さんびょうしそろう【三拍子揃う】の語源・由来

「三拍子揃う」という表現は、3種の楽器、すなわち小鼓、太鼓、大鼓における拍子が一致し、調和の取れた演奏ができることを基にしています。

三つの楽器が同時に演奏されることで、その音楽は最も豊かで調和がとれると考えられていました。

この概念を基に、日常の状況や要件にも適用し、「三つの要素や条件が完璧に整っている」という意味で用いられるようになりました。

つまり、何かが最適な状態であること、もしくは全ての要件が満たされていることを示す際に「三拍子揃う」と表現されるのです。

さらに、この表現は時代と共に変化して、元々はポジティブな状況や出来事を示す言葉として使用されていましたが、江戸の後期になると、例えば「飲む・打つ・買う」のような、ネガティブなニュアンスを持つ状況を指す際にも使われるようになりました。

これにより、「三拍子揃う」はさまざまな文脈で用いられる表現として、日常の中で定着したのです。

【三拍子揃う】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「三拍子揃う」という表現の原意、一般的な意味、象徴する状況、時代との関連性、及びネガティブな例をカンタンにまとめます。
属性 詳細
原意 3種の楽器(小鼓、太鼓、大鼓)の拍子が一致し、調和の取れた演奏。
一般的な意味 三つの要素や条件が完璧に整っている状態。
象徴する状況 最適な状態や全ての要件が満たされていること。
時代との関連性 元々はポジティブな状況を示す言葉だったが、江戸の後期にネガティブなニュアンスも持つように。
例(ネガティブ) 飲む・打つ・買うなどのネガティブな状況を指す際に使われた。

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