれはてるさまである。あきれるほどひどい。
【語源・由来】
「すさまじい」は、動詞「すさむ」の形容詞形。鎌倉・室町時代にはスサマシ・スサマジと清濁両様に発音された。さらに古くは清音で「スサマシ」といった。濁音に転じた理由としては、「同じの「じ」のように、比較に用いられる接尾辞「じ」の影響があったと考えられる。
元々は、期待や熱意が冷えてゆく感じがする、気乗りがしないという意味の語だったが、寒々としているなど温度を表す語としても使われ、「寒」や「冷」の訓にあてられていた。中世以降に、恐怖を感じさせるほどすごい、あきれはてるさまであるといった意味になった。