さるしばい【猿芝居】の語源・由来

「猿芝居」という言葉の背景には、かつての見世物の伝統が関係しています。

猿を訓練し、彼らにかつらや衣裳を着せて、歌舞伎役者のマネをさせるというものでした。

これを「猿歌舞伎」とも呼びました。

このような芸を披露する猿のパフォーマンスは、当然、本物の歌舞伎とは違い、技巧や芸の精度に欠けるものでした。

そこから、「猿芝居」という言葉は、下手な芝居や稚拙な劇を意味する言葉として使われるようになりました。

そして、時が経つにつれて、その意味はさらに広がり、簡単に見破れる策略や、表面的で意味のない行動、組織内の不本意な抗争などを指すようになりました。

現代では「猿芝居」「田舎芝居」「茶番」といった言葉が、愚かで見え透いた行動や計画を揶揄する際に使われることが一般的です。

さるしばい【猿芝居】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「猿芝居」という言葉の背景やその意味の変遷をカンタンにまとめます。

項目	説明
「猿芝居」の起源	猿を訓練し、歌舞伎役者のマネをさせる見世物。これを「猿歌舞伎」とも称した。
技巧や芸の精度	本物の歌舞伎とは違い、猿のパフォーマンスは技巧や芸の精度に欠ける。
「猿芝居」の意味の変遷	元々は下手な芝居や稚拙な劇を指していたが、時が経つと簡単に見破れる策略や表面的で意味のない行動、組織内の不本意な抗争などを指すようになった。
現代での使用	「猿芝居」「田舎芝居」「茶番」という言葉が、愚かで見え透いた行動や計画を揶揄する際に使われることが一般的。